かみつけ岩坊の数寄、隙き、大好き

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 「Hoshino Parsons Project」のブログ

企画・イベントより、まず競争力のある商品とサービス

2018年12月04日 | 議論、分析ばかりしてないで攻めてみろ!

毎度、どこに書いたか見つからなくなったテーマです。

最近、繰り返しこのことの重要性を感じる場面に直面しているので、
もう10年近く前ですが、mixi全盛期のコミュで行ったやり取りをここに転載することにします。 

何人かの方々とのやり取りですが、相手の方々の了承を取るのが難しくなってしまったので、
自分の部分のみ書き写すことにしました。 



**** 以下、引用 ****


はじめまして。 
実態を見れば見るほど。日本中の商店街の多くが絶望的現実に直面しているのを見て、こうしたコミュニティにとても期待をしております。 

全国各地で地域活性化、商店街復活のさまざまな取り組みがされていながら、どうしてこれほどまで長年、ほとんどの地域で衰退に歯止めがかからない実態があるのでしょうか。 

私は、問題の立て方の多くが、街や商店街に人が集まる最大の理由は、「そこに魅力のある商品やサービスがあること」が第一であるはずなのに、そのことを本気で取り組まずにイベントや行政依存の企画に終始してしまう場合があまりにも多いのではないかと思ってます。 

今、伸びている業態、郊外店やショッピングセンターに人が入っているのは、ただ単に大きいから、便利だから、駐車場が広いから、安いからというだけではなく、確実にそこに魅力のある商品やサービスがあることが第一であり、どこもそのための努力を必死に続けているものです。 
巨大ショッピングセンターですら、その競争に負けたら10年も経たずに巨大ゴーストタウンになってしまう現実が、アメリカではすでに始まっています。 

膨大なお金と労力を投下して幹部の多くが夜中まで競争にしのぎを削ってしる業界に対して、商店街のお店の多くは、満足な掃除もせず、商品の入れ替えもせず、あまりにも他人のせいにしたまま、「考えている」といいながら、会議や企画、視察研修などにあけくれてはいないでしょうか。 


でも、個々の意識の問題だけにしてしまったら、問題解決の糸口は遠のいてしまいます。 
現実には個々の成功例をいかに広げ普及していくか、ということになってしまいますが、もう少し視野を広げてみれば、誰もが「いかに食べていくか」という、根本的視野にたって仕事というものをとらえ直す作業も大事であるかと思います。 
「どこになら参加できるか」といった仕事観から、自分が「何をすることができるのか」をはっきりととらえられる仕事観に切り替えていくプロセスが求められます。 

私自身、まだ十分整理しきれていない問題なのですが、 
下記のサイトで関連する雑文スケッチを書いています。 

「起業力・創業力(イノベーション)の時代」 
http://kamituke.hp.infoseek.co.jp/page174.html 
「アワニー原則、サスティナブル・コミュニティのこと」 
http://kamituke.hp.infoseek.co.jp/page178.html 
「議論・分析ばかりしてないで攻めてみよ」 
http://kamituke.hp.infoseek.co.jp/page153.html 

問題の整理に助言をいただけたら幸いです。




かみつけ岩坊

みなさん、貴重なご意見、反応ありがとうございます。 
mixiに参加してほんとによかったと思います。 

最初のBさんの整理、「二つの主体」という整理をうけると、もう少し、強調しておきたいことがあります。 

実は今年、6月に長浜の黒壁の街を奈良へ行くついでに見てきたのですが、すばらしい街並みをつくられてとても関心させられたのですが、あそこの成功は、商店街としての成功ではなく、観光地化としての成功であると感じたことです。 
すばらしい街並み、おしゃれな店が立ち並んで平日にもかかわらず、結構人が入っていましたが、商店街のなかに、地元の人たちが繰り返して日常の買い物をするような衣料品や八百屋や魚屋などの食品関係の繁盛店はあまり含まれていない、と感じました。 
全国で求められている商店街の復活とは、まず、そこで生活している人々の日常の欲求が満たされるところであると思います。 

この点がSさんの指摘されるような、たとえイベントで成功しても売上げにつながらない問題につながると思います。 

この日常ということに付け加えれば、よくおしゃれな店やこだわりのお店の成功例が、話題性のわりに長続きしていない現実があります。 
雑貨店などに多いのですが、よく努力して作ったこだわりの店ほど、いい品がありますね、と褒めてもらえながら、いつ行っても先月、先週来た時と同じものがならんでるので、褒めてあげても買うものがないという姿を目にします。 

私の本屋などでも、すぐそうなるのですが、お客さんは必ずポケットに千円二千円の金は持って、何かいいものがあれば買っていこうと思っているのに買うものがない、という実態がほとんどなのです。 

このことが、イベント・企画依存の発想と同じ問題をはらんでいます。 

その意味であくまでも、主人公は、お客さんでも、従業員でもなく、一番の主人公は商品なのだと思います。 
 商品が季節によって、時代のトレンドによって変わるから、人(お客や従業員)のシフトが変わるのではないかと。 
魅力のある商品があるから人が集まるのであり、また新しい別の商品が入っている期待があるこらこそ、また来ようという気になるのだと思います。 
 そこに個々の業種ごとに力を入れていくこと、最優先で手をかけていくを抜きにして、人が集まっても、やはりエネルギーーのそそぎ場所が違うのではないかと思います。 

