幻の詩集 『あまたのおろち』 by 紫源二

幻の現在詩人 紫源二 の リアルタイム・ネット・ポエトリー

 夜

2010-12-20 01:11:04 | Weblog

 
 
  夜は神秘的だ
 
  眠っている間に
 
  想像もつかないようなことが
 
  次々に起きる
 
 
  無限の時間が内蔵されていて
 
  宇宙がひとつ終わり、また始まっているかもしれない
 
 
  それなのに
 
  どうやってぼくは
 
  昨日と同じ自分でいられるだろう
 
 
  きみを抱いて寝たこともないのに
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 

 あの鳥と一緒に

2010-12-20 00:32:59 | Weblog

 
 
  ぼくも早くあの鳥と一緒に天国に行きたい
  
  ぼくが一番愛しているのはあの鳥だ
 
  きみがもう一度羽ばたけたら
 
  ぼくはなにもいらない
 
  いのちさえも
  
  だから、それだけを神に祈る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 ぼくの詩

2010-12-20 00:08:31 | Weblog

 
 
  ぼくの詩は
 
  眠れないときに読んでほしい
 
  明日が不安で眠れない時
 
 
  ぼくの詩は
 
  悲しいときに読んでほしい
 
  自分ではどうにもならないほど悲しい時
 

  ぼくの詩は
 
  苦しいときに読んでほしい
 
  美しい理想を実現できずに苦しい時
 
 
  弱く、無力で、途方に暮れたとき
 
  ぼくの詩は
 
  あなた次第で無限になる
 
  
  言葉の意味は受け止める人によって変化するけれど
 
  ころころ変わるようなものじゃない
 
  永遠だ