花の四日市スワマエ商店街

表参道スワマエ商店街会長のひとり愚痴

小津監督「秋日和」上映

2011年10月29日 | 諏訪商店街振興組合のこと
昨夜は、“小津安二郎再発見「秋日和」”を上映いたしました。
18時に店を閉めて会場に駆けつけたところ、すでに30名ほどに方が席についておみえでした。今回は最高の来場者となり、感謝と感激でいっぱいでございました。
秋日和の夜に、秋日和を上映できますことは、本当に・・・秋日和でゴザイマス。1週間前からカレンダーに印を付けて楽しみにされていた高齢の方もみえるとお聞きし、今回の企画をさせていただいた張り合いをしみじみと感じることができました。ありがとうございました
     
早速、Tさんから感想が届きました。
「今回は溢れんばかりの観客数で、会場が熱気に包まれていましたね。
並べる椅子も多くて、係りの皆様には本当にお世話になり、ありがとうございました。
さて、我らの愛すべき三人組(佐分利信・中村伸郎・北竜二)は、今回もいろいろ面白いことを言ったりしたりで大活躍でしたね。
彼らのたまり場である料亭の女将(高橋とよ)との絶妙のやりとりや、妻優勢の夫婦の会話等大いに笑わせてくれました。
4作品も見てくると、それぞれの家のセットが妙に懐かしく、我が家に帰ってきたような気分になりました。
サッポロビール・ゴルフクラブ・銀座の有名洋菓子店?の包装紙なども出てきましたね。
また女性の最新のファッションも見所のひとつではないでしょうか。(後ろに線のあるストッキング・ヒールの高いパンプス(外反母趾の原因?)ウエストをキュッとしぼったドレス等)
最後に今回の作品“秋日和”で印象に残った風景を二つ揚げます。
□修学旅行生向け旅館での時間の経過と人の動き
□お寺の控え室横の廊下や、料亭の廊下の壁に影絵のように映し出された“水面の揺らめき”の幻想的な美しさ。   でした。
次回も楽しみです 宜しくお願いいたします」
     
     
子供のようにはしゃぐ北竜二と、中村伸郎のお惚けぶりには何度見ても笑ってしまいます。
そして、笠智衆が経営していた旅館の光景は、自分も印象深く残りました。夜と朝という時間の経過を小津監督は同じ位置から撮ってみえます。自分にも経験のあることですが、夜の騒がしく楽しい時間と、朝の静かで少ししらけた雰囲気がこの画面から感じることができます。
感想、ありがとうございました。
追記
今気付いたのですが、旅館「俵屋」の2枚の写真で、右上の木の枝が、朝には切り払ってあります。夜のうちに学生がいたずらをしたのか、それとも、小津監督が画面の構成上邪魔だったから切らせたのでしょうか。まちがい探しのゲームのようです