幸福維新の志士となれ <幸福の科学>

国難打破から、いざ、未来創造へ

Pray for JAPAN

 

安全保障を巡る政府と民主党の方針

2009年08月04日 | 北朝鮮情勢
集団的自衛権、解釈変更を=武器輸出三原則は緩和-政府懇談会

8月4日9時51分配信 時事通信より

 政府の「安全保障と防衛力に関する懇談会」(座長・勝俣恒久東京電力会長)は4日午前、首相官邸で会合を開き、年末に予定する防衛計画大綱の改定に向けた報告書をまとめ、麻生太郎首相に提出した。報告書は「米国に向かう弾道ミサイルの迎撃」などを可能にするため、集団的自衛権に関する従来の政府解釈を見直すよう提言。海外への武器輸出を禁じた武器輸出三原則の緩和も打ち出した。
 報告書の提出を受け、首相は「日本を守る、国民を守るのは、政府の重要な目的だ。日本の安全保障に引き続き、責任を果たさないといけない」と述べた。


◇ ◇ ◇  

一方、民主党は……

◇ ◇ ◇

民主・鳩山代表、集団的自衛権行使の憲法解釈見直しを否定

2009.8.4 産経新聞より

 民主党の鳩山由紀夫代表は4日、党本部で記者会見し、集団的自衛権行使を禁じる憲法解釈や武器輸出三原則について「長く政府見解が出され、定着している」と述べ、見直しに否定的な考えを表明した。非核三原則については「ある意味で法律を超えた、法律より強い国是のようなものだ」と述べた。
 また、安保防衛懇を「自民党政権のもとで人選が行われ、自民党政権に提案したものだ」と批判。「政権を取った暁には我々の考え方を精査するところからスタートしたい」と述べた。

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2009年08月04日 | 幸福実現党
防衛軍が必要な時代

憲法改正
有事に備えて動ける法律を


大川
私たちは、自衛隊ではなく、「防衛軍として軍事力を持つ」と憲法を変えようと思っています。正直申し上げて、日本国憲法を最初に中学で勉強した時に、軍を持たないと書いてあるのに、必要だから存在するというのは、何というごまかしだろうと思ったのですよ。
 自衛隊が必要なのであれば、今の憲法は矛盾していますので、改めるべきです。誰にでもわかるように、防衛軍としてきちんと明記して、軍として動けるようにすべきです。守るべきものがたくさんある経済大国・日本に、正式な軍隊がないというのは、あり得ないことです。今回の北朝鮮のミサイル問題で、軍隊を軍隊でないみたいにカムフラージュしていくのは、もう限界だなと。

田母神
ですから、建て前と本音が違い過ぎて、嘘に決まっていることがいっぱいあるわけですね。その最大のものが非核3原則でしょう。アメリカの潜水艦とかが、日本に入る時は、どこかで核ミサイルを降ろしてくるというわけですね。こんなのは中学生ぐらいになると騙せませんよ。国民は皆それをわかっているわけです。

大川
アメリカの核の傘の下にあることはわかっています。ですから、ほころびてしまった日本国憲法を変えなければいけないと思います。ただ、北朝鮮の問題がこれほど明確になっても自民党は動きませんし、民主党はアイデアも何も持っていません。

田母神
友愛とか言ってたんじゃ困ります。

大川
金正日と友愛を結ばれても困ります。

田母神
「日本列島は日本国民だけのものではない」とか言ったんじゃ困る。それを言うなら、「音羽御殿は鳩山家だけのものではない」と言ってからにしてもらいたいですね。

大川
そうですね。鳩山さんが等距離外交というのを聞いて、一体この人はどこの国の政治家だろうと思いますもの。国益を考えているのかと。

田母神
先制攻撃能力を持つかと言ったら、危険だと思われるわけ、皆にね。それを政治家がいやがっている。そして、「友愛」だとか、「絶対に攻撃しません」とか、そういうことばかり言い続けるから、国民はだんだん騙されるんです。

大川
私たちは、鳩山さんの友愛に対抗して、敵地先制攻撃を訴えていますよ。

田母神
左の票もほしいという人が、あまりタカ派的なことを言うと選挙に落ちるので、結局、迎合するわけですね。

大川
マスコミにも迎合し過ぎていますね。敵地先制攻撃がこれほどタブー視されているのも、やはりマスコミの影響が大きい。私たちは、これをぶち壊していきたい。

田母神
昔は、マスコミの言うことが絶対正しいということになっていましたが、今はネットがあります。私がクビになった時も、マスコミは世論調査で私の支持は10%もいないと叩きっぱなしに叩きました。ところがネットの世論調査では6割も7割も支持がある。それで、ずいぶん助かりましたよ。

