島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

平成新山防災登山2018春

2018-05-15 10:35:15 | 平成新山
【※平成新山は現在立ち入り禁止区域です。今回は特別な許可を頂いて入山しています。】
新聞にも掲載されていますが、昨日平成新山の防災登山があったので同行してきました。
覚えている方は少ないと思いますが、実はだいぶ昔に一度同行した事があります。(最近でも一度あったのですが、その時は途中リタイアで、新山には足を踏み入れていません。w)
調べてみると丁度10年前の2008年5月20日に行っています。
ブログでも2008年5月21日の記事から数回に分けてアップしていますので、振り返ってみて下さい。
まずは仁田峠で関係者一同集合です。
九州大学の松島先生と島原市長から開始の挨拶がありました。
ロープウェイで妙見岳に上り、鬼人谷を下って、新ルートに入ります。
10年前は新ルートなんか整備されていなくて、無造作にロープをくぐって行きました。
西の風穴です。

普段は立ち入り禁止ですが、中に入ってみました。

案外広いです。
万が一普賢岳が噴火した際には避難所の一つとして考えられています。

鳩穴分かれから直登して、いよいよ立ち入り禁止区域に入って行きます。
この場所では毎回マスコミの「今から入りますよ」の撮影が行われます。

昔と比べて緑が増えています。
ミヤマキリシマもしっかりと根ざして花を咲かせていました。
ここから崩れやすい岩肌を登って行きます。

以前は人の背丈ほど大きな岩を登って行った記憶があるのですが、割れて小さくなっているのでしょう、岩の大きさも大きくて人の腰くらいまでになっていました。

登り上がった所で休憩と昼食です。
普賢岳山頂で同じく昼食を摂っている人達の姿が見えます。

昼食後には山頂近くの火山岩尖まで行きますが、岩と人の大きさを比べてもらえればいかに大きいかが分かると思います。
山頂近くでは九州大学の観測と状況説明が行われました。

以前、この場所では厚い登山靴を通してでもじっと立っていられないほどの熱がありましたが、今はそんな熱も感じられません。(約86℃でした。)
また、10年前にはガスに硫化物や塩素が含まれていて、口元をタオルで覆っている方が多かったのですが、ガスもほとんど水蒸気だけになっていました。

休憩中に私の足に停まったカメムシ。
調べてみましたが、「セアカツノカメムシ」と思われます。

数年前から問題になっている平成新山への落書きを、今回は消去部隊が同行して消していました。
平成新山自体立ち入り禁止ですし、文化財への落書き行為は犯罪です。(※平成新山そのものが国の天然記念物に指定されています。)

そんなこんなで平成新山の防災登山を終えたのですが、ここからが私にとっては地獄でした。
足がつって・・・。(;_;)
休憩して足をのばしては歩き始め、暫く歩いてはまた足がつって・・・を繰り返してなんとか帰って来る事が出来ました。
10年前に「二度目があるか分かりませんが、遠慮したい」と書いた気持ちが痛いくらいに分かります。
コメント
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