ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態や生息環境を研究し保全活動をしていますが、趣味で撮影した昆虫や日本の四季
自然風景の写真も紹介しています。

マイコアカネ

2019-09-24 18:53:34 | トンボ/アカネ属

 マイコアカネ Sympetrum kunckeli (Selys, 1884)は、成熟したオスは顔面が青白く腹部が鮮やかな赤色になり、赤い着物と白粉で装った京の舞妓さんを思わせることから和名が付いている。平地や丘陵地のヨシ、ガマ等背丈の高い抽挺水植物が繁茂する腐植栄養型の池沼に生息し、北海道から九州まで広く分布するが産地は限られている。生息環境となる池沼や湿地の埋立等による減少、農薬による水質汚染、池沼の公園化による護岸工事による破壊が減少の大きな原因になっている。
 環境省のRDBに記載はないが、都道府県のRDBでは、群馬、鳥取、島根、熊本の各県で絶滅危惧Ⅰ類に、東京都、青森、山形、富山、福井、香川、愛媛、佐賀の各県で絶滅危惧Ⅱ類、その他多くの県で準絶滅危惧種としており、絶滅危惧種として指定している都道府県数は、実に23に及び、アカネ属では3番目に多い。
 マイコアカネは、これまでたまたま見かけたときに撮っているだけで、過去に撮影した写真データをみても僅か3点しかない。調べてみて、これほど絶滅が危惧されているとは 驚きである。今回も、別の種を撮っている最中に近くに止まっていたので撮影したが、今後は、生息地や生息環境など注視し、撮影していきたい。写真は、マイコアカネの他、今月に撮影したヒメアカネとミヤマアカネも掲載した。

 参考までに、以下に飛来種を除いた本州で見られるアカネ属の種ごとの絶滅危惧指定都道府県数を記した。()内は、環境省指定のカテゴリを示している。また、オオキトンボ等については、過去の記事にリンクを貼ったので参照いただきたい。

  1. オオキトンボ     30(絶滅危惧ⅠB類)
  2. キトンボ       24
  3. マイコアカネ     23
  4. ヒメアカネ      19
  5. ミヤマアカネ     17
  6. マダラナニワトンボ  16(絶滅危惧ⅠB類)
  7. ナニワトンボ     14 (絶滅危惧Ⅱ類)
  8. コノシメトンボ    8
  9. アキアカネ      8
  10. タイリクアカネ    7
  11. ネキトンボ      5
  12. ナツアカネ      4
  13. リスアカネ      4
  14. ノシメトンボ     3
  15. マユタテアカネ    1

お願い:なるべくクオリティの高い写真をご覧頂きたく、1024*683 Pixels で掲載しています。ウェブブラウザの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、画質が低下します。Internet Explorer等ウェブブラウザの画面サイズを大きくしてご覧ください。

マイコアカネの写真

マイコアカネ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / Speedlite 550EX / 絞り優先AE F4.0 1/320秒 ISO 400(撮影地:長野県 2019.9.22 7:10)

マイコアカネの写真

マイコアカネ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / Speedlite 550EX / 絞り優先AE F4.0 1/250秒 ISO 400(撮影地:長野県 2019.9.22 7:14)

マイコアカネの写真

マイコアカネ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / Speedlite 550EX / 絞り優先AE F4.0 1/200秒 ISO 400(撮影地:長野県 2019.9.22 7:15)

ヒメアカネの写真

ヒメアカネ(交尾態)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/1000秒 ISO 400(撮影地:長野県 2019.9.14 9:19)

ミヤマアカネの写真

ミヤマアカネ(オス)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/500秒 ISO 400 +2/3EV(撮影地:長野県 2019.9.14 12:44)

ミヤマアカネの写真

ミヤマアカネ(メス)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/400秒 ISO 320 +2/3EV(撮影地:長野県 2019.9.14 12:37)

----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

東京ゲンジボタル研究所 古河義仁/Copyright (C) 2019 Yoshihito Furukawa All Rights Reserved.


コメント   この記事についてブログを書く
« マダラヤンマの産卵 | トップ | ルリボシヤンマ 青メス探索 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

トンボ/アカネ属」カテゴリの最新記事