大川
マスコミの管理職、言論人たちの間で、左翼がかったところがすごく強い。もう引退していただく時期だと思います。若い人たちのほうが、もっとストレートに聞いてくれますね。

田母神
それと、やはり政治家として何が正しいのかをしっかりつかんで訴えていくことです。

大川
政治家の義務は、国民の安全を守ることだと思うのです。北朝鮮と中国の2つの軍事的脅威が現実にありますので、これに対して、1人たりとも国民の命を失わせないためには、どうしたらいいかを常日頃研究する必要があります。原則、これだと思うのです。国民の命を守れない法律だったら、改正していくべきですよ。幸福実現党の創立者である大川隆法総裁が、日本国憲法試案を出したのも、20年以内に、中国とぶつかる可能性があるという予感があるからです。その時に戦争の指揮官が明確でないと中国に対抗できない。そこまで皆さん考えていないので、なぜ憲法を? と言われるのですが、軍事の責任者を明確にするために、大統領制を考えているのです。

田母神
大統領制とはどんなものであるか、日本に果たしてふさわしいものであるかは議論が必要だと思います。ただ、緊急事態については、議会の3分の2が反対しなければ、行政府の長は迅速にその権限を執行できるというカタチも考えられると思います。そうしないと、今みたいに合意にばかり時間がかかってしまうということになりかねません。

大川
ええ。軍事作戦の合意をとっていたら、負けちゃいますから。

田母神
平時の防衛力整備だって、軍の研究開発を全部オープンにしている国は、日本しかありませんよ。どこの国も極秘でやっています。

大川
当然ですよ。でもなぜ、北朝鮮対策がないのでしょうか。

田母神
自虐史観があって、「私たちは絶対に悪いことはしません」「全部オープンです」「絶対軍事力を行使しません、だから私たちはいい人なのです」と。それではバカにされるだけです。

大川
そうですね。

田母神
だから、存在感がないでしょう、日本の総理大臣は。世界で全く発言権もないようです。発言権というのは、言い続けないと獲得できないのです。大川局長には、ぜひ思ったことを主張してもらいたいですね。私は日本という国は本当に素晴らしい国だと思います。素晴らしい歴史・伝統・文化が2千数百年ずっと続いているのに、敗戦後のわずか数十年でみんなぶち壊そうとしている。おかしいです。ご健闘をお祈りしています。

大川
ありがとうございます。田母神先生の国を愛する心は誰にも負けず、という熱い気持ちを感じました。これからも日本のために頑張ってまいります。


(以上、終わり)

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2009年08月04日 | 幸福実現党
国連中心主義の愚かさ

自衛隊:国内法に手足を縛られて

大川
民主党は、国連中心主義で、日本が守れると思っているのでしょうか。

田母神
民主党の国連中心主義は、国連が決めてくれたことは、何でもやりますということ。これは本当におかしなことです。5大国が拒否権を持っていて、中国が入っている。国連の言う通りにするということになります。これでは日本の国は守れません。世界は、国連を利用しているだけです。国連の善意に期待することはできないと思います。

大川
中国が北を支援して、中国から陸路を通って、北朝鮮にミサイルや核関連の部品が行っていると思います。ですから、国連をあてにするなんて、ばかばかしいですよ。

田母神
本当にそうですね。やはり憲法が悪いです。あれを素直に読むと何と書いてあるか。「世界の国はみんないい国だ。世界の国民はみんな素晴らしい人たちだ。日本国民だけが性悪だ。だから、日本が悪さをしなければ、世界の平和は永遠に続く」と、前文に書いてあるのです。日本人って、本当に善人ですよ。しかし世界は「腹黒い」ですよ。

大川
前文は「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」ってありますよね。じゃあ、北朝鮮の、中国のどこが平和を愛しているか。

田母神
愛しているわけないですよね。

大川
そんな国に囲まれていて、もう前提が崩れているのに、この憲法を守り続けなきゃいけないというのはおかしい。

田母神
憲法改正には3分の2を必要とするから、学者の中には廃止すればいいじゃないかという人もいます。廃止なら過半数でできるわけですから。

大川
なるほど。

田母神
本来は、占領国が被占領国に恒久法を適用してはいけないことになっています。あれは形の上では、日本が一応決めたみたいになっているけれども、ものすごい強制力が行使されているわけです。

大川
はい。占領下でつくられたのですね。

田母神
占領中に決まったことというのは、全部無視しても国際法上なんら違法じゃないのです。日本は全部ご破産ですと行ってもよかったのです、実は。おそらく戦後、枢要なポストにヘソが左を向いた人がいっぱい入ってきてできなかったのでしょう。

