「自分の給料ぐらい自分で稼げ」
47年昔、ある印刷会社の社長が言った。
私にではなく、出社しなくなった男のことである。
自分の給料を稼がない人間は企業にとって赤字社員だろう。
ただし、事務員などは必要だが、直接は稼がない。
23歳の頃、私は3万円ほどの月給だった。
ある日、朝から5万通しの印刷物を手掛けた。菊4裁単色機。
1時間5,000枚なら10時間で終わるか？
現実には、少し遅くなった。
1枚1円なら5万円。私の月給3万円。
これほど美味しい社員はザラにいないか？
この時代、印刷会社は儲けたらしい。
儲かると思えば、起業も増える。
過当競争にもなる。
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