幻の詩集 『あまたのおろち』 by 紫源二

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 詩を書くこと

2010-08-06 03:01:16 | Weblog

 
 
  たくさんある言葉
 
  貝殻を集めるように
 
  並んでいる
 
 
  
  もしも夜があの蛍光灯のように
 
  発光していたら
 
  グリーンのベンチに座って
 
  あんなことを話すだろうか
 
 
 
  忘れてしまったら思い出せばいい
 
  ただそれだけのことなのに
 
  逆に忘れられないから
 
  思い出せない
 
 
 
  入って来るときは簡単だった
 
  それなのに
 
  出ていくときは迷路になっている
 
  自分で作った迷路だ
 
 
 
  あなたは背が高い
 
  そして綺麗だ
 
  みんなが振り向いていた
 
  ぼくだけが
 
  前を向いていた
  
  
  
  ここがぼくがいるところ
 
 
  
  夜
 
  だれもいない
 
  静かで
 
  自分自身も忘れてしまう
 
  
 
  永遠につづけば誰も不幸にならない
 
  それなのに
 
  一瞬たりともとどまらない
 
 
  
  だから物質を軟らかくして
 
  明日の中に溶け込ませる
 
 
  
  そうでもしなければ
 
  たぶん弱くて
 
  生きるのがつらいのだろう
 
  
 
  
  それなら
  
  詩を毎日書いた方がいい
 
  霊性を発揮させるのだ
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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