櫻井よしこさんのブログ記事、「首相を追い詰める名護市長選挙」で紹介されている、八重山毎日新聞の社説をご紹介します。
青字はkinokaのコメントです。
米艦船は来ないで
(八重山毎日新聞2009/3/18より転載。青字…当ブログ管理人コメント)
平和な島を無用のトラブルに巻き込むな
■日程を延期して強行
来月1日の石垣港寄港を通告していた米艦船2隻は、日程を3日にずらして5日までの日程で寄港を強行する。地元が強く反対しているのに、なぜそこまでと思う。
※米艦船の寄港は日米地位協定で認められています。
これもかつて沖縄を支配してきた高等弁務官のようなあの時代錯誤的なメア在沖米総領事の、日本部長就任の最後の置き土産なのか、07年の与那国に続く強行寄港だ。
もしそうならそれは実に余計なお世話というものだ。与那国のときも最初は石垣港を打診していたが、やはり米軍の狙いは石垣港だったのだろう。
それにしても米軍人の頭脳構造はよく分からない。与那国のときも知事が自粛を申し入れるなどそうだったが、今回も地元の人たちが市長はじめ嫌だと言うのに、「友好親善したい」と無理やり乗組員128人の2隻の掃海艇を寄港させるというのだ。米本国ではこうしたやりかたで友好親善が成り立っているのだろうか。
■招かざる迷惑な客
しかし本土復帰以降、何年かごとにこのように離島の八重山まで米艦船やヘリなどが次々やって来ている。これをどんなに米軍が親善交流や休養、燃料補給が目的と強調しても果たして台湾や中国などがどう受け止めるか。
※中国は台湾及び沖縄諸島を照準にとらえた短距離ミサイルを1,150基も配備済み。また、沖縄上陸用の「島しょ用水陸両用戦車」を配備し、沖縄侵攻の準備を進めている。そんな中国に対して的外れな配慮を示し、一方で同盟国の掃海艦という比較的小さな艦船の入港の「危険」を煽りたてる感覚のほうがどうかしている。中国にどう思われるかを心配するより、中国の短距離ミサイルや潜水艦の脅威こそを心配しなければならないはず。
これによりわたしたちの暮らす島の周辺は確実に軍事的緊張が高まるし、さらに島では住民の間に寄港をめぐって対立感情を生み出すなど無用のトラブルを引き起こすことになり、米艦船の寄港は郡民にとってはなはだ迷惑な招かざる客というものだ。だからこそ市長らも強く反対しているのだ。
しかしいくら非常識な米軍といえども、さすがにバースが満杯状態の1日は強行寄港を避けた。この日は、郵船クルーズの飛鳥IIが約700人の乗客を乗せて入港を予定。米軍がもし同日寄港を強行した場合は、市や観光協会の歓迎セレモニーと民主団体の抗議集会の、それこそ相反する光景を船上の観光客らは、石垣港に入った途端目にすることになり、日本最南端の観光の島は、大きくイメージを損ねる恐れがあった。
■反対の声を挙げよう
とはいえ米艦船は日程を変更し石垣港に寄港を強行の構えだ。しかしわたしたちは米軍であれ、自衛隊であれ自衛隊であれ軍隊と名のつくものがこの八重山に出入りすることを一切お断りしたい。
日米安保条約で日本が守られていると、米艦船の寄港などに賛成や容認の声があるのは確かだ。しかしそういう方々も、住民同士の対立を招くトラブルの元はできれば来ないほうが良いはずだ。
※「守ってもらっているが来ないでほしい」という身勝手な論理は、社民党の辻元清美氏が設立したピースボートと共通するものがありますね。ピースボートは海賊対策での海自派遣に反対していますが、自衛隊の護衛を受けてソマリア沖を航行しています。有事の際に自衛隊は、自衛隊に反対している左翼の人たちの生命をも守らねばならないのです。
ある本土の人が本紙HPにこういう趣旨の一文を寄せていた。
「電車が突っ込んだマンションの住民が、もう同じ場所に住みたくない、電車も見たくないと言っても異常とは思わないでしょう。沖縄はかつて地上戦で身内を殺され家を焼かれ、米軍だけでなく、身内のはずの日本軍にまで家族を殺されたそんな人たちが、名目上は軍隊でないと言いつつも戦時訓練する自衛隊に恐怖感を募らせ、嫌悪して何の不思議があるでしょう。そういう沖縄の人たちが米軍や自衛隊に反対したとして、たとえそれに同意はできなくとも、異常といえないし気持ちは理解できるのではないでしょうか」
※確かに日本唯一の上陸戦であったことや、その後の米国による占領など、戦争に翻弄されてきた沖縄県民の感情には、本土の人間の想像を絶するものがあるだろうし、日本に見捨てられたという思いが強いのかもしれない。しかし、本土も大変な空襲を受けているし、広島・長崎は原爆を投下されており、戦争で傷ついたのは沖縄の方ばかりではない。
できればすべての人がそういう気持ちになってほしいし、国も米国の言いなりだけにならず、こうした離島の小さな島に軍隊を入れないようもっと外交努力があるべきだ。それがなければ沖縄は、米国と対等の関係を主張する民主党政権を選択しても良いだろう。
※離島の小さな島だからこそ、軍隊を置かねば危ないのでは?
