ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態や生息環境を研究し保全活動をしていますが、趣味で撮影した昆虫や日本の四季
自然風景の写真も紹介しています。

三草山ゼフィルスの森

2019-06-16 20:34:21 | チョウ/ゼフィルス

 三草山ゼフィルスの森は、大阪府能勢町にあり、自然の豊かさと生息する希少種の存在を保護する目的から大阪府自然環境保全条例に基づく、 緑地環境保全地域に指定された森である。公益財団法人「大阪みどりのトラスト協会」が地上権を設定しており、ナラガシワ林の育成(育苗、萌芽更新、受光伐、植樹)によるゼフィルス類の保護や蝶類の多様性確保のために下草の縞状刈り払いによる林内整備、不法採集防止のための巡視活動、観察会等による啓発等を行っている。勿論、採集は禁止である。
 この三草山ゼフィルスの森には、多種のゼフィルスが生息しているが、京都府北部から山口県にかけての中国山地にのみに局所的に分布するオオミドリシジミ属(Favonius属)のヒロオビミドリシジミ Favonius cognatus latifasciatus Shirôzu et Hayashi, 1959 が生息している。

 三草山ゼフィルスの森には、2015年と2017年に訪れている。勿論、中国山地に生息するヒロオビミドリシジミを撮影するためである。2015年には、オスの開翅を撮影できたものの残念ながら羽化不全の個体で翅が痛んでいた。(ヒロオビミドリシジミ)そのリベンジで訪れた2017年は、発生時期よりも前に訪れてしまったため、一枚も撮ることができなかった。
 そして3回目の今回。翅の擦れていないヒロオビミドリシジミのオスの開翅撮影が目的である。

 計画では、15日(土)に兵庫県内で未撮影であるヒサマツミドリシジミのオスの開翅を撮影し、16日(日)に三草山ゼフィルスの森に立ち寄る予定にしていたが、生憎15日は大雨に強風。仕方なくヒサマツミドリシジミは諦め、ヒロオビミドリシジミ一本の予定に変更した。
 15日(土)14時に雨の東京を出発し、およそ500km先の大阪府能勢町を目指す。途中、鈴鹿を超えた信楽辺りは豪雨。新名神高速の川西ICで降りて、現地近くの道の駅に20時到着。いつものようにワイン一本開けて車中泊。良朝4時に目が覚めて、5時過ぎから登山開始。
 天候は曇り時々雨、後晴れ。気温19℃。前日は雨であったから、ヒロオビミドリシジミは下草に降りているのに違いない。朝から暑ければ木の上に飛んで行ってしまうが、低ければ下草上で開翅する。曇りなら、柔らかい光が回って、美しい青色が写せる。撮影には、完璧に近い気象状況である。イメージトレーニングしながら、急な上り坂を息を切らしながら急ぐ。ポイントに6時前に到着。日曜日であるから、翌日の仕事の事を考えると夕方には帰宅したいところ。逆算すれば、11時前には出発したい。下山の時間を入れれば、ポイントでの滞在時間は4時間程。その間に何とか撮りたい一心で探索。

 結果は、やはり多くのゼフィルスが下草に降りており、時間とともに開翅。ミズイロオナガシジミが多数。ウラミスジシジミとウラジロミドリシジミ(メス)も撮影できた。肝心のヒロオビミドリシジミは、下草で開翅するオスを2頭ほど目視したものの、撮影前に飛び立ってしまい写すことができなかった。代わりにメスの開翅(初)を撮影。飛んでいるオスも何頭か確認したが、気温が上がりナラカシワの高い梢にとどまるばかり。残念ながらタイムアウト。
 現地を10時半に出発し、不完全燃焼の気持ちを引きずりながら17時に帰宅した。また来年、挑戦したい。(経費/高速代:8160円×2、ガソリン代:6500円)

 参考までに、写真の最後に2015年に撮影した羽化不全のヒロオビミドリシジミのオスも掲載した。

お願い:なるべくクオリティの高い写真をご覧頂きたく、1024*683 Pixels で掲載しています。ウェブブラウザの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、画質が低下します。Internet Explorer等ウェブブラウザの画面サイズを大きくしてご覧ください。

ヒロオビミドリシジミ(メス)の写真

ヒロオビミドリシジミ(メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/125秒 ISO 3200(撮影地:大阪府能勢町 2019.6.16 6:48)

ヒロオビミドリシジミ(メス)の写真

ヒロオビミドリシジミ(メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/160秒 ISO 3200(撮影地:大阪府能勢町 2019.6.16 6:50)

ヒロオビミドリシジミ(メス)の写真

ヒロオビミドリシジミ(メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/160秒 ISO 3200(撮影地:大阪府能勢町 2019.6.16 7:52)

ヒロオビミドリシジミ(メス)の写真

ヒロオビミドリシジミ(メスの開翅)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO 2000 -1/3EV(撮影地:大阪府能勢町 2019.6.16 8:31)

ヒロオビミドリシジミ(メス)の写真

ヒロオビミドリシジミ(メスの開翅)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO 250 -1/3EV(撮影地:大阪府能勢町 2019.6.16 9:06)

ウラジロシジミ(メス)の写真

ウラジロミドリシジミ(メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/160秒 ISO 3200(撮影地:大阪府能勢町 2019.6.16 6:34)

ウラジロシジミ(メス)の写真

ウラジロミドリシジミ(メスの開翅)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 2500(撮影地:大阪府能勢町 2019.6.16 7:37)

ミズイロオナガシジミの写真

ミズイロオナガシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO 1600(撮影地:大阪府能勢町 2019.6.16 8:45)

ミズイロオナガシジミの写真

ミズイロオナガシジミの開翅
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO 1000 -1/3EV(撮影地:大阪府能勢町 2019.6.16 8:49)

ウラミスジシジミの写真

ウラミスジシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/80秒 ISO 3200(撮影地:大阪府能勢町 2019.6.16 6:27)

ウラミスジシジミの写真

ウラミスジシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 640 -1/3EV(撮影地:大阪府能勢町 2019.6.16 8:59)

ヒロオビミドリシジミの写真

ヒロオビミドリシジミ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F5.0 1/250秒 ISO 2000 +2/3EV(撮影地:大阪府能勢町 2015.6.06 9:53)

ヒロオビミドリシジミの写真

ヒロオビミドリシジミ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 1/50秒 ISO 3200 +2/3EV(撮影地:大阪府能勢町 2015.6.6 9:12)

ヒロオビミドリシジミの写真

ヒロオビミドリシジミ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 1/320秒 ISO 2000 +2/3EV(撮影地:大阪府能勢町 2015.6.06 10:10)

ヒロオビミドリシジミの写真

ヒロオビミドリシジミ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 1/320秒 ISO 2000 +1/3EV(撮影地:大阪府能勢町 2015.6.06 10:12)

----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

東京ゲンジボタル研究所 古河義仁/Copyright (C) 2019 Yoshihito Furukawa All Rights Reserved.


コメント   この記事についてブログを書く
« 東日本型のゲンジボタルの乱舞 | トップ | 苺月と源氏蛍(Firefly in th... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

チョウ/ゼフィルス」カテゴリの最新記事