島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

絹笠山登山

2015-02-22 10:39:23 | 雲仙
真知子岩からさらに奥へ進むと、急な上り坂になります。
急な上り坂を登り上がると、視界が開けた展望所へつきます。(表紙写真)
ここからは雲仙地獄を見下ろし、正面奥には絹笠山を見ることが出来ます。
今まで雲仙地獄の紹介をしてきましたが、本当の目的は絹笠山の全景を撮影することでした。
そろそろ3月が近くなり、眉山登山会が始まります。
寒い冬は屋外に出る活動が少なく、じっと室内に篭っている事が多かったので、ここらでリハビリがてら体を動かす事にしました。
いきなり眉山はキツ過ぎるので、雲仙岳三岳五峰のなかでも一番気軽に登れる絹笠山に目標を定めました。
この後も雲仙地獄の写真を撮影していますが、飛ばします。
雲仙地獄を出て、車で絹笠山の中腹にある「白雲の池野営場」の駐車場まで行きました。
駐車場から絹笠山の登山口までは徒歩移動です。

絹笠山の登山口は、白雲の池のボート管理棟のすぐ脇にあります。
絹笠山は標高870m。
こちらの登山口から、約40分ほどで山頂まで着きます。
雲仙温泉街に近く、四方の眺めが素晴らしいため古くから散策コースとして親しまれています。
昔、外国人は山頂から見える落日を讃えて「サンセットヒル」と呼んでいました。
現在は、夕日を見て下り始めると、帰り着く頃には真っ暗になっているのでお薦めしません。w

登り始めて暫くすると、登山道の脇に木材を利用した土留めが見えてきます。
「ああ~懐かしいなあ~。」
今から約十年前、私がこの仕事に就いて間もなく、作業員の方たちと一緒に作業して造った土留めです。
あちこち崩れ始めている姿に、十年の歳月の流れを感じます。

丁度、登山道が360度折り返している地点に着きました。
ここには休憩用のベンチがあるので、少し息を整え給水します。
残りは約半分くらいの道のりです。

ところが、絹笠山登山の難所はここからです。
真っすぐに延びた階段の上りが延々と続きます。
息が切れますし、ゴールが見えてこないので嫌気が差してきます。

そんな苦労に打ち勝った者だけが山頂に到達できます。
山頂は広場と展望所が整備されています。
昔は、気象庁の観測所が設置されていましたが、現在は雲仙の温泉街の中に移転しています。
展望所からは、

雲仙の温泉街を真下に臨むことが出来ます。
左の小高い山が、雲仙岳の中心、妙見岳や国見岳・平成新山の溶岩ドームが見えます。
朝だったので、南東方向が逆光で撮影出来ませんでした。

南西方向です。
橘湾を挟んで、長崎半島が見えます。
半島の先が、野母崎辺りです。

北西方向です。
手前に猿場山、その奥に千々石断層が見えます。
北は九千部岳が見えますが、それ以外は見えません。
コメント
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