青字はkinokaのコメントです。
米艦船は来ないで
(八重山毎日新聞2009/3/18より転載。青字…当ブログ管理人コメント)
平和な島を無用のトラブルに巻き込むな
■日程を延期して強行
来月1日の石垣港寄港を通告していた米艦船2隻は、日程を3日にずらして5日までの日程で寄港を強行する。地元が強く反対しているのに、なぜそこまでと思う。
※米艦船の寄港は日米地位協定で認められています。
これもかつて沖縄を支配してきた高等弁務官のようなあの時代錯誤的なメア在沖米総領事の、日本部長就任の最後の置き土産なのか、07年の与那国に続く強行寄港だ。
もしそうならそれは実に余計なお世話というものだ。与那国のときも最初は石垣港を打診していたが、やはり米軍の狙いは石垣港だったのだろう。
それにしても米軍人の頭脳構造はよく分からない。与那国のときも知事が自粛を申し入れるなどそうだったが、今回も地元の人たちが市長はじめ嫌だと言うのに、「友好親善したい」と無理やり乗組員128人の2隻の掃海艇を寄港させるというのだ。米本国ではこうしたやりかたで友好親善が成り立っているのだろうか。
■招かざる迷惑な客
しかし本土復帰以降、何年かごとにこのように離島の八重山まで米艦船やヘリなどが次々やって来ている。これをどんなに米軍が親善交流や休養、燃料補給が目的と強調しても果たして台湾や中国などがどう受け止めるか。
※中国は台湾及び沖縄諸島を照準にとらえた短距離ミサイルを1,150基も配備済み。また、沖縄上陸用の「島しょ用水陸両用戦車」を配備し、沖縄侵攻の準備を進めている。そんな中国に対して的外れな配慮を示し、一方で同盟国の掃海艦という比較的小さな艦船の入港の「危険」を煽りたてる感覚のほうがどうかしている。中国にどう思われるかを心配するより、中国の短距離ミサイルや潜水艦の脅威こそを心配しなければならないはず。
これによりわたしたちの暮らす島の周辺は確実に軍事的緊張が高まるし、さらに島では住民の間に寄港をめぐって対立感情を生み出すなど無用のトラブルを引き起こすことになり、米艦船の寄港は郡民にとってはなはだ迷惑な招かざる客というものだ。だからこそ市長らも強く反対しているのだ。
しかしいくら非常識な米軍といえども、さすがにバースが満杯状態の1日は強行寄港を避けた。この日は、郵船クルーズの飛鳥IIが約700人の乗客を乗せて入港を予定。米軍がもし同日寄港を強行した場合は、市や観光協会の歓迎セレモニーと民主団体の抗議集会の、それこそ相反する光景を船上の観光客らは、石垣港に入った途端目にすることになり、日本最南端の観光の島は、大きくイメージを損ねる恐れがあった。
■反対の声を挙げよう
とはいえ米艦船は日程を変更し石垣港に寄港を強行の構えだ。しかしわたしたちは米軍であれ、自衛隊であれ自衛隊であれ軍隊と名のつくものがこの八重山に出入りすることを一切お断りしたい。
日米安保条約で日本が守られていると、米艦船の寄港などに賛成や容認の声があるのは確かだ。しかしそういう方々も、住民同士の対立を招くトラブルの元はできれば来ないほうが良いはずだ。
※「守ってもらっているが来ないでほしい」という身勝手な論理は、社民党の辻元清美氏が設立したピースボートと共通するものがありますね。ピースボートは海賊対策での海自派遣に反対していますが、自衛隊の護衛を受けてソマリア沖を航行しています。有事の際に自衛隊は、自衛隊に反対している左翼の人たちの生命をも守らねばならないのです。
ある本土の人が本紙HPにこういう趣旨の一文を寄せていた。
「電車が突っ込んだマンションの住民が、もう同じ場所に住みたくない、電車も見たくないと言っても異常とは思わないでしょう。沖縄はかつて地上戦で身内を殺され家を焼かれ、米軍だけでなく、身内のはずの日本軍にまで家族を殺されたそんな人たちが、名目上は軍隊でないと言いつつも戦時訓練する自衛隊に恐怖感を募らせ、嫌悪して何の不思議があるでしょう。そういう沖縄の人たちが米軍や自衛隊に反対したとして、たとえそれに同意はできなくとも、異常といえないし気持ちは理解できるのではないでしょうか」
※確かに日本唯一の上陸戦であったことや、その後の米国による占領など、戦争に翻弄されてきた沖縄県民の感情には、本土の人間の想像を絶するものがあるだろうし、日本に見捨てられたという思いが強いのかもしれない。しかし、本土も大変な空襲を受けているし、広島・長崎は原爆を投下されており、戦争で傷ついたのは沖縄の方ばかりではない。
できればすべての人がそういう気持ちになってほしいし、国も米国の言いなりだけにならず、こうした離島の小さな島に軍隊を入れないようもっと外交努力があるべきだ。それがなければ沖縄は、米国と対等の関係を主張する民主党政権を選択しても良いだろう。
※離島の小さな島だからこそ、軍隊を置かねば危ないのでは?