今回は東京工大と東京医科歯科大の統合が具体的に発表されたことを受けて
、この国立大学同士の統合が成果を上げられるかを占ってみました。
東大の陰に隠れて、文系の一橋大と並んで地味な存在の両大学ですが、少子
化や様々な社会環境の変化によって統合による変革を進めようとしています。
さて、理系同士でも異なった分野で、異なる科学的なアプローチを基盤とす
る両大学の統合は成果を上げられるのでしょうか。
写真は鑑定の結果となります。
左側が結果、右側が対応策・環境条件となります。
まず結果ですが、節制のカードの正位置が出ています。
節制のカードの正位置は調和や自制、節度や献身、調整や中庸、倹約や管理
といった意味があります。
両大学間で主導権争いや研究に対する方針、医学系と理工学系のテーマ整合
性などを慎重にバランスを取って、大学の発展よりも社会への貢献という方
向に持っていくことが大事になり、結果としてはこういった方向に進んでい
くことを意味します。
大学は古い体質も依然残っており、特に医学と理工学系はその傾向が未だ強
くあります。
こうした流れが日本に学究体質の変革に繋がるような期待がありますが、そ
ういった点でもこの両大学の統合は試されていると感じます。
悪い統合相手ではありません。
お互いがどちらが上といった関係にならなければ非常に良い結果を生み出す
可能性が強くなります。
次に対応策・環境条件ですが、皇帝のカードの正位置が出ています。
皇帝のカードの正位置は支配や安定、達成や権威、行動力や意思、責任感や
統治、堅固や同盟、名誉や支配といった意味があります。
男性的や権力・支配といったことに関するカードですが、やはり権威主義的
な体質であったり、今までの閉じた学究環境をどうやって打ち破って、今ま
であまり関連付けられなかった両方の学究分野を横連携で発展させていける
か、ここは大学の体制構築で問われてくると思います。
そのためにも、統合を成功させる意識や行動といったことも大事になり、更
に両大学の基盤をしっかりとさせて統合させ、安定化させることが重要とな
ることは間違いありません。
国立大学はどうしても古い体質が残っている現状もあります。
統合の意味合いや目的、更には目標といった方向性を重視することが統合の
成功のカギとなるでしょう。
残念ながら進学ビジネスが期待するような効果は出て来ないでしょう。
ビジネスに繋がるワードは残念ながら出てきません。
医学系も理工系も難易度などは変化せず、逆に横連携による入試や入学後の
制度改革などが順次出ることによって、進学ビジネスはどちらかというと振
り回される感じになるかもしれません。
この鑑定の中にそういったワードがないことから考えても、偏差値どうこう
といった観点はここでは殆ど影響しないでしょう。
これから新体制後の新大学を目指す方は、この大学を目指す意味をしっかり
と持っていけば自分にもメリットがもたらされるでしょう。
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