保存鉄道車両巡りの旅2

鉄道車両の静態保存車を紹介するブログです。

千歳市 牧場のアルコン(キハ59)

2011-09-13 21:26:00 | 石狩・後志(北海道)

場所:千歳市駒里265-23 駐c牧場
保存車両:キハ59-2(アルファコンチネンタルエクスプレス)
(2011年9月13日訪問)
 ※画像は全て許可を得て敷地内で撮影

新千歳空港から車で15分程の所に保存されている車両です。
国内初となるリゾート車両として1985年に製作されました。アルコンの影響は絶大で、スタイルやコンセプトを参考にした数多くのジョイフルトレインが誕生しました。しかしバブル崩壊と車両老朽化により1995年に廃車されました。
廃車後も長く苗穂工場に保管されていましたが、2002年に譲渡先を募集した結果、この駐c牧場に引き取られることになりました。


この地に来てからは宿泊施設(牧場体験学習の一環としての宿泊)として使用されています。室内は座席が全て撤去されフラットなカーペット敷きになっています。
床下機器はほぼ撤去されています。しかし別付けのコンプレッサーと家庭用電源が接続されており、汽笛を鳴らしたり室内灯や前照灯を点灯することが出来ます。


運転台は、現役当時のまま残されています。運転台に座ることがご主人の長年の夢だったそうです。


屋根は車両が搬入されてから2年後に設置されました。野ざらしだと予想以上に早く車体が痛んだからだそうです。

このアルコンは私有地内に置かれています。無断で敷地への立ち入りはしないようにしましょう。
車内の見学は有料で、なおかつ牧場の方が立ち会いのもとで見学するようになっております。当初は無料で開放していたようですが、無許可で車内どころか納屋や家屋にまで侵入する人がいたため、やむをえず現在は上記のようなシステムにしているそうです。
有料での見学を申し込むと、電灯類を点灯してくれたり汽笛を鳴らすことも出来ます。保存活動を支える意味合いも含め、ぜひ車内も見学したいところです。

最後に、突然の訪問にもかかわらず、アルコンへの想いや保存の顛末を楽しく話してくれた駐c牧場のみなさまにお礼申し上げます。いつまでも大切に保存して頂けると嬉しいです。

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