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国民注視の「かんぽの宿疑惑」は、今日になって、ますます謎が深まっている。民主党の川内博史議員の質問で「何だこりゃ」という日本郵政専務の答弁が飛び出した。2月6日の私の質問で、第2次企画提案締め切りの10月31日(日本郵政の言う第2次入札)の終了後の11月20日に「ゆうぽうと世田谷レクセンター(7500坪)」を譲渡対象物件から外したという不自然な出来事を指摘しておいた。この物件の簿価は、50億円~60億円と言われ、豪華ホテル「ラフレさいたま」(簿価15億円)の約4倍という超目玉物件だ。日本郵政からオリックスへの譲渡価格は109億円だが、「世田谷レクセンター」を外していなかった10月31日段階のオリックスの提示価格はいくらだったのだろう。150億円以上なのだろうと想像していたが、今日の予算委員会での日本郵政の答弁で明らかになった数字は、105億2200万円だというのだ。

すなわち、「かんぽの宿+社宅+ラフレさいたま+世田谷レクセンター」が譲渡対象だった10月31日にオリックスが提示した価格が105億2200万円。12月3日に超目玉物件「世田谷レクセンター」を外した譲渡価格が108億8600万円だというのだ。超目玉物件を外して価格が下がったのではなくて、むしろ上昇したという話はいかにも不自然ではないか。ライバル社であるホテル運営会社の提示した価格は、10月31日に85億円→「世田谷レクセンター」を外した12月3日には61億円に下がっている。そして、10月31日の第2次締め切りを前に「辞退」した企業は住友不動産だということも日本郵政の答弁で判明した。

先週の金曜日、私の質問に対して西川社長は、興味深い答弁をしている。もし競争入札であれば、大型物件を譲渡対象から外すことを入札参加企業に告知したのかどうかという質問に対して、

「お答えします。最後に残りましたのは3社でございまして、そのうち1社が辞退されて2社が残った。こういう経過でございますが、レクセンターを外すと申し上げたのは、その3社に対して申し上げたということです。最後の入札でございますね」(2月6日衆議院予算委員会日本郵政西川善文社長)

と答えている。今日の昼前に日本郵政の国会担当者が私の部屋に来た。「西川社長の答弁に誤りがあった。第2次締切に参加したのは2社です」と訂正したい、この内容を川内博史議員の質疑の際に言いたいとのことだった。西川社長の答弁が「単純ミス」ではなく、仮に真実だとしたら、住友不動産も「世田谷レクセンター」が譲渡対象から外れることを知っていたことになる。一方で、オリックスは「世田谷レクセンター」が外れたことで105億円を仮に80億円に下げたのであれば説明がつくが、むしろ4億円価格を引き上げている。10月31日の第2次締め切りの時に、オリックスは「世田谷レクセンター」が譲渡対象から外れることを本当に知らなかったのか、疑問に思うところだ。

6日の予算委員会で言えば、もう一カ所、議事録とも齟齬をきたしてくる。私は、
「最後に西川社長に確かめておきたいんですが、第2次の締め切り10月31日の段階で、さきほどの報道によれば61億円ですか、ホテル運営会社。オリックスは109億円だと。オリックスが高かったというのは本当ですか。間違いないですか」と聞いた。

「ただいま、御指摘をいただきました点につきましては、事実そのとおりでございます」(日本郵政西川社長答弁)

この答弁も間違いということになる。今日の日本郵政の説明だと「ホテル運営会社は85億円、オリックスは105億円でございます」と言わなければならないはずだ。銀行のトップのみならず、全銀協の会長を二度もつとめた西川社長が契約手続きのルールを知らないわけもなく、大型物件が外れたら価格が下がるのが社会的常識だということを知らないわけがない。予算委員会に日本郵政を代表して出席して、「間違い」「勘違い」の連続というのはにわかに信じがたいのである。

「かんぽの宿」問題の展開は、寝覚めの悪い夢を見ているようだ。世田谷レクセンターに視察に行った時に、テニスコートが21面もあり、不動産開発には絶好の地との印象を受けた。譲渡物件としての魅力は十分にあるが、「価格が折り合わない」とも日本郵政から聞いていた。おそらく日本郵政の契約担当者は、真実の理由を知っているはずだ。首を傾げることが、これほどに多い契約も他に例がない。

日本郵政が今日の答弁で説明した数字をもう一度記しておく。

10月31日 オリックス 125億円 △負債19億7800万円 →105億2200万円

12月3日 オリックス 119億4000万円 △負債10億5400万円 →108億8600万円

負債額が半額に圧縮していることに注目したい。10月31日の時点では、平成19年度末のBSだが、12月3日には平成20年度末の負債予想額だと聞いた。こんな競争入札(複合方式)ってあるのかと、改めて驚く。


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