幻の詩集 『あまたのおろち』 by 紫源二

幻の現在詩人 紫源二 の リアルタイム・ネット・ポエトリー

 数時間と一生

2010-11-04 01:30:52 | Weblog

 
 
  どうもだめだ
 
  夜更かししてしまう
 
  純粋芸術
 
  あり得る?
 
  だれからも同じように受け止められる
 
  究極の芸術
 
  
  あり得るような気がする
 
 
  例えば、エメラルドグリーンとセルリアンブルー
 
  綺麗にちがいない
 
 
  でも、気付かないこともあるかもしれない
 
  その美しさに
 
  
  たとえば今ここの空気
 
  それがそのまま天国かもしれないのに
 
  日常だと思い込んでいる
 
  気付かないだけかもしれない
 
 
  だとしたら
 
  日常って、なんて陳腐なんだろうって思ってしまう
 
 
  魔法のように
 
  昼間の空気を変えられるのに
 
 
  それを使ったのは
 
  もう20年も前の
 
  たったの数時間だけ
 
 
  その更に前にも
 
  数時間、使ったことがある
 
 
  そして
 
  まだ幼かった頃にも
 
  数時間、使ったことがる
 
 
  魔法を
 
 
  全てが必然になる魔法
 
  
  だれかが語り伝えてくれるのなら・・・
 
 
  魔法の数時間に
 
  残りの命を賭けてもいい