地域活動やボランティアも大事ですが、まずその前に、その街を支えているそれぞれの仕事を通じて、その人ならではの関係を築いていくことが、街づくりなのだと思います。 
肉屋さんは、肉の販売を通じて街をささえることが大事、魚屋さんは「今日は旬のいい魚が入ったよ」と薦めてくれることでそこの人間関係が育てられるのだと思います。 
これが大事だということがわかっているから、伸びている大手ほど、その店独自の商品開発に力をいれるのだと思います。 

もう一度言わせてください。 
街づくりを考えるのであれば、あなたの扱っている商品に最大の関心を向けるべきではないかと。 


新鮮な野菜や旬の魚が手に入り、先月、先週来た時と違うものがお店にある

 

 

 

かみつけ岩坊

Bさん 
度重なる失礼、深くお詫びいたします。 
そればかりか、懲りずに丁寧な情報をいただきありがとうございます。 

Nさん、とても内容のある書き込みありがとうございます。 
(つい先ほど別なコミュではなさんという方から書き込みいただいたのですが、別な方ですね。また間違えないように気をつけます。) 

はじめにもう少し明確に言っておくべきだったかもしれませんが、私は企画・イベント自体に反対はしておりません。 
そればかりか、私のホームページをのぞいていただければ、利益につながらない催事でも積極的にやる方の人間であることも想像していただけるかと思います。 

どうしても、問題提起する側の立場から、多少、挑発的な出だしになってしまっていた面があったかと思います。 

こと企画・イベントに関しては、私は利益につながらなくても、それを実行する当事者が、それが面白いからやる、楽しいからやるという性格のものでなければ、人に訴える価値のあるものにはならないと考えてます。仕方なしに参加するひと、イヤイヤ参加する人の問題は二の次にして、「何々のため」よりも、まず自分たちが面白いと思うことをやるべきだと思います。 

それと商人であれば、また事業者であれば、出来ることであればなんでもやる、というのがまず基本。 


このことを前提にしたうえで再度、言わせてください。 
「企画・イベントよりも、まず、競争力のある商品!サービス!」と。 

商いとは、よく言われるように文字どおり「飽きない」です。 
それは、従業員にとっても、お客さんにとってもです。 
そして商売とは、ひとりひとりのお客さんとの信用の積み重ね、ひとつひとつの商品の信頼の積み重ねによって長い年月をかけて培われるものです。(これを私が言うのはとてもおこがましいことですが・・・) 

今、10年、20年という長い歴史で売り上げが落ちる、客数が減るという現実をかかえた商店街が、これから10年、20年とかけてお客さんとあらためて築いていかなければならない「信頼関係」とは何でしょうか? 


信頼を築くというのは、決してひとつのことでなせるものではありません。 
親しみのある接客やコミュニケーション、あるいは地域の話題性などが支えるものも不可分のものであると思います。 

しかし、繰り返しますが売り上げが落ちる、客数が減るという結果は、そこにお客さんが欲しい商品やサービスが無かったからであるという現実を、まずしっかりと受け止めるべきだと思います。 
いくら愛想がよくても八百屋に行って新鮮なものがならんでいなかったら、その八百屋のお客さんとのコミュニケーションは成り立ちません。私のいる本屋の業界であれば、本のこと聞いてわからない店から買う気にはならないのは当然だと思います。 

地域を支えるというのは、ボランティアやいろいろなの団体の活動も大切ですが、まず、そこにいるあなたの携わっている仕事、サービスを通じて地域に貢献することがなによりも基本でなければならないと思います。それが元気な商店街の基本ではないかと思うのですが。 
ただ人のよい「人間一般」が地域を支えているのではなく、なんらかの職業、仕事を通じてこそ、そのひとの社会的役割が担われ、地域が育っていくものだと思います。 

企画・イベントに意識が向かいすぎると、マスコミに取り上げられることで妙に喜んでしまう例もよく見ますが、それはあくまでも補助的な宣伝手段としてで、その地域のお客さんの間で先に話題になるようでなければ実質が伴ったとはいえないと思います。 

自分の店の商品とお客さんに対する関心を第一に考えないで、商店街の活動や企画・イベント、マスコミ戦略に一生懸命になっているひとがあまりにも周りに目立つので、こうした問いかけをせずにはいられませんでした。 

また寝不足になりそうなので、この辺までにしておきます。 

 

かみつけ岩坊

 昨日、地元の新聞記者が商店街の取材に来ました。 
 これまでの取材の話などを聞いていたら、どうもまだ自分の言っていることが強調し足りないのではと感じてしまいました。また、2,3のことを書かせてください。 


 まず今回は、どうして自分の店に魅力あるサービスや商品を生み出すことを優先して行えないのか?ということについて。 

 その実体をよく見てみると、自分の店でもそうなのですが、店の棚に商品が埋まってさえいれば、ついそれで売り上げがついてきて当然かのような錯覚に陥ってしまうということです。 

