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放課後と長いお休みのときの子どもの家

国語教育について思うこと

2018年04月26日 | Weblog
偉そうなタイトルですが、伝えたいことを端的にまとめるとこうなりました。興味ない方はスルーしてください。


昨年から感じていたのが、いわゆる漢字ドリルについての違和感でした。新出漢字の使用例が難しすぎるのです。

例えば、「辞」という漢字を学習します。ドリルで紹介されている使用例は「辞任」「式辞」「答辞」など。子どもたちに意味を尋ねると困惑顔をするだけで答えられません。学校で先生から説明もないそうです。意味が分からないのに書くことだけ練習することに疑問を感じませんか?
文章での使用例では、例えば「会社を辞める」とあれば小学生でも意味は分かります。
ですが、二字熟語になると「?」となるのです。
これは最近の4年生の実際の出来事です。

昨日、6年生が漢字ノートに書いてきた「刻限」「激化」についても、意味を尋ねると「分からない」と言います。

困ったもんだと思いませんか?

使用例が難しすぎるのなら、やはり説明があってもよいと思いませんか? そんなことは学習指導要領にないのかな。教える先生のセンスひとつで違ってくると思うのだけど、所詮、現場を知らない者のたわごとかな。


最近こんなこともありました。2年生です。新しい漢字をドリルに書き込んで、ノートに練習するという通常の宿題ですが、学校で教えてもらってないから、先生が「ドリルを見て書いてきて…」と言ったとか。ありえない!と思う私、ヘンですか?

小学校の国語教育で、漢字は大きなウエイトを占めます(ほとんど漢字しか教えられてないのではないかと思うくらい、ほかの知識や技能は身についていません)。漢字教育では書き順、ハネ、止め、はらいが大事なのかと思っていましたが…。それを教えるのが先生じゃないの!? 2年生に、それを自主学習しろというのは無茶です。

もちろん、書き順、書き方のポイントは先生に代わって教えたうえで宿題をしてもらいました。子どもたちが帰った後で、その先生には電話で真偽の確認をして(時間がなかったので…というお返事でした。つまり本当でした)、困りますということをお伝えしました。

ふ〜。

前の話については「意味のわからない使用例は国語辞典で調べる。自主学習ノートに調べたことを書く」という指示を、昨日から正式に出しました。4年生から6年生のみです。実は小学生向けの国語辞典に載っていない言葉もあるんです。大人向けの辞書でフォローします。国語辞典を使う練習にはなります。しかし、ドリルを作っている会社は、小学生用の国語辞典にも載っていない言葉を使用例として掲載することに疑問を感じないのかな〜。これもセンスの問題?

ま、ということで4年生から6年生には宿題の負担が増したわけですが、センスがあるなら、教室で先生に意味を聞いてくればよいと思います(笑)。

ついでに言うと、ろくな作文指導もしないで(読書感想文の書き方など教えてもいないで)、宿題として作文や読書感想文を平気で出すのは、やはりおかしいと思うのです…。

作文に関しては、春休みの「あのね帳」で鍛えられた子もいます。作文に対して身構えなくなる、文法が破綻していない文章を
書く、工夫して書く、などをおおむねマスターできたと思います。もちろん、イマイチつかみきれていない子もいます。相変わらず変な文章を書いてしまう子もいます。しかし、全体としては、継続して取り組むことで、もっと成果が出てきそうです。

保護者の皆さんの感想はどうなのかな〜。ノートに書いてくださったのはたったおひとりなので、内心よくなかったのかとドキドキしています。皆さんの感想や意見をいただけると、今後の参考になります。「やっちもないからやめてほしい」と言われれば止めます(笑)。


ここまで我慢して読んでくださった方に、ほっこりする写真を。

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