ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態や生息環境を研究し保全活動をしていますが、趣味で撮影した昆虫や日本の四季
自然風景の写真も紹介しています。

ヒヌマイトトンボ

2016-06-30 22:37:02 | トンボ/イトトンボ科

 ヒヌマイトトンボ Mortonagrion hirosei (Asahina, 1972) は、イトトンボ科モートンイトトンボ属で、1971年に茨城県の涸沼などで発見されたことからこの和名が付けられた。体長3cmほどの小さなイトトンボで、汽水域に棲むトンボとしては唯一のものであるとされ、河口付近に広がるヨシ(Phragmites communis)群落のみを生息地とし、現在では宮城、茨城、千葉、愛知、三重各県および東京都と大坂府の海岸沿いの限られた地域にしか生息していないと言われている。 また、近年の環境変化により、絶滅してしまった地域もあり、環境省レッドデータブックで絶滅危惧ⅠB類に選定されている。

 ヒヌマイトトンボは、何年も前から撮影したくてもできていない種であった。これまで、多摩川、荒川、江戸川の様々な場所を探索したが見つからず、今年、知人S氏に生息場所をご教示いただいてようやく撮影に至った。といっても、今回撮影できた場所は、かつて探索した場所から100mも離れていない場所であった。
 聞くところによると、午前8時くらいでは、地上から1.0m~1.5mくらいの高さにおり、その後は、アシの水際付近に移動して活動するというので、撮影しやすさを考えて早朝に訪れると、 アシ原に入り込んですぐにヒヌマイトトンボを確認でき、やはり地上から1.0m~1.5mくらいの高さのアシ原を飛んでいた。今回は、個人的な時間制限もあり、やっつけ仕事的にオスのみを撮影して引き上げたが、今後は、メス、そして交尾などの撮影をし生態写真になるよう望んでいきたい。

ヒヌマイトトンボは、初見初撮影の種で、「蜻蛉目」では98種目となる。

参照:昆虫リストと撮影機材

  

お願い:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、 画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

ヒヌマイトトンボ

ヒヌマイトトンボ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 1000 +1/3EV(2016.6.26 7:06)

ヒヌマイトトンボ

ヒヌマイトトンボ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F8.0 1/160秒 ISO 1250 +1/3EV(2016.6.26 7:07)

ヒヌマイトトンボ

ヒヌマイトトンボ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F8.0 1/125秒 ISO 1600(2016.6.26 7:08)

ヒヌマイトトンボ

ヒヌマイトトンボ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F8.0 1/160秒 ISO 2000(2016.6.26 7:09)

ヒヌマイトトンボ

ヒヌマイトトンボの生息環境
(2016.6.26)

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2 コメント

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ヒヌマイトトンボ (granma)
2016-07-01 16:35:34
初見、初撮影おめでとうございます。
ヒヌマイトトンボ、絶滅危惧ⅠB類に選定されているのですね。
つくばにいた時、又聞きですがご主人やその友人が良く釣りに行くと言っていました。
そんなことからちょっと懐かしい沼の名前でした。
緑色がかった色の糸トンボなのでヨシの色に近く探されるのが難しかったのではないでしょうか?
granma (ホタル)
2016-07-02 23:18:34
granma様、こんばんは。
コメントありがとうございます。
ヒヌマイトトンボは、涸沼で初めて発見されたので
このような名前が付いています。
絶滅危惧種ですが、多摩川や江戸川の
河口近くにも生息していることは大変貴重なことだと思います。
とても小さなイトトンボですが、この場所では
意外とすぐに見つかりました。
環境が保全されるよう大切に見守っていきたいと思います。

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