大川
幸福実現党は、憲法改正、9条見直しを訴えています。北朝鮮の問題は差し迫っているので、衆議院だけでやれる、自衛隊法改正も考えているのですが。

田母神
この国を守ることについて、いろいろな縛りを1つずつ解いていく必要があると思いますね。例えば、非核3原則、武器輸出3原則、更に攻撃的兵器を持たないとか。別に世界が何か言っているわけじゃないのです。自分たちで手足を縛っている。

大川
どうして自衛隊は外国に行くたびに新しい法律をつくらなければならないのか、非常に不思議なのです。

田母神
これも国内法の縛りで、「自衛隊は軍隊ではない」と言っているからです。禁止されていないことは何でもやるというのが、普通の国の軍隊です。いわば禁止規定、ネガティブリストで動く。これに対して、日本は、自衛隊法に任務を書き込まないと、その任務ができないという根拠規定、ポジティブリストの軍隊なのです。イラクで日本の外交官2名が殺害された時も、「自衛隊法に大使館警備という任務が書いてないから派遣できない」という人たちがいて、結局、できなかった。

大川
作戦とか装備とか、極秘に準備しなければ負けちゃうのに、なぜ国会でオープンにしなきゃいあけないのか。

田母神
国会でまじめに議論すればするほど、国益を損なっているおkとに、政治家は気づいていない。

大川
最後は憲法の問題ですね。

田母神
憲法の問題です。政府が自衛隊を軍だと言い切れば、ソマリア沖に自衛隊を派遣するための特措法などは、みんないらなくなるのです。

(続く)

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2009年08月04日 | 幸福実現党
激論・日本の選択(下)
北朝鮮の核ミサイル問題に端を発した国防論議。北を過小評価していると、中国にも足元を見られ、取り返しのつかない事態を招く。
軍事を語り、国防を研究することは、日本の未来を守ることにつながる。
それをタブー視し、先送りしてた結果、いかに国益を損ねてきたかを、国民全員が考えるべき時だ。
田母神俊雄氏(前航空幕僚長)と幸福実現党の大川きょう子局長の対談の後半をお届けする。




世界は腹黒い
中国の軍拡 中国が空母を持てば南西海域が危ない

大川
北朝鮮と中国は、やはり軍事的に日本を脅かす意図を持っていますよね。

田母神
はい。

大川
この2国に対して、日本はどういう対抗手段を持つのか、これを考えるのは政治家の役割だと思うのです。正直まだまだ国民の方々の意識はそう高くはありません。
「もうすぐ核ミサイルが完成するんです」と、一生懸命訴えても、笑われたり、冗談だと思われたり。まだ危機感を持って受けとめられていないのですが、それでも、気づいた者が訴えなければ、今、日本は大変な曲がり角にあると思うのです。

田母神
日本はもっと自衛隊を強化して攻撃力を持つべきです。攻撃力を持つことは、実際に攻撃する場合に備えるとともに、日本に何かしようとしたら攻撃されるかもしれないと思わせる抑止力としての意味が大きいわけです。日本国民の多くはそれを理解していると思います。

大川
それと、「やるぞ」という意志を見せること。「攻撃しません」なんて言い続けたら、向こうは絶対に折れませんから。

田母神
だから、よく大臣なんかが、「日本は絶対に武力行使はしない国ですから」と言うことがありますよね、あらかじめ。これは極めてまずい。相手は本当の交渉では動く必要がないと思う。でも、日本の大ミンは、とにかく、「日本はいい国だ」「あんたもいい人だね」と言ってもらいたいんでしょう。陰でせせら笑われていますよ。

大川
私は北朝鮮から国民を守れないのだったら、中国はもっとやっかいな問題になると思います。中国は、2020年には空母を持とうとしていますね。

田母神
中国が海軍能力をつけてくる時には、日本も空母を持つべきだと思いますね。日本の南西海域は、ものすごく危ない状態になりますよ。あの辺の制海・制空能力を持たなければ、やはりやられてしまうと思いますね。危機が生じてから準備したのでは遅いのです。

大川
中国の将来の可能性として、1つは中国が、自由主義・民主主義国家となること。もう1つは中国と日米連合軍との軍事衝突。この2つがあると見ています。もしいきなり中国が台湾を取った時、日本はどうするか。もうパニックです。ですから準備を始めないといけません。

