花の四日市スワマエ商店街

表参道スワマエ商店街会長のひとり愚痴

「君の名は」感想

2014年01月29日 | 諏訪商店街振興組合のこと

Tさんから感想です。

昭和27年のラジオ放送時刻には女湯が空になったとの語り草となって有名な「君の名は」阿里道子のナレーションや、織井茂子「君の名は」「黒百合の花」。伊藤久男で「君は幸せか」の歌も大流行したとか。

前篇を観てだけの感想ですが・・・・

東京大空襲の迫力あるシーンは圧巻でした。当時の撮影技術の高さと苦労を想像します。

一方、物語の展開はサッパリ判りませんでした。ヒロイン真知子の突飛な言動、行動が不可解です。その時々の気分で豹変する彼女は、無責任極まりなく、周囲の善良な人々を翻弄し続けます。自分の気持ちにだけ忠実で、超自己チューな彼女のパーソナリティは精神分析すればかなりの問題女性ではありませんか?一見弱々しく超美人ゆえに始末が悪いのです。

それに比べて、街娼あがりの二人の女性(一人は混血児を産み育てている)の自立心と健気さ。又、姉御肌の綾の物事に真っ直ぐに立ち向かうたくましさ。菊田和夫の本意は何処にあるのでしょう。後編が楽しみです。

岸恵子についてのコメント・・・・彼女はずーっと自分の力だけで世の中を渡り続けてきた強い女性です。彼女は撮影当時、しばらくの間付き合ってきた鶴田浩二との恋愛を解消しています。お揃いで作らせた金のネックレスを引き千切って、あの数寄屋橋から川へ投げ捨てたとか、(著書「ベラルーシュの林檎」に紹介されています)

こんな彼女に自分とは正反対の真知子役を演らせたのは、類稀なる役者根性だったのでしょうか。