花の四日市スワマエ商店街

表参道スワマエ商店街会長のひとり愚痴

懺悔!泥棒は、はじまりです

2005年06月15日 | レモン色の町
 一昨日の写真。諏訪駅跡地からちょうど右を向いたところの絵です。諏訪マーケットが建っていました。諏訪マーケットの中はこの字型の通路になっていて、八百屋さん、下駄屋さん、文房具屋さん、化粧品屋さん、魚屋さんとあらゆるお店が並んでいました。
 入り口に凌霜書房と書いた看板の本屋さんがあります。おばさんが、カメラを向ける辻さんを見ています。白揚書房は覚えていますが、凌霜書房は覚えがありません。辻さんによると白揚のおばにあたる方だそうです。
 当時は月刊誌が隆盛を誇っていました。おもしろブック・少年・冒険王・ぼくら・リボン・なかよし等、付録ではちきれんばかりの本が紐でくくられていました。
 お正月特別号はたくさんの付録でした。増刊号も出ました。月初めが待ち遠しく、学校から帰ると、本屋さんの前へ飛んでいきました。
 さて、今月はどれを買おうか。生来、性格として決断力が弱い上に、まだ子供です。いつまでも店の前で迷い続けます。やがて私はとんでもないことを思いつきました。
「こちらの付録をこちらに入れてっと。チョットこっちのもこちらへっと」自分の買おうと決めた雑誌に、あっちこっちの付録を詰め込みだしました。おばさんが、前に立ってにらんでいるにもかかわらずです。よほど欲しかったのでしょう。「ハイ!これください」
 おばさんはさっさと、しかも正確に、挟んである付録を元の雑誌に戻しました。あっけにとられているおいらの前に、袋を突き出します。お金を払うと雑誌を抱えて全速力で帰りました。
 家に帰ってそのことを話すと、姉ちゃんは怖い顔をしてこういいました。
 あかんよ~泥棒は、嘘つきのはじまりやにぃ~