台風4号が沖縄をはじめ九州各地で大きな被害をもたらしている。被害にあわれた皆様に心よりお見舞いを申し上げます。首都圏も相当の暴風雨になると思われたが、昼前に雨足が強くなったものの朝10時50分に品川駅、午後3時には銀座にて福島みずほ党首の街頭演説を行うことが出来た。年金記録をめぐり社会保険庁に請求をしてきた人たち15人の「救済」を第三者委員会が行ったことが大々的に報道されているが、「選挙前のパフォーマンス」と言われないように7月30日以後も、しっかりと同一基準で対応してほしい。今回は、比較的判断しやすいケースについて大急ぎで決定をしたということで、残る人たちは「選挙後の渋い回答」になる可能性もある。
国民の年金受給権が存在するのに、「おかみのお情け」的な感覚が安倍内閣や厚生労働省年金局にあるのが気になる。本ブログの読者なら、すでに御存知だと思うが年金制度の設計者・政策立案責任は厚生労働省年金局にある。社会保険庁は、立法された年金制度にしたがって運営事務を執行する責任がある。ここで、間違えてはならないのは、グリーンピアなどの福祉施設の大盤振る舞いをして年金資金を浪費したのは「厚生労働省年金局--旧年金福祉事業団(その後、年金資金運用基金)」だということだ。テレビのコメンテーターやアナウンサーまでも「グリーンピアなど無駄遣いをした社会保険庁が……」と度々発言しているが、全部間違った発言である。「厚生労働省年金局と天下り特殊法人」と言うのが正解だ。
その厚生労働省年金局が150兆円以上の年金積立金を「年金積立金管理運用独立行政法人」(神奈川県横浜市)に運用させている。誰の金かと言えば、国民が国に預けた大切な年金資金である。ところで、国民主権の年金保険の積立金を預けている機関を国民のほとんどが知らないという事態をどう考えればいいのか。郵便局に貯金を預けていることを忘れる人は少ないが、年金保険料を預けている機関「年金積立金管理運用独立行政法人」は知る人ぞ知るの存在だ。これからの年金再建の議論は、この独立行政法人を徹底的にチェックしていくこと抜きにありえない。実は、この独立行政法人こそ年金福祉事業団から年金資金運用基金と名前を変えてきた天下り特殊法人を継承した組織なのだ。
ぜひ拙著『年金のウソ』(岩波ブックレット)に目を通してみてほしい。台風一過、年金について考えてみた。

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