大10同好会

普通の高齢者の生活と情報

小瀬鵜飼(土井)

2008年07月15日 16時42分43秒 | Weblog
若い美人先生の俳句の会のメンバー男女各四の八名(因みに私が最年長)で、先月の蛍狩りに続いて昨夜は長良川「小瀬(おぜ)鵜飼」(岐阜県関市)見学をしました。
嘗て見た岐阜(長良川)や犬山(木曽川)のあまりにも観光化した、観光客を舐めたようなものと丸で違う古典鵜飼の迫力と情緒に感動しました。
六時半頃我々のともう一艘、それに空の二艘の屋形船が乗り場を離れゆっくり上流に向かいました。
水は澄み切って川底がはっきり見え、手を浸せば冷たくて気持ちが良い。
途中二艘の鵜船が三本竿の速脚で追い抜いて行きました。
上流の関観光ホテルの場所の岸で、乗客は食事をしたり川涼みしたりして日暮れを待ち、鵜船は鵜飼の用意をする。
この間鵜匠より鵜飼についての説明がある。
夕暮れと共に空の船にホテルの客が乗り込み、鵜船の篝火も炎を上げて岸を離れる。
一艘の鵜船に二艘の屋形船が至近距離で平行して、手の届きそうな鵜の動きを目の当たりにしながら下る。
篝火の火の粉はこちらの船まで飛んで来、全部の鵜が同時に潜った時は一瞬の静寂が支配する。
鵜は巧みに操られながら浮上と潜水を繰り返し、水面上に伸ばした首の先、大きな嘴から飲み込まれる鮎が銀色に光る。
乗り場に着くと四艘が岸に縦列に並び、二艘の鵜船はUターンしてもう一度上流から実演しながらその前を通り過ぎて屋形船のすぐ下手に着岸する。
見物客から拍手が湧く。
鵜飼の終了後、鵜匠の家の庭に通される。
鵜匠が籠から一羽づつ取り出して、その夜の働きに応じて二匹から四五匹の鮎を与える。
餌を貰わんとする鵜は羽をばたつかせ、大きな声をあげる。
それが終わると、今夜はベンチを温めた他の鵜達が庭に出されてプールに入ったりその辺を歩いたりする。
頃合を見て、プール(3MX12M位)にバケツ一杯の鮎を打(ぶ)ちまけると、
30羽近い鵜達が凄まじい争奪戦を繰り広げる。
それもあっという間に終わると、そこで籠から出された鵜達も一緒になって夫々の場所を占めて寛ぎながら我々の帰りを見送ってくれる。
庭を出ると中天高く半月が架かっていました。

   篝火の火の粉飛び来る鵜飼船

   篝火を浴び鵜の貌(かお)がすぐそこに

   鵜飼の鵜皆潜りたる静寂(しじま)かな

   餌を奪ふ鵜匠の庭に三十羽

   餌をねだる鵜の雄叫びも夫々に

   首伸ばし客送り出す鵜飼の鵜

   半月や小瀬の鵜飼に酔ひ痴れて

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