幻の詩集 『あまたのおろち』 by 紫源二

幻の現在詩人 紫源二 の リアルタイム・ネット・ポエトリー

 明日

2005-03-01 14:33:42 | Weblog

  ねえ
  太陽がこんなに平和で
  空がこんなに静かなのに

  どうして人間は
  こんなに不幸なの?

  野の鳥は
  蒔くこともしないし
  刈り取ることもしない
  と言ったのに

  金貨で売られて
  殺された詩人

  みんな
  天国を憎んでいる

  地獄の住人は
  他人の涙を喜ぶ

  互いに奪い合い
  人のものを奪うことに
  あくせくしている

  強い者が
  弱い者から奪う自由が
  自由の意味になったとき

  世界は金貨で売られて
  死に向かっている



最新の画像もっと見る

コメントを投稿