細越麟太郎 MOVIE DIARY

最新の映画情報や批評を掲載します。

●『スノー プリンス』のあまりにも淡白すぎる初雪の儚さ。

2009年10月23日 | Weblog
●10月22日(木)13-00 東銀座<松竹本社試写室>
M-110 『スノープリンス』Snow Prince (2009) 松竹
監督/松岡錠司 主演/森本慎太郎 ★★☆
小山薫堂のシナリオなので、もっとストーリーの側面を工夫しているものと期待していたがガッカリ。
少年と少女の初恋を、家族格差が引き裂く昭和初期の話なら、あの木下恵介監督の『野菊の如き君なりき』を手本にしている筈なのに、周囲のおとな達の言動に、まったく新鮮味も重厚さもないので、ただのお子様ランチに見えてしまう。だから映画は哀しい学芸会のまま進む。
せっかくの重要な筈のサーカス団のエピソードも、ただの風物詩として扱っているので、ドラマの厚みがないままに終わってしまった。しかも岸恵子さんを起用しながらも、さっぱりドラマも一体化しない不甲斐なさ。回想にも驚きが無さ過ぎた。それにせっかくの犬にドラマの鍵になる芝居をさせないのも不満。
まさにはかない初雪のような、すぐに消えそうな作品だ。

●12月12日より、松竹系でロードショー
●10月22日(木)13-00 東銀座<松竹本社試写室>
M-110 『スノープリンス』Snow Prince (2009) 松竹
監督/松岡錠司 主演/森本慎太郎 ★★☆
小山薫堂のシナリオなので、もっとストーリーの側面を工夫しているものと期待していたがガッカリ。
少年と少女の初恋を、家族格差が引き裂く昭和初期の話なら、あの木下恵介監督の『野菊の如き君なりき』を手本にしている筈なのに、周囲のおとな達の言動に、まったく新鮮味も重厚さもないので、ただのお子様ランチに見えてしまう。だから映画は哀しい学芸会のまま進む。
せっかくの重要な筈のサーカス団のエピソードも、ただの風物詩として扱っているので、ドラマの厚みがないままに終わってしまった。しかも岸恵子さんを起用しながらも、さっぱりドラマも一体化しない不甲斐なさ。回想にも驚きが無さ過ぎた。それにせっかくの犬にドラマの鍵になる芝居をさせないのも不満。
まさにはかない初雪のような、すぐに消えそうな作品だ。

●12月12日より、松竹系でロードショー

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