石木川まもり隊

石木川を守ること  それは里山を守ること  それは海を守ること  それは未来を守ること  
ここにダムは要りません

今日も阻止!立ち入り調査

2015年01月14日 | 強制収用

今日も9時半ちょうど、県の職員と測量業者らがやってきて、地権者と押し問答。

マイクが向けられている辺りが最前線です。

 

 

地権者の皆さんによる手作りのプラカードの間から、かろうじてダム事務所長の顔が見えます。

所長は今日も「調査をさせてください」とお願いするばかり。

昨日、地権者の皆さんはきっぱり拒否したはず。

それでも、「対象地権者5世帯6人全員の意思は直接聞いていない。意思を確認したい」と言われ、

では、「立ち入り調査を拒否する旨の文書を用意しよう。それを出せば、もう来ないか?」と尋ね、

「約束する」とのやり取りが昨日あったので、地権者側は、その文書を用意して待っていました。

しかし、その約束をした次長さんは姿を見せず、所長は、明日も明後日もお願いに来ると言うので、

文書も渡しませんでした。

地権者の皆さんは意外と怒らなかったので不思議に思って訊いてみると、

「いつものこと。県の話はあてにならん。いつも私たちは騙されてばかりだから信用しとらん」

「まあ、約束した次長も帰ってから所内で大変やったろうし、所長も本庁からいろいろ言われて、来ざるを得んとやろう~」

と、悟りの心境?

 

県が帰った後は、早くもお昼の用意が始まりました。

向こうで、りねん君が何やら木の枝と格闘していると思ったら・・・

かまどに薪をくべているおじさんのところに、木の枝を届けてくれました。

そっかー、燃料調達に頑張っていたんだね~

偉いなー!

火の周りで皆さんとおしゃべり。

笑って、笑って、体はぽかぽか。そのうち、いい匂いが・・

しし鍋です。

ここで採れた野菜と、この山でしとめたイノシシを使って、お味噌だけは市販品でしたが、

美味しい美味しいしし汁のできあがり。

昨日は午前中にもう1回県がやってきたので待っていましたが、全く来る気配もなく、

皆いい匂いに我慢できず、お昼前に、もう食べることにしました!

おにぎりや、漬物、酢の物、しし肉の佃煮も用意され、みな大満足!

空気の美味しい里山で、あったかくて美味しいものを頬張ると、誰もが笑顔。身も心もほかほか…

 

しかし、これで終わりではなく、

午後になると、また1時半頃、御一行様がやってきて、午前と同じやりとりを繰り返しました。

 

本当に時間とお金の無駄。

そのお金は私たちの税金なのに・・

「調査をやらないと皆さんの財産が低く査定されて、皆さんの不利益になるんですよ」

わかってないな~

地権者は売らないと言ってるんだから、高い低いは関係ない。

いくらであろうが、この土地を手放すこと自体が不利益なんですから。

そこがどうしてわからないかな~

 

すぐそばの団結小屋の立て看板を見よ!

真ん中の小さな看板には、こう書かれています。

権力や金の力では 人の心は買えない

千万億万積まれても 嫌いは嫌い

好きは好き

いいですねー

わかりやすくて。

川原の地権者の皆さんは、自然豊かな環境で、田畑を耕して収穫の喜びを味わう生活が好きなのです。

いくらお金をもらっても、自然の乏しい環境で生きがいのない生活は嫌いなのです。

 

手前に見える茶色の小さなものは、木枝ではなくオイモ!

香ばしくて甘くて、久しぶりに焼き芋の美味しさを堪能!

西海市、福岡県の中間市、熊本県の玉名市、遠くから応援に駆けつけてくださった皆様、

本当にありがとうございました!

