「マッキーのつれづれ日記」

進学教室の主宰が、豊富な経験を基に、教育や受験必勝法を伝授。また、時事問題・趣味の山登り・美術鑑賞などについて綴る。

マッキーの『四季を楽しむ』:キンシバイとビョウヤナギとヒペリカム・カリシナム

2011年06月20日 | 四季の植物と風景


(ビョウヤナギのおしべとめしべ)



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6月に入ると、公園や道路に面した生垣などに、黄色い花をいっぱいに付けた花木を目にすることが多くなります。

それらの花は、オトギリソウ科オトギリソウ属の半落葉小低木の花ですが、よく観察すると異なる3種類の木々であることが分かるでしょう。

一般的に最も馴染み深い花で、かつその名前も多くの方が知っている種類は、下の画像のキンシバイです。



キンシバイは、下の画像のように、公園などの周辺でよく見かける花で、花の数も多く鮮やかな黄色が印象的な花です。

キンシバイ(金糸梅)は、雄しべを金の糸に、5弁の花を梅の花に見立てられて付けられた名称で、今回紹介する他の2種類の同属の花とは、おしべの長さで明らかに区別が可能です。

本来のキンシバイは下垂性で、花弁はオシベと長さがあまり変わらず、あまり大きく開きません。

一般的によく見かける花で、今回私が撮影したキンシバイは、園芸品種であるヒペリカム・ヒドコート(大輪金糸梅)で、大輪の名にふさわしく花弁が大きく全開しています。

このヒペリカム・ヒドコートを、多くの人はキンシバイと呼んでいます。



【キンシバイ(金糸梅)】
オトギリソウ科オトギリソウ属の半落葉小低木。
本種のことをヒペリカム(Hypericum)ということも多いが、ヒペリカムは、オトギリソウ属のラテン名であり、必ずしも本種とは限らない。
中国原産で、江戸時代に渡来したといわれる。
葉は対生で長い楕円形で、暖かい地方では落葉しないことが多い。
初夏、枝先に濃い黄色で、五弁の花を次から次に咲かせる。
ビョウヤナギのようにオシベは長くない。
日向でも半日陰でも丈夫に育つ。


このブログを書いているとき、私が授業を受け持っている第三砂町中学校へ向かう途中の集合住宅の植え込みに、花が下に垂れ、花弁が全開しないキンシバイを偶然発見しました。

下の画像のように花も少し小さめで、全開せず下向きな分だけ、見栄えとしてはだいぶ劣ります。

最近多くの場所で見かけるほとんどのキンシバイは、園芸品種であるヒペリカム・ヒドコートで、稀にちょっと目立たない花をつけた本家キンシバイを見かけることがあります。



キンシバイと同属のビョウヤナギは、下の画像のように、おしべがキンシバイに比較して格段に長く、明らかに区別が可能な品種です。

ビョウヤナギは、清楚なキンシバイに対して、誇張したようなおしべが印象的で、より豪華な感じを受けます。



ビョウヤナギ(未央柳)の名は、中国の楊貴妃の宮殿・未央宮に因んだと言われ、葉が柳に似ていることに例えられたと言われています。


花が華やかで美しく、株立ちし枝先に弓なりに数個の花を付け垂れ下がり、遠目でも優雅な花です。

【ビョウヤナギ(未央柳)】
オトギリソウ科、オトギリソウ属の
中国原産の半落葉性の低木。
古くから庭園花木として植栽されていたが、近年は路側帯などに植栽されている。
株立ちになり、樹高は1mを越えるが、枝先は垂れ下がる。
葉は対生して細長く、長さ8cmほどになる。
6月から7月にかけ、直径5cmほどの大きな黄金色の花を開く。
雄しべの花糸は多数に分かれ、光り輝いて美しい。 

 

さて、今度はビョウヤナギと比較して、判別が難しい下の画像の花を紹介します。



上の画像のように、ビョウヤナギの花の画像と比較しても、判別は難しいこの花の名は、ヒペリカム・カリシナム

先ほど説明したように、ヒペリカムはオトギリソウ属のラテン名であり、ヒペリカム・カリシナムは原産地がブルガリア・トルコ周辺の別名セイヨウキンシバイと呼ばれる種類の花です。

花自体は大変よく似たビョウヤナギとヒペリカム・カリシナムの最大の判別方法は、その草丈の差です。

上の画像のヒペリカム・カリシナムも、公園の地面から30cmに満たない草丈で、1mを越えるものも少なくないビョウヤナギとは、格段の差があります。

また、おしべの先端の色が、私の撮影した花では、ヒペリカム・カリシナムの方はオレンジ色に濃くなっていることが分かります。

後日、私が指導している大島南央小学校へ行く途中にある集合住宅入り口階段付近に、下の画像のように、地面を覆うように蕾がいっぱいついたヒペリカム・カリシナムが、植えられているのを見つけました。

このように、他の二つに比べて、明らかに草丈に特徴があり、ヒペリカム・カリシナムであることを、遠目からも判断できます。

また、ヒペリカム・カリシナムの花を詳しく見ると、おしべの先端、すなわちおしべの「やく」(かふんぶくろ)は、以前見た花と同様に濃いオレンジ色になっていましたので、判別法の一つと考えて良いようです。

以上述べてきた判別法を理解すると、(本家)キンシバイ、ヒペリカム・ヒドコート(一般的にキンシバイと呼ばれている)、ビョウヤナギ、ヒペリカム・カリシナムを、一瞬にして判定し、周囲の人に植物名を教えることができるようになります。



【ヒペリカム・カリシナム】
ビヨウヤナギやキンシバイと同じくオトギリソウ科、オトギリソウ属。
草丈20~50cmの矮性種で、グランドカバーに適する。
花は小さいが、株全面に咲く。
半日陰地でよく育つので、高速道路の下などのカバーに、最近広く使われるようになった。
日なたでもよく育ち、花期は長く、夏の高温時にもよく咲く。
花色は黄で、葉が黄金色の品種もあります。

 


この時期になると上の画像のように、

キンシバイが一面に咲く緑地帯の入り口に出かけて、

その年の花の出来栄えを観察することを常とする私です。

明るく元気をもらえる花・・・それがキンシバイの花です。

 似た植物の見分け方について、興味がある方は以下のブログを参考にご覧ください。

マッキーの『四季を楽しむ』:レンギョウ・ヤマブキ・キンシバイ

マッキーの『四季を楽しむ』:ニホンスイセン・ペーパーホワイト・ラッパスイセン

マッキーの『四季を楽しむ』:カタバミとムラサキカタバミ

マッキーの『四季を楽しむ』:ツユクサとトキワツユクサ

マッキーの『四季を楽しむ』:ヒルザキツキミソウとコマツヨイグサそしてアカバナユウゲショウ

マッキーの『四季を楽しむ』:シロツメクサとアカツメクサそしてコメツブツメクサ

マッキーの『四季を楽しむ』:ハルジオンとヒメジョオン

マッキーの『四季を楽しむ』:チョウセンアサガオとキダチチョウセンアサガオ


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