細越麟太郎 MOVIE DIARY

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●『ted テッド』は<ハーヴェイ>も負けそうな、恐るべき中年不良テディベア。

2013年01月12日 | Weblog

●1月11日(金)10−00 半蔵門<東宝東和試写室>
M−004『テッド』TED (2012) universal picture media rights capital / fuzzy door pro.
監督/テッド(声)/セス・マクファーレン 主演/マーク・ウォールバーグ <107分> ★★★☆☆☆
どうせ、子供のための家族アニメ映画だろうと思って試写は見ないことにしていた。
ところが、試写友たちが、皆が絶賛しているではないか。
そこで最終日の午前10時。どうせガラガラだろうと出かけてビックリ。試写室は満席。
ああ、何という認識不足。これだから映画は見ないとワカラナイ。失礼しました。
ひとりぼっちの少年が、クリスマスのプレゼントにもらったテディベアが、しゃべりだしたのだ。
ははあ、またしても「ハーヴェイ」の再来か。と眺めていたら、展開は予想外。
少年は35歳になっても、ペットのテッドとは親友で、恋人もできない。
そこでテッドは、自分で身を引いて、マークを結婚させようとするのだ。
テッドは「ジョニー・カースン・ショー」にも出る人気クマなのだ、非常に人間関係にも暖かい。
映画は監督がテッドの早口も演じていて、これが鋭くて笑わせる。
とにかく、ことしのアカデミー授賞式の司会もするというから、とんでもない才人の登場。
歯切れはいいし、アクションも007並み。マークと本気で殴り合うシーンは「リアル・スティール」も負けそうだ。
全体に70年代のネタが多く「スターウォーズ」や「サタデイナイト・フィーバー」もパクる始末。
果てはボストンのフェンウェイ・パークで、ダーティ・ハリー気分のアクションも演じる。
実写映画のなかで、これだけ縫いぐるみが同化して活躍すろ。これがいまのハリウッドの夢なのだ。
ああ、ジェームズ・スチュワートにも見せたかった傑作だ。

■軽く打った凡フライが、意外やレフトのポールに当たってしまった。