映画「祝の島」ブログ

映画「祝の島」(ほうりのしま)のスタッフによるブログ。
製作過程の日記や最新情報をお知らせします。

コタツだんらんツアー開催にあたり(1)…坂山保之

2010-11-01 22:18:39 | 日記
『祝の島』からはじまるコタツだんらんツアー、
上映コーディネーター坂山保之さんより
ツアー開催にあたっての思いを綴っていただきました。

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先月、上映ツアー前のあいさつにと、祝島に渡った。
映画に登場する人々に会って、その温かさの中に身を投じ、体感してきた。
逃げも隠れもでけへん海に浮かぶ小さな島で、
山海の恵みにも、生き方を問われる問題にも対峙する人々と
ボクも関わりだしたんや、と感じた。
 
この島に限らず、日本の山野海辺各地には
個々が織りなす豊かな風土と文化、
そこに根差そうとする人も含む生き物が存在する。
そしてそこには、大小で判断することはでけへん、
人の本質を突きつけられた出来事も必ずある。
おそらくこれから訪れるツアーの上映場所にもそれはあって、
そこに集う人々にも、生まれては消えていく悲喜交々の在り様があると思う。
 
初めて映画を見た時、この映画のチカラが、
そして祝島の持つ「生きて行く糧というか誇りというか愛着というか・・・」が、
大切なものを引き出してくれるんやないか、と閃いた。
そうしたらいてもたってもいられなくなって、
今回の企画を持ちかけた次第。
小さな単位で映画を見ることにより、
語り合える雰囲気の中で「想いから始まる」場を用意したかった。
あのほっこりコタツを囲む映画の場面のように。
 
このツアーでは、大切な日々の暮らし方、
生き方を丁寧に語り合うだんらんが続いていくように、その力になれたらと思う。
映画をかついで巡らせてもらう感謝と祈りの中、コタツの出逢い楽しみにしてる。
 
観る度に違う気づき、しんみりと語りだしたくなる衝動、
ふつふつとユーモアやアイデアが湧きあがる・・・
いやはやこくりこくりと眠りだすかもしれないけど、それも良し。
日本の暮らしを見つめる『祝の島』、呼吸しに来てなあ。
 
追伸:この映画を通じて、製作した人・映し出された人・
観た人が祝うべき共有のモノを見出し次世代に伝承していけることを願う
 
「祝の島」上映コーディネーター さかやまやすゆき拝

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『祝の島』からはじまるコタツだんらんツアー
*開催時期:2010年11月~2011年1月
*開催場所:関東各地
*上映スケジュール:公式HPのコタツだんらんツアーページをご覧下さい。



『祝の島』からはじまるコタツだんらんツアーVol.1関東開催!

2010-10-28 18:01:34 | 日記
映画『祝の島』をより日常に近い距離でご覧頂く上映ツアーを開催します!
この映画たくさんの方たちに届けたい、という思いから始まりました。
上映機材はすべて持ち込み、スタッフが出張して上映する、
映画の出前のような新しい試みです。

いままで上映のなかった地域にも伺います。どうぞお気軽にご参加下さい。
また、当ツアー内での上映をご希望の場合はできる限りお伺いします。
まずはホームページのお問い合わせフォームから「祝の島」事務局までご連絡下さい。


*開催時期:2010年11月~2011年1月
*開催場所:関東各地
*上映スケジュール:公式HPのコタツだんらんツアーページをご覧下さい。


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■ 出発にあたり・・・(「祝の島」製作デスク:中植きさら)


映画は見てもらって初めて映画になる。
その意味を心から理解できたのは最近のことです。
見ていただいた人の思いや言葉に反応する生きもののように、
映画もカタチを変えていき、上映を重ねるにつれて様々な表情が生まれます。
『祝の島』では特に、身近な人と映画を見て語り合いたい、
考えてみたいと言ってくださる声の高まりを感じます。
映画を通して人から人へ伝わるものを大切にしたい。
それをくり返しながら映画は成長して、
祝島に生きる人たちの思いも大きく広がってゆくだろう。

その新しい一歩として、よりたくさんの方に見ていただきたいと思うとき、
映画を「見にきてもらう」だけではなく、
映画が「出かけてゆく」ことができたらと考えました。
そしてこのたび、映画に共感し
出前上映人をみずから引き受けてくださった坂山保之さんとともに
“『祝の島』からはじまるコタツだんらんツアー”の企画を立ち上げました。

