◎ヒマラヤ聖者の生活探究 第一巻 第十一章 宇宙力使用の原理 P118~120
その村に着いた日は大雨で、皆肌までズブ濡れになってしまった。それでも大へん居心地のよい或る家に案内された。そこには調度が気持ちよく整えられた大きな一室があり、そこをわたしたちの居間兼食道として使ってもよいことになった。
それにこの部屋は大へん温かくもあって、何となく心もはずむので、一体どこから熱がくるのだろうという仲間の一人の独りごとに一同もあたりを見廻したが、温かいほとぼりのあることにはすぐ気づいても、ストーブ一つ、これという熱源一つ見出せなかった。不思議なことだとは思ったが、別に詮索もしなかった。
というのは、もう驚くことには慣れっこになっていたし、いずれ後で分かることだと確信していたからである。わたしたちが食卓に坐ったかと思うと、エミール師(500歳以上のマスター)と四名の男が入ってきた。一体どこから入ってきたのかさっぱりわからなかった。五名が五名とも部屋の片方の端に、しかも出入口のない方に同時に出現したのである。
物音ひとつ立てず、誇り顔もせず、いきなりそこに現れて静かにテーブルに歩み寄って来、エミール師が同行の四人を紹介した。それがすむと、まるで自分の家のように坐って、くつろぐのであった。フッと気がつくと、テーブルの上にいつの間にか、見るからに美味しそうな食べ物が並んでいる。
しかし肉は一片もない。この人々は、肉や自我意識のある動物は一切食べないのである。食事がすんで、わたしたちがテーブルを囲んだまま坐っていると、仲間の一人が、この部屋が暖房されているカラクリを尋ねた。
「皆さんの感じているこの部屋の温かさは或る力から来るもので、この力にわたしたちは誰でも接触してそれを使用できるのです。しかもこの力はどんな機械よりも強力です。人間はこれに接触して、光、熱、その他すべての機械の原動力としてこれを使用できるので、わたしたちはそれを宇宙力と呼んでいます。あなた方でしたらきっと永久運動と名づけるでしょう。
わたしたちは又それを普遍力、或いは神力とも呼んでおります。父なる神がすべての神の子らに役立てるために供されたものです。それはいかなる機械装置でも動かし、『燃料の消尽』ということなど全く知らずに運転し、しかも、なお光と熱とを供給します。その上、金もかからず、従って値段もなく、至る所に普く存在し、いかなる人でもそれに触れ、それを利用することができるのです」
誰かが食べ物でも調理できるかと聞くと、これまでにパンその他の食糧が普遍原質の中より忽然と出てきたように、食べ物でもチャンと料理されて出てくる。先程わたしたちの食べたのがそうだった、という答えであった。その後でエミール師は、わたしたちを師の一行と一緒に約二〇〇哩先の師の家に招待してくれた。そこで師の母堂にも会えようというのである。
「わたしの母は肉体を完成し、その肉体をまとい乍ら進歩しつづけて、遂に最高の教えを受けることのできた人です。そのため母はいつも不可視の世界に住んでいますが、最高のものを受けたいと願っているところから好んでそうしているのです。最高の教えを受けているために、それだけ多くわたしたちを援助することができます。
手っ取り早くいえば、母は今では皆さんのいわゆる天国、つまりイエスのおられる所にいます。この天界は時には第七天ともいわれます。そういっても皆さんには神秘の神秘としか響かないでしょう。しかし敢えて申し上げると、この天界について神秘などというものはありません。天界といってもそれは意識中の或る場であって、すべての神秘が啓示されるところです。
このような意識の状態に達した人々は俗人からは見えない処におりますが、現界に戻って感応力のある人と話したり教えたりすることができます。その人達は何かの乗り物にでも乗って来るのではなく、自分自身の体のままでやって来られます。それはそういう方々は体を完成しているので、どこへでも欲する所へ肉体のままで行くことができるからです。
別に生まれ変わらなくても、この世に帰って来れます。普通の人は一旦、死の関門を過ぎてから再び肉体を持ってこの地上に戻って来るには、生まれ変わって来なければなりません。わたしたちのこの肉体は一個の完全なる霊体として与えられたものであって、わたしたちはそういう目で肉体を見て、よく保持しなければなりません。肉体を去って霊としてやってきた人達も、今ではもう一度肉体の形を取って生き、肉体を完全にしなければならないと悟っています」
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