幻の詩集 『あまたのおろち』 by 紫源二

幻の現在詩人 紫源二 の リアルタイム・ネット・ポエトリー

未来の記憶

2019-02-12 22:23:14 | Weblog

一緒に誰のものでもない記憶の中に行こうか

レゾンデートルと書かれたトンネルに入り

眠れない夜は明け方に見る悪夢

人生が苦しみだとしても

謎が解き明かされた映像を

忘れないように注意して

死の淵から生還したみたいに

また地上に出られるから

安心して

宇宙人が交信してくる意味を

自分の人生に当てはめて理解しようとすれば

過去の記憶が蘇って

水平線が斜めに傾いた斜面で

墓の前に立っている自分を見つめる

夢にもいろいろあって

白昼夢もあれば夢精だってある

逃げ足の速い足音だって聞こえるから

真夜中誰が走っているのかも分からない

その行き先に意味があるところへ

記憶を頼りに

道を間違えないように行くべきだ

そこが一度も行ったことのない冒険の旅立ちの

未来の自分が記憶した楽しい思い出だから