ちょっと長いツアー名ですが、一緒に映画を見た方達の間に、
映画に出てくるお茶会のだんらんのような
あたたかい時間が生まれることを願っています。



*上映スケジュール:公式HPのコタツだんらんツアーページをご覧下さい。



11月初旬までの上映会スケジュール

2010-10-24 17:48:22 | 日記
11月初旬までの「祝の島」上映会スケジュールです!
大分ツアーがいよいよ!
関東近郊では鎌倉市と練馬区の武蔵大学での上映があります。
詳しい申込先等は公式ホームページでご確認下さい。
http://www.hourinoshima.com/

*10月27日(水) 13:30~/19:00~
 鎌倉市 ソンベカフェ

*10月30日(土) 18:00~
 大分県佐伯市蒲江 Beach Cafe『paragon』

*10月31日(日) 16:00~ (監督参加)
 大分県国東市国見 国見生涯学習センターみんなんかん

*11月2日(火) 10:00~ (監督参加)
 大分県佐伯市 福祉センター『和楽』

*11月3日(水)19:00~(監督参加)
 大分県別府市 山田別荘

*11月4日(木) 18:00~(監督参加)
 大分県別府市 立命館アジア太平洋大学スチューデントホール

*11月6日(土) 13:00~(監督参加)
 東京都練馬区 武蔵大学8号館8504教室

*11月7日(日) 13:00~/17:30~
 大分県大分市 NHKスタジオホールキャンバス

今週の上映日程

2010-10-19 22:47:39 | 日記
更新が久々になって申し訳ありません。
今週の上映日程お知らせします!

*10月18日(月)~24日(日)連日15:00/20:00
 逗子市Cinema Amigo

*10月22日(金)10:30~
 エコギャラリー新宿
 アース・ビジョン 第19回地球環境映像祭 環境映像部門、1次審査通過作品公開上映

*10月22(金)13:30~
 愛知芸術文化センター中リハーサル室

*10月23日(土)15:00~
 金沢市聞善寺

*10月23日(土)15:00~
 佐渡市acci-cocci

ポレポレ東中野に寄せられた言葉

2010-08-02 16:45:13 | 日記
ポレポレ東中野では、
映画「祝の島」をご覧になった方に
感想などを書いていただいて、
映画館の階段の壁に貼らせていただいています。



6月19日の公開から今日まで
たくさんのメッセージをいただきました。

その一部をご紹介します。

*祝島の人たちは格好いい。
 都会人は着飾っているが、
 祝島の人たちはそのままで格好いい。

*これは「祝島」だけの話ではないと思います。
 人間全員につきつけられている話。
 沖縄の基地問題もそうですけど、
 私たちの「無関心」こそが一番の病理。
 まず「知ること」そして「声をあげること」だと思います。

*本当の意味での
 人間としての豊かな生活をしている島の人たち。
 だれがどうしてそれをだいなしにすることができるというのだろう…。
 ただただ悲しくて涙が止まらなかった…


*民主主義ってなんだろう、と思いました。
 多数決で片付けられないことがある。
 映像も、人々の表情もひとつひとつきれいで、
 ひとつひとつに泣けてしまいました。


*素敵なおじいさん、おばあさん達の
 深い明るさとパワーに脱帽です。

*田んぼを作ったり、ふねぬったり、
 おまつり作ったり、魚とったり、
 すごい。

*40年位前、祝島中学校で教育実習をさせてもらいました。
 漁師になったあの子やこの子達の海を守る為、
 応援します。

*今は亡き祖父母の島…。
 92年に、神舞が復活(12年ぶり)した年に、
 結婚の報告に行きました。
 祖父母は、消極的賛成派。
 賛成派は賛成派のお店でしか買い物ができなかった…。
 正直悲しかった。

*「目線をどこに置くか」
 素敵なコトバに出会いました。

*この作品をみて、原発問題について改めて考えさせられました。
 私の生まれ育った町にも原発があります。
 物心がついた頃には運転していました。
 ある意味、恩恵を受けた立場上、「反対!」とは言えません。
 しかし、この作品にでてくる美しい海には原発はいりません。
 汚れてほしくない。
 それが正直なキモチです。


絵を描いてくださった方もいらっしゃいます。









様々なご感想を頂いて
より映画が深まってゆくように思います。

お立ち寄りの際は是非ご覧頂けたらと思います。