田母神
戦後、バブル崩壊までは日本は高度経済成長をしてきたので、国家予算の伸びにより自衛隊の形も逐次整えられてきたのです。20年くらい前まではね。だけど近年はマイナス予算になってきて、自衛隊は少しずつ弱体化しています。一方の中国は、20年以上ずっと2桁の伸びです。

大川
今はならんでいるのですか。

田母神
ええ。中国はどんどん形は整いましたから。あとは彼らの訓練ですよね。きちんと戦力を発揮させるように動かすことができるか。それにはまだ数年かかると思いますけど。でも、このまま日本がマイナス予算でいったら、大変危ない状態になると思いますね。政治家がReadして、自衛隊を強化しないといけません。財政面の手当にしても定額給付金の2兆円は捻出できたわけですから、工夫しだいで何とかなるのではないかと思います。2兆円もあったら、自衛隊は中国に負けない状態になりますよ。

大川
そうですか。2兆円あると、ステルス攻撃機なんかも?

田母神
それは時間はかかるでしょう。研究開発をしなきゃいけないから。でも、おつりがくると思います。

大川
金正日は何をするかわからないので、万一の時にはアメリカがイラクにやったように、こちらから平壌を攻撃する能力を持たなければ、北朝鮮とまともな交渉はできないと思います。

田母神
首領様を支えている周りの人たちが誰もいなくなり、平壌がつぶれたら、彼も困るわけです。彼の命だけ助かったとしてもね。それは十分な抑止力になり、悪さができなくなりますよ。

(続く)

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2009年08月04日 | 幸福実現党
拉致被害者を救出しに行くのが普通の国

北朝鮮(3)拉致問題は侵略行為

大川
ところで、北朝鮮は、まだ船もあまりないですよね。飛行機もそんなに強くないですよね。強いですか。

田母神
いや。核ミサイルを持つこと以外、ほとんど取るに足らないですからね。

大川
ミサイルだけですよね、脅威になるのは。だからまだガツンとやっても勝てると思っているのですよ。

田母神
全然問題ないですよ。総合力をぶつけ合ったら、北はすぐにつぶれます。北は日本を脅かして、金を引き出したり、意のままに動かしたいということでしょうね。

大川
でも、やはり政治家は「やるぞ」という意思を持って戦わなければ、恫喝に屈すると思うのです。脅かされる必要なんかないですよ。私たちは何も悪いことはしていないのですから。

田母神
結局、脅かされたという結果が出てしまうと、次はもっと脅かされるのです。

大川
そうです。

田母神
昭和52年9月28日のダッカ・ハイジャック事件では、福田赳夫首相が「人命は地球よりも重い」という言葉を残して、超法規的措置で、それまで収監されていたテロリストを6人解放し、16億円を与えたわけです。あの時は人質になっている乗客を救うためにテロに屈してしまったのです。その結果が、あの北朝鮮の拉致につながっていると思いますね。

大川
そうですね。あれから拉致が増えましたものね。

田母神
そう。あの1カ月半後に横田めぐみさんが、その翌年に、曽我さん、蓮池さん、地村さんと、ずっと継続的に拉致されている。これと対照的なのがドイツですよ。ダッカ事件の2週間後の10月13日にドイツ赤軍派にハイジャックされましたが、交渉するふりをしながら特殊部隊を途中で入れて、犯人を全員、射殺したのです。

大川
そうでした。

田母神
その後、ドイツの拉致被害は1人です。取り返しましたけど。テロに屈した日本と制圧したドイツとでは、拉致被害に差が出ていると思います。
 日本の戦後って、教科書の「侵略」「進出」書き換え事件なども、そんな事実はなかったにもかかわらず、あったと譲歩し、首相の靖国参拝も中国に圧力をかけられて譲歩するでしょう。内政干渉ですよ。

大川
はい、内政干渉ですね。

田母神
全部その時点ではねのけておけば、それからの後の靖国問題も歴史認識問題も起きなかった。常に譲歩を繰り返してきた歴代政府が、日本の傷を深くしています。

大川
さらにひどいのは、拉致被害という事実を、でっちあげだと言った方々がいることです。日本に対して、侵略意図を持っている国があることを認めるのが、そんなにイヤだったのか。私は当然認めなきゃいけない事実だと思ったのです。

田母神
そうですね。あの拉致問題は、北朝鮮の日本に対する侵略だと思いますよy。

大川
本来なら、救出に行くべきだと思いますが。

田母神
はい。軍事力を動かして取り返しに行くでしょう、普通の国ならみんな。でも、日本は取り返しに行かないで、アメリカに期待するみたいなことですね。

大川
なぜ、アメリカの大統領に泣きつきに行かなければならないのか…。主権国家とは言えないですね。

田母神
悲しいことです。それでは、日米安保があるからアメリカ軍が動いてくれるか。動くわけがないのですよ、これは。自衛隊が動いたら支援してくれるかもしれません。でも、自らの国民を救おうとしない国を同盟国であろうと助けることはできないのです。だから一歩一歩、自分の国を守れる方向にいかないといけない。日米安保って、自動参戦ではないのです。

