眠りが明日を忘れることだとしたら
なぜあなたは涙ぐむのか
不幸の原因が湧きだす泉があって
まるであなたはそこから水を汲んで飲まなければ
死んでしまうかのように
不幸と同居していると思っている
日々、その日の不幸を味わうために
明日を迎えているのだとしたら
眠りは唯一の救いであり
人生は眠りのようなもの
それなのになぜ
あなたは涙ぐむのか
気を失って眠っていればいいではないか
あなたにとって生は
不幸なのだから
幸運は道端に転がってやしない
だれかが落とした宝石を拾うようには
幸せを拾うことなどできない
自ら作り出した幸福がなければ
不幸な人生を嘆くしかないだろう
簡単な足し算、引き算だ
詩の介入する隙もない