幻の詩集 『あまたのおろち』 by 紫源二

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黄色い空を見上げ

2019-10-21 01:22:00 | Weblog

黄色い空を見上げ
時の終わりに
空想する風景は
快楽のうねりのような原初の海に
我を忘れて溺れることのできる
夢見る裸体とのコミュニオン




昼と夜が交わるところ
時が止まり
息を殺して
誰からも見えない
白昼堂々の異次元メイクラブ

光速を超える時間旅行の間中ずっと
悦楽に浸った旅の後は
戻ってきた世間はすでに終わっていて
世界には誰もいない
あなたと私以外の誰も