◎ヒマラヤ聖者の生活探究 第一巻 第十五章 人間完成への道 P142~145
その夜は、第四分隊と行を共にしておられた大師も見え、一緒に一夜を過ごした。この大師は第一、第三分隊からの音信を持ってきて下さった。この方はこの村で生まれこの村で育った方で、その先祖の方々が例の記録を造り、その後も今日に至るまで元気で、子孫の方々と共に暮らしているという。この方は記録を書かれた方からは第五代目に当たっている。
同家の方々で死を体験したものは一人もいないという。皆肉体のままに霊界に移行し、又いつでも現界に戻れるのである。記録を造った方に、こちらまで出向いて話し合いをして頂くには大へん手間がかかるでしょうかと聞くとそんなことはないという返事なので、その晩、会見の手筈を調えた。
さて数分間は坐っていたかと思う間もなく、三十五才位にはなろうかと思われる一人の男が突然室内に現れた。紹介がすむと握手を交わしたものの、その姿には一同度胆を抜かれた。きっと大ヘンな老人に違いないと想像していたからである。背丈は中の上というところで、ゴツゴツした感じの作りではあるが、その顔はこれまでに見たこともないほどの親切さに溢れ、動作の一つ一つに人格の息吹きが感じられる。
その全体からは、わたしたちに知ることのできない或る種の光が出ている。エミール師とジャストは、この二人の客人達と部屋の真中で手を握り合い、数分の間は一語も発せず、沈黙のまま立っていた。やがて一同が着席した。
今しがた、室内に姿を現した方が語り出した――「今晩のこの会見は、皆さんに翻訳して読んで聞かせてあげた古文献を、もっとよく理解したいというところから、皆さんの方から申し込まれたものです。実はその記録を造り、今日まで維持してきたのはわたしです。あの偉大なる魂の洗礼者ヨハネのことは大ヘンあなた方をびっくりさせましたが、それはこの土地にわたしどもと一緒にいた頃の実際の出来事なのです。
その記録でもお分かりの通り、彼は該博な智識の持ち主で、驚くべき英智のある人でした。ヨハネはわたしどもの奉じている教えが真理であることをよく知ってはいたが、本当の悟りまではまだ達していなかったようです。本当の悟りを開いていたら、死を見ることは決してなかった筈です。わたしは丁度この部屋にいて、ヨハネとわたしの父が話し合うのを聞いたことがあります。
又、ヨハネが多くの教えを受けたのも此処で、父が肉体と共に霊界に移行したのも、ヨハネがそれを目撃したのも、此処でした。わたしの父方や母方の者でいわゆる臨終の際に肉体を持って霊界に移行しなかった者は一人もいません。この様な死は肉体を霊的に完成し、生命=神の深い霊的意義をよく把握するようになり人生を神の見るが如くに見るようになったことを意味します。
そうなった時、最高の教えを受ける特権を得、この高き層よりすべての人々を救うことが出来るようになります(この層から下へさがることは決してありません。この層に一旦達してしまえば、誰も下へさがろうと思うものはいません)。こういう方々は、人生とは進歩、前進であり、退歩というものはなく、また退歩を望む者もいないことを知っています。
もっと光を受けようとして光に向かって努力する人を、この方々は援助しようとして手を伸ばしておられます。その為にわたしたちが『普遍なるもの』の中に放送しているメッセージは、地球のあらゆる箇所で感応力のある神の子らが解読しつつあります。今しがた述べた界層、即ち意識の状態に上がって行くのも、それが主要目的です。
わたしどもは何かの方法ですべての人々を助けることができます。真理を受け容れようとする心構えを持っていて、自分自身の努力で或は又他の人の助力を受けて自分の意識を高める人達と私達は語り且つ教えることができるし、又事実そうしています。しかしあなた方の仕事を他の者が代わってすることはできないし、又他の者があなた方をいつまでも引っ張っていくこともできません。
自分の仕事は自分でやるときめ、その通り実行しなければならない。そうしたとき初めて皆さんは自由となり、自立するのである。すべての人々が皆肉体は本来霊的なもので、破壊することのできないものであると、キリストと同じ悟りには入り、その悟りを常に持ちつづけることができれば、わたしたちはすべての人々と意志の疎通ができ、わたしたちの受けた教えをより多くの人々に伝えることができるようになります。
わたしたちが成し遂げたことは、すべてどんな人でも同様にやり遂げられるし、そうして初めて人生の問題がすべて解決される。また困難な神秘と思われたことも実は単純なものだったと分かる時期がいずれは来ます。わたしたちにはそれが今でも分かる特権が与えられているのです。わたしには皆さんが日常会っている人達と少しも変わったところはないでしょう。皆さんにしても別に変わったところは認められません」
「【自己アセンション2】 ヒマラヤ聖者」カテゴリの最新記事
【自己アセンション】 ヒマラヤ聖者の生活探究 / 目 次
【自己アセンション】 ヒマラヤ聖者(54) 宇宙法則/新人類出現
【自己アセンション】 ヒマラヤ聖者 (53) 理想実現の方法と原理/神とは/最大の垂...
【自己アセンション】 ヒマラヤ聖者 (52) 低い意識から高い意識へ移る意味(後半)
【自己アセンション】 ヒマラヤ聖者 (51) 低い意識から高い意識へ移る意味(前半)
【自己アセンション】 ヒマラヤ聖者 (50) 400才の美女の生活
【自己アセンション】 ヒマラヤ聖者 (49) ヴィジョン実現化の必要要素
【自己アセンション】 ヒマラヤ聖者 (48) 人生の制約・欲求の意味/ヴィジョン実現...
【自己アセンション】 ヒマラヤ聖者 (47) 教会/異なる宗教/人間に対する神の目的
【自己アセンション】 ヒマラヤ聖者 (46) イエスの昇天後/求道へのアドバイス/幽界







