あるとき ぼくは
パゾリーニとニルバーナのタコ焼き
一人で食べるはずだった
否定は安易な反感に基づく逃避
片道切符を買って行き先も告げず
ぼくは ときどき
大陸の果てまで行きたかった
大洋が崖っぷちから広がっていて
躊躇なく飛び込むにはうってつけのいい場所
でも、安易な自殺は夢見の果ての壊れた映画だから
どうか明日が天国のように晴れ渡りますようにと祈ることにした
何故なら
たくさんの死人
その数だけの葬儀
まるで結婚式の予行演習みたいだと誰かが言った
死神とのブライダル・ウォーキング
でも誰も祝福してはくれない
どうか天国において愛が食べ物であるように
地においては愛がただの感覚ではなく熱でありますように
地において重力が天使の羽根を疲れさせるように、天においても重力が頭蓋骨を地獄に堕とすことのないように
僕は数珠を手のひらでこすり合わせ
額と胸に十字を切って祈ります
悪には裁きを
善には慈悲を
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