ほしちゃんの「続・なるようにしか、ならん」。

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田中裕二さん、還らぬ人に…

2022-12-23 18:18:00 | No Music,No Life.

今年も様々な有名人の訃報が相次ぎ、ここ数日だけでもC-C-Bの笠さん、あき竹城さん、高見知佳さんらが亡くなったが今朝は私の愛するバンド・安全地帯のドラマー・田中裕二さんが還らぬ人となってしまった。

安全地帯をあまりご存知ない方には「玉置浩二のワンマンバンド」というイメージかもしれないが、とんでもない。
田中さんの堅実なドラムに六土氏の跳ね躍るようなベースに矢萩氏・武沢氏のメロウなギターがからみ、その唯一無二のプレイの上にあの玉置氏の全てを包み込むような極上のボーカルが乗っかっている、いわば総力戦のバンドなのだ。

安全地帯のライブには私も何度も行っているが、あの田中さんの堅実で繊細でありながら「ここ!」という時の感情の噴き出すようなフレーズに何度も魅了され続けてきた。
レギュラーグリップ、いわゆるスティックのジャズ持ちでありながら速いフレーズもパワーも素晴らしかった。
私も高校時代には作曲に目覚め、大学生の頃からアマチュアバンドでドラムをたしなんだのだが、田中さんへの憧れゆえオリジナル曲に安全地帯のフィルインフレーズをかなり参考にし、盛り込ませていただいていた(笑)。

安全地帯のアルバムはどれも好きだが、なかでも私は「安全地帯3〜抱きしめたい」が一番の愛聴盤だ。
大ヒットシングル「恋の予感」を含む事で知られているが、特にA面の田中さんのドラムは「Yのテンション」の沈静化した淡々としたリズムキープから「Lazy Daizy」の変幻自在なタム回しにリムショット、「Happiness」では玉置氏に負けないウィスパーぶりにサビ前はドキッとするバスドラム(ツーペダル?)の連打、「ブルーに泣いてる」では嵐の中で叩いているような扇情的フレーズ…
今夜はクリスマスを前に、「3」を聴いて田中さんのフレーズに酔いながら静かに合掌したい。
そして奇しくも今日、安全地帯は「紅白歌合戦」への出演が決まったが玉置さんにはあの2019年・甲子園球場ライブ「さよならゲーム」のメンバー紹介の時のように、田中さん愛用のスティックで「安全地帯」のマークである「V」の字を作り、天国の田中さんに見せてあげてほしい…


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