幻の詩集 『あまたのおろち』 by 紫源二

幻の現在詩人 紫源二 の リアルタイム・ネット・ポエトリー

 天使の知っていること

2010-08-08 01:48:14 | Weblog

 
 
  あんなに涙が出ていたのに
 
  数日しか経っていないのに
 
  もう涙が出てこない
 
  あれななんだったのだろう?
 
 
  私の天使
 
  教えてくれる?
 
 
  なんで
 
  いったいなにが
 
  この世で
 
  砂浜で
 
  エメラルドの海水
 
  価値があることなのか
 
 
  あなたがなにをしようと全部が正解
 
 
  あなたがなにをしようが
 
  全てはOK
 
 
  それなのにどうして
 
  そのすべてを
 
  いえ、そのほんの一部でも
 
  共有できないのか不思議
 
 
  リアリティーはパラレルになっていて
 
  平行線は交わらない
 
 
  僕は誰とも交わらない
 
 
  独房に入れられている囚人と同じ
 
 
  海辺の独房
 
 
  海水が打ち寄せる
 
  エメラルドの破片
 
  白い泡がはじける音
 
  青い空は無言で
 
  白い入道雲がゆっくり動いている
 
  まるで未来はそれほど悪くないと
 
  僕に教えているみたいに
 
 
  そうなのかな?
 
 
  僕の未来は
 
  そんなに悪くないのかな?
 
  それとも
 
  悲惨なのかな?
 
  私にはわからいが
 
  私の天使は知っている
 
  
  そうでしょ?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
  

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