たくさんある言葉
貝殻を集めるように
並んでいる
もしも夜があの蛍光灯のように
発光していたら
グリーンのベンチに座って
あんなことを話すだろうか
忘れてしまったら思い出せばいい
ただそれだけのことなのに
逆に忘れられないから
思い出せない
入って来るときは簡単だった
それなのに
出ていくときは迷路になっている
自分で作った迷路だ
あなたは背が高い
そして綺麗だ
みんなが振り向いていた
ぼくだけが
前を向いていた
ここがぼくがいるところ
夜
だれもいない
静かで
自分自身も忘れてしまう
永遠につづけば誰も不幸にならない
それなのに
一瞬たりともとどまらない
だから物質を軟らかくして
明日の中に溶け込ませる
そうでもしなければ
たぶん弱くて
生きるのがつらいのだろう
それなら
詩を毎日書いた方がいい
霊性を発揮させるのだ
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