大川
ブッシュの時とちがい、オバマ大統領が強硬に日本を守ってくれるか、疑問ですね。

田母神
抑止の意味では、「日本を攻撃したら、アメリカが反撃することになっている」と主張することが必要です。ただ、抑止が破綻したときに、じゃあアメリカが実際に動いてくれるかというのは、これと全く別問題なのですよ。

大川
やはり、自分の国を守る体制を整えなければなりませんね。



(続く)

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2009年08月04日 | 幸福実現党
日本には軍事の発言の自由がない
北朝鮮(3)「敵地先制攻撃」も

大川
私たちは北のミサイルに対して「敵地先制攻撃を」と訴えています。

田母神
イスラエルがイラクの原子炉を破壊したのは、それなんです。結局、核を持たれたら、小さなイスラエルという国を守れない。それで絶対に持たせないと。

大川
幸福実現党の政策の柱は2つありまして、1つが消費税の廃止、もう1つが北朝鮮問題。はっきりと「ミサイル基地を攻撃する」と訴えているのです。これは、タブーを破り、国論を揺さぶるためです。

田母神
日本みたいな経済大国が無防備なのは国際社会の不安定を助長するだけです。

大川
自民党も、ようやく敵地攻撃能力を持つようなことを言いましたが、なぜか先制攻撃をはずしてしまったでしょう? 私たちは、政治の経験がないから、あっさり言ってしまうのかもしれませんけど。でも今、誰かが言うべきだと思うのです。「敵地先制攻撃を」と。

田母神
完全なまもりってないわけですよ。でも、「撃ったら10発ぐらい撃ち返してやるぞ」という体制をとれば、相手はやめようと思うわけで、そういうのが大事ですね。

大川
私たちが「北が日本を狙うと明確になった段階で、敵地先制攻撃で北野ミサイル基地を爆撃します」と演説しますと、聴衆の方は、とたんに目が点になりますね。でも、これだけ近い国が核ミサイルを持つ、しかも指導者が独裁者で、どんな暴走するかわからないという状況で、軍事的な対抗手段を持たないというのは、国際的にはあり得ません。

田母神
ところが、戦後の日本には言論の自由がありません。言論の不自由には3つありまさう。1つは、日本の国を褒める言論の自由がありません。日本の悪口を言う言論の自由は無限にあります。どんなにけなしたって国会が紛糾することもマスコミが叩くこともないわけでしょう。ところが、私がクビになったように、「日本はいい国だ」と言うと国会は紛糾する、マスコミは叩く、公職は追われるということで、こんなバカなことはあっちゃいけないです。

大川
ひどい話ですね。

田母神
この6月1日に防衛大学校長の五百旗頭(いおきべ)さんが中国に行って、「日本は侵略国家であって、それは非常にまずかった」というようなことを学会か何かで言っているわけです。それが日本では問題にならず、逆に「侵略国家ではなかった」と言うほうが問題になる。おかしな国ですよ。

大川
そうですね。

田母神
2つ目は軍事に関する言論の自由がないのです。昔の社会党が言っていた非武装中立みたいに、自衛地をがんじらがらめにして動かさない。それから自衛隊をできるだけ縮小し、もうなくしてしまうという方向で意見を言う言論の自由は無限にある。国会もマスコミも問題にしない。逆に「軍事力を増強する」「集団的自衛権を認める」「先制攻撃をする」「核武装する」などと言ったら、もうとたんに国会が紛糾してマスコミが叩く。「核武装すべきでない」という意見の人がいてもいいのですが、「核武装すべきだ」という意見も同等に冷静に話し合わなければおかしいと思います。

大川
そうですね。言論の自由があるわけですからね。

田母神
はい。3つ目は、制服自衛官の言論の自由が極めて抑制されている。例えば、よその国の将軍であれば、普通に政治問題に意見を言っています。ところが、日本だけ自衛官にものを言わせることに極めて臆病です。これは第二次大戦の誤った歴史観があるかうらだと思うのですね。軍人は好戦的だと。すぐ戦争を始めたがると。そんなことないですよ。軍人は国家がやると決めた戦争を請け負うだけです。戦争請負人は、請け負いたくないのは当然ですよ。やむを得ず請け負っているわけです。

(続く)