細越麟太郎 MOVIE DIARY

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●『イントゥ・ザ・ストーム』この恐るべきスーパー・トルネード映像のド迫力!!!

2014年06月29日 | Weblog

6月24日(火)13-00 内幸町<ワーナー・ブラザース映画試写室>

M-068『イントゥ・ザ・ストーム』" Into the Storm " (2014) village roadshow pictures / new line cinema 

監督・スティーブン・クォーレ 主演・リチャード・アーミティッジ <89分> 配給・ワーナー・ブラザース映画 ★★★☆☆

どうも最近の天気は、おかしい。エルニーニョ現象とも、地球温暖化の影響か、とも言われているが、とにかく変なお天気が続いている。

日本は島国のせいか、台風とか地震も多いが、アメリカ大陸中部では、毎年のように竜巻による被害が多くて、それも威力が拡大されている、と聞く。

そんな最中、またしてもトルネード・ハンターの映画がやってきたが、この作品の映像の迫力は<過去最大級>の凄さだ。CGはもちろん、サウンドもコワい。

もちろん、あの「トルネード」や「ツイスター」での竜巻映像は凄かったが、この作品では、とくに後半の30分は強烈な映像に飛ばされそうになる。

アメリカ中部コロラド州のシルバートン。毎年この6月頃から、複数の乱気流によって巨大な竜巻が発生し、とくに予想外の竜巻が合体するケースも多いという。

その竜巻発生と進化の実態を調査研究しているグループは、気象庁からの認可で実態調査をするべく、装甲車のような重装備のマシーンを備えたチームで現場を取材している。

しかし、大きな竜巻は、晴天の霹靂で、いつどこに発生し移動するか予測できない。そこでこのハンターたちは複数のチームで移動して連絡を交換しているのだ。

映画はそのチームの移動と同時に、その日、卒業式を屋外で迎えた学園のスケッチと同時進行してクライマックスの壮絶な被災シーンになだれ込んで行く。

メジャーなワーナーの劇場映画として凄いのは、そのトリプル・トルネードの発生から合体までの特殊映像を、まるで実況フィルムのような臨場感で見せて行く迫力。

空港のエアバス3機も、あっという間に吹き上げられて、住宅地に叩き付けられる。こんなシーンはあり得ないが、でも最近のニュースでは現実にも起こりえる気がする。

ま、人間ドラマとして、どうたらこうたら言ってもしょうがない。とにかく、映画の技術はここまで進化して竜巻の実態に、鳥のような目線で飛び込んで行くから凄い。

75年前に、「オズの魔法使い」の少女ドロシーが巻き込まれた竜巻が、いまや、このようなド迫力で体感できるという、これも<映画の進化>だろう。

 

●レフトライナーが風に流されて、左中間のフェンスまで伸びてツーベース

●8月22日より、新宿ピカデリーなどでロードショー 


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