言葉でつづるうた
ひとつひとつに意味などないけれど
きっときみにはわかるはず
言葉でつづるうた歌えば
桜ちる雨もやんで
帰りの道すがら
想い出す
消えてしまった記憶の底の
あの映像
まだ一度も見たことがないのに
すでに見たのだと錯覚してしまうような
なつかしい眼差し
でもぼくは
ぜったいファンになったりしないよ
きみのファンになったりしない
だってきみは
人形じゃないから
肉体でもないから
霊魂だから
ん?
きみの眼差し
それは永遠で
幽霊で
呪いで
祝福
さよならを言っても
まだ見てるんだね
ぼくが夢を見ていても
見ているんだね
だから
ぼくは見ないよ
きみのこと
見ないよ
そこにいることだけは知っている
でも振り向いたりしないよ
もしそこにいなかったら
だから
それはきみだ
涙が流れるのは
きみのせいだ
見えない
きみのせいだ