英語を使い過ぎ(その 18)

2015-07-22 16:35:26 | 語学学習
 最近テレビを見ていると、よく「コラボする」という表現を耳にしますが、最初は、すぐに何を言っているかがとてもわかりにくかったですね。話をよく聞いて前後関係をよく考えて、やっと「共同で働く、合作する」などの意味を持つ英単語から来ているんだな、とわかりました。

 その単語は、正しくは「collaborate」(コラボレイト)という英単語ですが、それをまた勝手にテキトーに短くして乱用しちゃってるから、わけがわからない......。それに、「共同作業する」とか「共同研究する」とか「合作する」と日本語で言えば、完全にわかりやすいでしょう。上記のように悩むこともないですよね。

 つまり、何もわざわざ英単語を使う必要があるのか?ってことですよ!しかも、「コラボレイト」で上記の意味をなすひとつの言葉なのですから、それを途中で切っちゃって使うというのは、いかがなものか?ということですね。そんな使い方をされたら、英語を知っている人だって、相当わかりにくいものになってしまうんです。

 ついでながら、上記の英単語の名詞形は「collaboration」(コラボレイション)と言いますが、「コラボレイションする」では長過ぎて面倒くさいということで「コラボする」という表現が生まれたんだとしたら、それもいかがなものか?と言わざるを得ないですね。ただ、これは僕の推論なので強いことは言えませんが......。

 外国語を知らない人にとっては、「コラボ」が正しい英単語だと思ってしまうという可能性もありますね。なので、上記のような間違った使い方は、悪影響ですね......。

 とにかく、今日本に氾濫している「カタカナ語」は正しいものが非常に少ないので、ちゃんと英語やフランス語などの外国語を習得したい人は特に気を付けたほうがいいですね!

 それでは、きょうはこの辺で。