貴重な時間とお金を費やして来てくださったことに対し、私は感謝することしかできませんが、

地権者の皆さんの気持ちは、しし鍋とおにぎりと焼き芋がしっかり伝えてくれたことでしょう。

                           


立入調査阻止

2015年01月13日 | 強制収用

お昼や夕方のニュースでも大きく報道されましたが、

今日、県は強制収用のための立ち入り調査に入ろうと、現地にやってきました。

しかし、ふるさとの自然はお金には変えられないと思う地権者と、

その思いに共感し応援する支援者が集まって、県と対峙、抗議の声をあげました。

 

 

9:30に県がやって来ると聞いていた私たちは、現地に9:00集合。

県がやってくる方向に目を凝らします。

石木ダム建設事務所の古川所長を先頭に30~40名ほどの県の職員と測量業者が到着。

県を代表して、古川所長は「測量させてください」とひたすらお願いしますが、

地権者は「ダムの必要性を説明するのが先。我々は納得していない」と応じません。

所長が、今回の収用裁決の対象となる地権者の意思をまだ確認していないと言ったので、

地権者の一人の男性が前に出てきました。

「俺はそこの田んぼの地権者。知っとるやろ?」

うなづく所長。

「何回来ても一緒。税金の無駄遣い。売らんよ。死んでも土地は売らん」ときっぱり。

横で奥さんが「売らんよ。絶対売らん!」とダメ押し。

 

少し離れたところで、大人たちの騒ぎを見つめる小さな男の子がいました。

首から下げているプラカードには、

「じいじとばあばのおうちをこわさないで」と書かれていました。

この子の記憶の中で、この日のことはどのように残るのでしょう・・

 

すぐそばのダム小屋の前には案山子たちもタスキをかけてアピール。

 

いったん県が引き上げたので、お餅を焼いてぜんざいが振舞われました。

寒い中応援に来た支援者のために、地権者の女性たちの温かいオ・モ・テ・ナ・シ。

とっても美味しかった!

温かいぜんざいをいただきながら、遥か遠くに目をやると、

石木川のふる里「虚空像山」が頭をひょっこりのぞかせていました。

 

 「こくんぞう」もやっぱり心配なのかな~ 

  石木川の命にかかわることだから。。

  みんな頑張っているから大丈夫だよ。

  そこでずっと見守っていてね~  

 

県は午後も2回来て、しかも別の入口から入ろうと試みましたが、

私たちもいろんなところで待ち伏せ。県の突入を阻みました。

明日また県はやって来るそうです。

私たちも今日と同じようにお出迎えいたします。

地権者が言ってたように、ほんとに税金の無駄遣いだな~ 

 


5回目の署名活動

2015年01月10日 | 署名活動

今日、いつものアーケード街で5回目の街頭署名活動をおこないました。

今年最初の署名活動です。

前回よりも活動参加者が少なかったこともあり・・2時間で256筆でした。

今日も寒い中3人の地権者の方が応援に来てくださいました。

そして、マイクを握って、直接佐世保市民に訴えたり、対話したり・・

地元の地権者だとわかると「頑張ってください!」と声をかける人が確実に増えました。

私たちもこれまでよく言われました、頑張ってくださいと。

その時は感激して「ありがとうございます!」と言ってばかりでしたが、

今日は「一緒に頑張りましょう!」と言ってみました。

すると、「そう!絶対造らせんごと頑張らんば!」という言葉が返ってきて、びっくり。

 

話してみると、怒っている人はかなり怒っています。

「これ以上税金の無駄遣いをさせてたまるか!」

「役人は自分の金じゃないから、要らんもんにでもジャブジャブ、使い放題!」

「これから人は減るばっかりなのに、なんで造らんばか!」

「追い出される人の身になって考えることができんとやろか?」

「もう、水は足りとります」

などなど嬉しい言葉がザックザク。

 

もちろん、そんな人ばかりではなく、避けて通ったり無視を決め込む人のほうが多いのですが・・

でも、以前は「石木ダム?」と言って近づいてきて反対署名だとわかると、

「ダムは要るとに、なんば反対しよるとか!」との言葉をあびせられることも多かったのに、

最近は「石木ダム?あ、反対ね、なら署名するよ」という反応が多くて、ほんとに嬉しい!

 

残念なのは、ダム賛成派の人が避けて通るようになったこと。

以前は怒鳴られても、そこから意見交換のチャンスが生まれたのですが、

最近は口にチャック!という感じ。

なぜ賛成なのか訊いても答えてくれない。

足早にスタスタと去っていく。

逃げるように去っていく・・

あるいは睨みつけてゆっくり去っていく。

たぶん自分たちの考えに自信がないから?

そう思われても仕方ないですよねー。

 

石木ダム賛成派の皆さん!

1月18日は是非アルカスSASEBOにいらしてください。

私たちの反対の根拠をしっかり聴いて、後日反論してください。

そして一緒に考えていきましょう。

佐世保の未来のために・・