場所:ドイツ ニュルンベルク Lessingstrasse 6 90443 DB博物館
保存車両:多数
(2015年8月26日訪問)
ドイツ中南部の都市ニュルンベルク。その市街中心部にあるDB博物館で保存されている車両たちです。DB(ドイツ鉄道)直営の施設で、貴重な車両や鉄道資料が数多く収蔵されています。
紹介する車両は、本館に展示されているもののみです。少し離れている車両ホール、ゴブレンツ支所、ハレ(ザーレ)支所などにも車両が保存されているようですが、そちらは時間の都合で見学出来ませんでした。
画像が多いため、2記事に分けてご紹介します。
1829年に製造された石炭車です。イギリスで使用されていたもので、イギリスより永久貸与されているそうです。連結器がありませんが、馬に牽かれていたようです。
1835年にドイツで初の鉄道であるバイエルン・ルートヴィヒ鉄道が、ここニュルンベルクに開通しました。その際に用意された客車です。コンパートメント式の車内に車体側面より出入りする、日本で言えば明治期のマッチ箱客車の様な構造です。
2両のSLは、右がS2/6型3201号機、左がBad.IX型フェニックス号です。
S2/6は1906年に王立バイエルン邦有鉄道が高速試験用として製造した機関車で、2B2(4-4-4)の軸配置を持つ機関車です。
フェニックス号は1863年に製造された機関車で、2A(4-2-0)の軸配置を持つシングルドライバー(動輪1軸)式です。最高速度は120km/hだそうです。
S2/6型3201号機の動輪付近。動輪は直径2.2mもある巨大なものです。1907年に行われた高速度試験では154km/hを記録し、当時の世界最速記録となりました。日本はまだ明治時代だった頃にこれほどの速度を出せる機関車があったことに驚きます。
161号客車です。1868年に製造された1等2等合造車です。この客車は室内中央に通路があるため、側面に扉がありません。
Berlin1419号です。屋根が2段になっている郵便車で、1888年に製造されました。下回りは固定3軸です。
G3型3143号蒸気機関車です。1884年に製造され、プロイセン鉄道で使用されました。
動輪3軸(C形)の貨物用機関車で最高速度45km/hだそうです。貨物用らしからぬ美しい緑色に塗装されています。
2軸の無蓋貨車です。1870年に製造されチェコで使用されていました。車輪のスポークにも装飾が施されていることが分かります。
(その2)へ続く
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