幻の詩集 『あまたのおろち』 by 紫源二

幻の現在詩人 紫源二 の リアルタイム・ネット・ポエトリー

終末

2016-07-19 21:21:42 | Weblog

我々は今

終末を生きている

一体誰が

あのリビアのカダフィや

シリアのアサドが

自国民から

攻められると

予想したか?

一体誰が

日本のフクシマで

原子力発電所が

津波にのみ込まれ

メルトダウンすると

予想したか?

どんな予言書にも書かれていないことが

次々に起きる

それが終末だ

それなのにまだ

人々は眠り込んでいる

眠りながら

夢を見ているのだ

何故か?

目を覚ますのが怖いからだ

本当のリアリティーに直面するよりも

自分だけの夢の世界に

逃避していた方が楽だから

それもいい

ただそれも

長続きはしない

茹で蛙は

取り返しがつかない時点まで行って

初めて気づくのだ

自分が煮え立ったお湯の中で

もうすぐ死ぬことを






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