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細越麟太郎 MOVIE DIARY



9月22日(金)13-00 渋谷<映画美学校B-1試写室>

M-109『エキストランド』" Exstrand " (2017) Koto-Productions / extrand.jp

監督・脚本・坂下雄一郎 主演・吉沢 悠、戸次重幸 <91分・シネマスコープ> 配給・コトプロダクション

いろいろと個人的な事情があって、一昨年の秋に長野県上田市の奥にある別所温泉に行った際に、ちょうどお祭りがあって、講堂のイベントに駆り出された。

ま、東京から来た映画評論家というポジションだったので、とくに映画論などではなくて、現地の来場者の質問に応える、というスタイルのトーク・セッションだ。

そのときに、現地のフィルム・コミッションをしているH氏も加わって、いろいろと上田市を中心とした、地方都市での映画製作への協力の体勢などを語ったものだ。

そのH氏が関わっている新作が、この作品なので、さっそく試写を見せて頂いたが、内容はその時の話題と同じ様に、地方ロケでの映画製作への難題がコミックに描かれている。

「東京ウィンドオーケストラ」という作品は見逃したが、その監督だった坂下監督が、自らシナリオと演出をした、上田市のフィルム・コミッションの全面協力で撮影された新作。

ま、地方都市で興行用の映画を製作する苦労話は耳が痛くなるほどに聞くが、当然のように、ほとんどの商業映画やドキュメントも地方都市の協力などで、ロケーションが行われる。  

東京のスタジオでセット撮影される作品は少なく、経費やリアリティの事情から、とくに撮影に協力的な地方都市はロケーション地として活用され、「先生!」の岡山市などが好例。

しかしいかに地方都市が、いいロケーション環境を持っていたとしても、その自治団体の協力次第で、作品は成功もし、失敗してオクラになるという悲惨な例も多いのだ。

それは東京のプロダクションと地方都市のフィルム・コミッションの協力体勢の温度や親密度の差が、モロに作品に反影されるので、プロデューサーの手腕が大きな負担となってくる。

というテーマで、映画の地方ロケーションでの、制作側とのディス・コミニケーションの落差を失笑コミック風に描いているのだが、しかしこれでギャップは解消されるという保証はない。

作品はその「ニッケルオデオン」のような、初期的な映画製作裏騒動を描いているが、こうしたトラブルは、どうも笑えないテーマなのも、困ったものだ。

 

■セカンドゴロを野手がファンブルして、一塁のセーフ判定でモメる。 ★★☆☆

●11月11日より、渋谷ユーロスペース、上田映劇他で順次公開 



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