幻の詩集 『あまたのおろち』 by 紫源二

幻の現在詩人 紫源二 の リアルタイム・ネット・ポエトリー

 ストロベリー・ホイップ・クリーム

2008-04-28 23:29:55 | Weblog


 ああ…
 
 
 きみはストロベリー・ホイップ・クリーム
 
 甘すぎて舌がとろけちゃう
 
 舐めても舐めても溢れてくるから
 
 指でぬぐって
 
 スポンジケーキに塗りたくる
 
 たっぷりとろける
 
 ストロベリー・ホイップ・クリーム・ケーキ
 
 一丁上がり!
 
 まだまだできる
 
 永遠の欲望のように 

 ふたつ
 
 みっつ
 
 よっつ
 
 いつつ
 
 ぼくはピンク色のパティシェリーを開店して
 
 ショーウィンドウに並べる
  
 開店と同時に長蛇の行列
 
 きみのおかげで大儲け
 
 
 ぼくは三ツ星パティシエになり
 
 ときどきぼく自身の
 
 バナナ・クリーム・クレープも
 
 店頭に並べてみたりする
 

 ああ…
 
 
 きみは…
 
 
 ときどきそれを試食したりして…
 
 
 頬張るきみは
 
 
 ストロベリー・ホイップ・クリーム滴らせ
 
 
 ぼくの舌は甘くてとろけちゃう