私が17才の春に、インドのバグワン(OSHO)の弟子になったときに、バグワンから言われたことを翻訳してみました。
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アナンド・ホシタロウ
アナンドは至福、ホシタロウは星を意味する。至福の星。
人は至福を探し求めている。
そして、人間だけではなく、すべての存在は至福を求めている。
木でさえもその探求に向かっている。
至福はすべての存在のゴールだ。
それは遠くにある星だ。
あらゆる存在を呼んでいる。
皆にもっと近く、更にもっと近くに来るように、そしてその中に溶けてしまうようにと誘っている。
人は闇の中に生きている。
しかし、彼の心臓は、彼方にある至福の星を焦がれて、鼓動し続けている。
それを達成することは、人間にとって、生まれながらの権利だ。
そして、それを達成することは難しいことではない。
ただ、もう少しだけ賢くならなければならない。
もう少しだけ警戒し、気づき、もう少しだけ理解しなければならない。
そのことは、我々の生まれながらに持っている性質でもある。
それをもう少しだけ鋭くするのだ。
瞑想とは、理解の質を鋭くすることだ。
あなたがもっと静かになるほど、あなたはもっと賢くなる。
だから、あなたがここにいる間は、できるだけ静かにしていなさい。
じっとしていなさい。なにもしゃべらず、静かにしていなさい。
そうすると、その静寂の中から、新しい理解があなたのものとして浮かび上がってくるだろう。
そして、その理解が、あなたの全ての存在を変容させる。
それはあなたを、みじめな世界から至福の世界へと連れ去っていくだろう。
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そして私はいとも簡単に“至福”を体験しました。至福とは文字通り、それ以上、たったの1mmも一滴も存在し得ない最高の幸福です。
そこから私の逆向きの人生が始まりました。この社会に、みじめさに溶けこんで行く50年を経過して、また最近、原点回帰しつつあります。