保存鉄道車両巡りの旅2

鉄道車両の静態保存車を紹介するブログです。

北見市 製糖工場のスイッチャー

2017-11-13 20:23:00 | 網走〔オホーツク〕(北海道)

場所:北見市北上101番地1 北海道糖業北見製糖所
保存車両:DC2501
(2017年11月13日訪問)
※画像は全て許可を得て撮影

北見市の製糖工場で保存されている車両です。
L型の車体と3軸ロッド式の足回りを持つ古典的なスイッチャーです。前面窓部分の車体が少し傾斜していることが特徴です。


国鉄池北線(後のちほく高原鉄道ふるさと銀河線)上常呂駅より当工場まで専用線(延長約5.4km)が伸びており、そこで活躍した機関車です。
1956(昭和31)年に上常呂駅からの専用線が完成したのと同時に使用されました。当初は工場建設資材を輸送し、工場完成後は原料となるビート(甜菜)や重油、石灰石の輸送に活躍しました。
1983(昭和58)年に上常呂駅の貨物取り扱いが廃止されたため専用線も廃止されました。専用線にこれ以外の機関車がいたのかは分かりませんが、専用線の開業から廃止までの27年間働き続けた車両です。


日立製作所製のHR-25C型ディーゼル機関車です。型番や車号から分かるように自重25tです。
エンジンはおそらくDMH17形(160~180馬力)ではないかと思います。
ボンネット側の前面には、スノープロウ取り付け用と思われるステーがあります。


キャブ側面には、社紋とナンバープレート、後付けっぽいですが「日立」のプレートがあります。デッキ上の小箱は砂箱かと思われます。
なお、同型の機関車が栃木県の那珂川清流鉄道保存会で動態保存されています(当方は未訪問)。


機関車の隣には、かつて使用されたタービン発電機も保存されています。こちらは1882(昭和5)年に製造されてから1985(昭和60)年までの55年間稼働し続けたという貴重なものです。

【注意】
この機関車は会社敷地内にあります。今回は事前に北見製糖所へ問い合わせを行い、社員の方の立会いの下で見学しました。
出来ればアヶウしの訪問ではなく日時を決めて訪問する方が良いようです(土日祝日は要相談)。外観の撮影のみであれば、個人でも随時対応して頂けると思われます。
くれぐれも無断で会社敷地内へ侵入することのないようお願いいたします。対応して頂いた北見製糖所の皆様ありがとうございました。

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