幻の詩集 『あまたのおろち』 by 紫源二

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この世は霊界であるというイマジネーション

2019-08-14 21:06:29 | Weblog

この世は霊界であるというイマジネーション
 
すべては偶然によって起きている
と考えると
記憶から自由になる
 
つまり、見る、聞く、歩く、すべての行為は
奇跡であると感じる
 
見た瞬間、そこに対象物が存在する神秘
そこにものが存在するのは
物理的に存在するのではない
霊的に存在しているのだ
つまり、奇跡として偶然そこに存在しているのを目撃しているのだ
どこにでも普遍的に演繹される物理法則など存在しない
あるのは、自ら明らかに認識できる奇跡のみだ
それ以外どこにも、還元されるべき共通する認識など存在しない
あるのはただ、私がいて、奇跡によって認識できる世界が偶然存在しているということ
 
理由などだれにもわからない
だれにも創造できない
自らが存在し
自らが認識できる世界が存在すること
太陽が輝き
地球の上を歩いていること
それは今起きている偶然であって
自分もその偶然の存在として奇跡的にある
 
ここは物理的世界ではなく
霊的世界なのだ
生も死も超越している
物理法則の及ばない存在の法則が存在している
それは夢のように永続している
ただし直線的な時間の中には存在しない
 
まちがった情報によって
間違った認識をさせられていただけなのだ
つまり、感覚は物理的なものだという誤謬
光は物質であるという偏見
光は霊的な存在であり
熱も霊的な存在なのだ
そこに様々な情報が貯えられている
様々な情緒、記憶、知性が宿っている
単なる光のスペクトルに分解できるだけの速度ではない
単なる水を一度上昇させるだけの熱量ではない
それは叡智であり愛であり人格であり精神でもある
それらと人間を分離することはできない
否、あらゆる存在は分離しがたく奇跡として存在している
 
事実、存在そのものが奇跡なのだ
なぜならそれは、偶然、たった今、在るものだから
ところが、記憶によって今が分裂する
誤謬によって記憶が分裂し、
死んだ時間のベクトルが
直線的に流れ始める
 
そのとき、すべての光は凍結し
固い物質の還元主義の名の下に
地下に埋葬される
それは一方向にのみに進む
単一な基準に還元され
イマジネーションの宇宙は
非可逆的事象の必然と化す
 
そのときアダムは楽園から追放され
永遠に天国には帰れない罪を背負う
 


2017年 同日 Facebook に投稿





















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