石木川まもり隊

石木川を守ること  それは里山を守ること  それは海を守ること  それは未来を守ること  
ここにダムは要りません

県に怒りの抗議!

2014年07月17日 | 活動

午後3時過ぎ、県庁玄関前に、地権者と支援団体が集まりシュプレヒコールを繰り返しました。

 石木ダムは要らないぞー!

 石木の美しい自然を壊すなー!

 強制収用は許さないぞー!

何度も何度も繰り返しました。

そして、地権者の一人はマイクを持つと、県庁の建物に向かって、

「私たちは納得のいかないダム建設には死んでも反対します!」と叫びました。

 

私たちの前には、マスコミだけでなく、数人の河川課職員が取り囲んでいました。

地権者は、抗議文を渡すから責任者を呼んでほしいと言いましたが、

知事だけでなく、2人の副知事も、土木部長も誰もいないとのことで、

第2庁舎へ案内されました。

 

移動する間は、さながら短いデモ行進となりました。

 

用意された会議室で待っていたのは、河川課長と企画監でした。 

まず弁護団副団長の板井弁護士から、

知事は話し合いをしたいと言ってたのに、測量を始めると発表したと聞いているが、

それについての事実関係はどうなっているのか説明を求めました。

 

河川課長:11日の川原公民館での話し合いのとき、知事は冒頭、話し合いもしていくが、

  裁決申請まで残り少なくなっているので、事務手続きは進めさせていただきたい。

  また、付け替え道路工事も近々に始めさせていただきたいとお願いしました。

 

地権者:立ち入り調査の話は聞いていないし、お願いを聞き入れるわけにはいかない。

  私たちは何度も言ってるように、必要性のないダムを認めるわけにはいかない。

 

弁護団:地権者はお願いを受け入れないと言っているんだから、それでいいですね。

 

課長が「いや、今の発言者は今回立入調査の対象となっている該当者ではないので…」

と言うと、該当の地権者4人が立ち上がって次々に意思表示しました。

 

該当者:Aです。立入りはイヤです。

該当者:Bです。ダメです。

該当者:Cです。絶対ダメです。

該当者:Dです。絶対ダメです。

 

弁護団:このように、立ち入りに対しては、4人全員イヤだと言ってます。

  それはまず理解して下さい。それでもなおかつ実力で入りたいということなのか? 

課長:実力で入ることはしない。

  敷地に立入はしなくても周辺からの調査はさせて頂きたいので、現地には行きます。 

該当者:周辺から見られるのもイヤです。

課長:とにかく、現地へ行き、現地でもう一度お願いさせてください。

 

どんなに拒否されても行く姿勢を崩さない課長に対して、堀江県議が発言しました。

堀江県議:議会で知事はいつも言ってますよ。地権者に「誠心誠意対応する」と。

  あなたの発言はその対応になってないですよ。

  25日に行くことになっているので行きますという主張ばかりでは、ダメです。

  今日あなたは地権者から立入を拒否された。こんなに抗議を受けた。

  抗議文を持って帰って「部内で協議します」と言わなければ!

 

そこでやっと、

 「事業が要らないと考える地権者の疑問に対し、合理的な説明ができないまま

  土地収用の手続きを進めていこうとする行動に強く抗議するとともに、

  立ち入り調査の撤回を求める」

などとする抗議文が読み上げられ、課長に手渡されました。

 

課長は「知事に報告し、検討します。その回答は来週、25日前に提出します」

と約束しました。

 

最後に地権者から、

・付替え道路工事はダム建設に繋がる工事なので、私たちは反対である。

・知事は着工の1週間前には連絡をすると以前約束したので、それは守ってもらいたい。

 (強制測量の時も前回の付替え道路工事の時も、約束を破って事前連絡をしなかった)

・今年は国体がある。その年に強制収用などしたら大変なことになる。

 国体の会場で石木ダム問題が日本中に知れ渡り、長崎県は大恥をかくだろう。

などのメッセージを知事に伝えるようお願いして、抗議行動を終えました。

 

地権者の怒りの10分の1でも県に伝わったでしょうか?

奪う者と奪われる者の立場の違いをまず理解してほしい。

抗議文と共に、地権者の思いを、知事はしっかり受け止めてほしい。。