 客数が減る、売り上げが落ちる、ということは、どんなに競合店が出ようが、立地が悪くなろうが、そこに来たお客さんがそこに買うものがなかったという結果の積み重ねにすぎないのだと思います。立地が悪かろうが、駐車場が少なかろうが、そこにお客さんの欲しい商品や満足の出来るサービスがあれば、お客さんは必ず来てくれる時代だと思います。 

 そこに自分が踏み込むためには、まず、自分の店のなかのお客さんに支持されていない商品(売れていない商品)、実績のない商品を、店から無くすことを第一に考えなければならないと思います。 
 「返品できない売れない商品があるから、新しいものを入れられない・・・、」 
 これは商売の最悪のパターンです。 

 最近話題の健康哲学でもそうですが、栄養やカロリーをいかに取り入れるかを考えることよりも、まず、健康な排泄が出来ないと、入ったものも満足に吸収できないで終わってしまう。 

 ユニクロやセブンイレブンの成功例などを見ても、仕入れミスのリスクを自分が背負う覚悟のない仕事(返品できるからいい、廃棄処分はもったいないといった感覚)は、絶対に最終利益を生まないことがわかります。 
 仕入れの失敗の経験にほんとうに学ぼうとするならば、その失敗のコストは定価できちんと背負うべきなのです。 

 その意味でも、店のなかの「死に筋」といわれる商品は、火をつけて燃やしてでも、店から排除する覚悟が商人にはなによりも必要なのだと思います。 

 よく単純に死に筋を排除すると、回転の低い大事なものも無くなってしまうといわれますが、実際に実践しているお店はそうはなっていません。死に筋を排除していない店の多くは、売れ筋も死に筋も区別しない売り方をしているからです。 

 この死に筋を店から無くす、実績のない商品を店から排除するということが、個々のお店にとって最大の企画・イベントの前提条件になっているのだと思います。 

 繰り返しになりますが、お店の商品が、まず新鮮なものに入れ替わること、これこそお客さんのポケットのなかにある千円、二千円を出してもらえるかどうか、一番の決定打だと思います。 

 「老害」トピでななさんが言っていた「やる気のない前例踏襲主義」の問題にも共通しますが、 
売れない商品は、火をつけて燃やしてでも、店からまず無くす勇気と覚悟は、常に私たちに問われている問題だと思います。


かみつけ岩坊

ここのところ、仕事で少し滅入っていたところ 
ななさんのおかげで、ちょっと元気が戻りました。 

何度も繰り返しますが、 
商売やビジネスたるもの、出来ることはなんでもするのが原則ですが、 
最大の経営資源を投入するべきところは、 
なによりも競争力のある商品とサービスの開拓だと思います。 
そこに熱くなるものがなければ 
経理収支計算や企画イベントをいくらやってもダメ! 


ここで、もうひとつの視点で強調しておきたいのが 
コンサルタントとの上手なつきあい方です。 

コンサルタントも儲けることに対してはプロです。 
コンサルタントの儲かることと、自分が儲かることはよく見極めることが必要です。 
私も今、親しくおつきあいさせていただいているコンサルタントがいるので、言葉には気をつけたいのですが・・・。 

コンサルタント業務の習性として、 
どうしても「お金の取れる方」へ業務が流れる必然的傾向があります。 
現実に商店街が伸び悩んでいても、 
衰退しきっている個々のお店からお金を取ることは 
とても難しいのが現実だと思います。 
それよりは、商店街組合や行政についた方がはるかに 
お金の取れる提案ができると思います。 

実際には個々のお店の経営相談に 
多くのコンサルタントが熱心に応じてくれていますが、 
そこにお金の取れる関係はなかなかつくれないものです。 

個々のお店に競争力がつかなければ、商店街は 
いくら見かけをなおしても活性化されないことはわかっていても 
お金の取れる方から手をつけざるをえなくなってしまい、 
企画、イベントに話をもっていかれがちなのです。 
ときたま、企画イベントこそ特効薬かのように思っている 
私には理解できないコンサルタントもいますが・・。 

もし、一流のコンサルタントであれば 
「うちにはコンサル料払う余裕なんかないよ、 
でも必ずなんとかしてみたいと思っている」という事業者にたいして、 
事業者がコンサルを難題をふっかけて、いじめればいじめるほど 
次の手や知恵を提供して食い下がってくると思います。 

もし、二流のコンサルタントであれば 
あなたが自分の企画にのらないことが、いかにわかっていないかということばかりを 
懇々と説明してくれることと思います。 

金を払えば払っただけなんとかしてくれるはず 
なんて関係では、商人失格ではないでしょうか。 

なにごとも自分の必要なものは、自分で見つけてくる力がなければ 
いくら優秀なヒトを雇っても、いくら大金を払っても 
成功するわけがないと、いまどきの行政のお仕事を見ていると 
つくづく感じます。


   **** 引用、ここまで ****


といったようなやり取りでした。

小阪裕司さんに言わせれば、
導入するシステムやプロモーションのテクニックの問題ではなくて、
「高い提供価値を持つことが最重要」なのであって、それは

「探される力」なのです。 



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