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30日、大阪市西区の靱(うつぼ)公園と中央区の大坂城公園でホームレスのテントを一掃するという行政執行が行われた。大阪市職員と警察官1000名が抗議するホームレスとその支援者たちに包囲網を縮めていき実力行使したという。大阪市は、イベントが近づいており公園整備をやる必要があったというのだが、考えさせられる出来事だ。

大阪の経済状態は悪い。関空の工事が終わり、建設産業からもたくさんの失業者が出た。仕事があれば就業したいが、肝心の仕事がないという人たちがホームレスの人たちの事情だ。仕事はあるけどあえてやめて、ホームレスになったという人はいない。住所不明でも就業できるのは日雇い労働ぐらいで、建設不況で仕事にアブレる人たちが公園のテント村に避難していったのではないか。

少年たちや酔った若者たちによる「ホームレス襲撃事件」は全国で頻繁に起きている。「人間以下」「汚い」と罵倒して、殴る蹴るの暴行を受け、大怪我をして亡くなった人も少なくない。ライブドア事件が「六本木の大金持ちの若者・ホリエモン」の事件なら、大阪では「公園の極貧のホームレス」を行政がどう扱うかについて問いかける事件だ。

大阪市は10億円を準備して宿泊所をつくったという。ひとり1畳程度しかない(これはテレビ番組で聞いた話だが)宿泊所では、公園のテントの方がいいと住民たちは反発した。放漫財政の大阪市は、第3セクターで高層ビルをつくったり、箱ものを次々と造って大赤字になっている。失業対策事業で「仕事」を回復できる環境を取り戻すことが一番のホームレス福祉になると思う。

この冬の寒さは厳しい。「甘えている」「迷惑な人たち」「勝手なことやっている」と非難するのは自由だが、私たち自身がこの寒さのさなかに野宿できるか、金もなく、仕事もなく、助けてくれる人も見当たらず、寒空を見上げる公園の元住人たちが今夜どうしているのか---温かいスープと食事、暖房のきいた部屋で過ごしている私たちが心配し、どうしたらいいのか案じることを忘れないようにしたい。

『あしがらさん』という映画を一昨年観た。新宿の通称あしがらさんを20代の監督がより添いながら追跡した秀作だ。小泉構造改革が進めば、ホームレスは加速度的に増加する。厳寒の時期、寒波が襲来すると何人もが路上で生命を終焉させる……そんな事態が起きかねない。政治の役割は大きい。

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