TOP PAGE BLOG ENGLISH CONTACT




 10月19日(金)の記者会見で、いちばん報道記者からの関心を集めたのが、「環境モデル都市」の申請だった。この中に、先週東京新聞が報じた「エネルギー・コンシェルジュ」や、これまでずっと取り組んできた再生可能エネルギーの普及政策としての一般家庭への電力自由化等の構想が打ち込まれている。

[第10回世田谷区長定例記者会見]

皆さんこんにちは。今年度10回目の記者会見となります。

  昨夜、基本構想審議会が開かれ、夜遅くまで審議会委員が一堂に会して、区の職員を含めて66人という非常に大勢の傍聴者が見守る中で議論が行われました。日本社会が3月11日の東日本大震災以降大きく変わったということ、そして、防災、減災を軸とした街づくりに関して、住民が抱いている危機意識について、また、この事態の解決には地域コミュニティーの再生しかないという問題意識の共有が進んできていると思います。また、基本構想をまとめるにあたって、どんな表現形態をとるべきかということで白熱した議論が交わされました。これからいよいよ後半で、とりまとめに入っていくと聞いています。

  また、区議会第3回定例会が、つい先刻、決算認定を最後に閉会して、決算を認定していただきました。来年度の予算編成に向け、日本社会の転換をよりよく推進できるような施策を進めていきたいと思います。

 今日最初の話は、「環境モデル都市」への応募についてです。

  世田谷区は環境モデル都市に申請の手続きをしました。本日夕刻5時が締め切りということです。この環境モデル都市には、平成20年に13都市が選定されています。地球温暖化防止、低炭素社会をめざしてそれぞれの基礎自治体が特色と個性を発揮して取り組んでいくという要件で選定されています。こういったモデル都市の中から「環境未来都市」というものも選定されていくという話です。ここに盛り込んだ内容の一部を従来から区で取り組んできたことを基本にして、いくつかご紹介します。

  一つは、住宅が多い自治体、住宅都市世田谷ということを出して、住まいの省エネ、創エネを推進していこうということです。以前から記者会見で紹介していますが、この第1庁舎の照明器具を取り替えただけで、一昨年の最大使用電力から3割以上の電力使用量をカットできました。こういった省エネ、そして、自然エネルギーをたくみに使うという意味での創るエネルギーの創エネ、さらにはCO2排出抑止では、いわゆる空き家問題、これは地域資源循環、住宅資源循環としてまわしていこうということでも貢献できるのではないかということです。

  それから、昨年から世田谷区で自然エネルギーの活用について2つの柱を立てています。一つは地産地消です。その代表的な取り組みの一つが、太陽光パネルの大量一括発注で効果を出していこうという「せたがやソーラーさんさんプラン」です。現在第2期の募集が続いていますが、かなり大勢の方から反響を得て進んでいるということです。こういったものをさらに進めていこうという点と、もう一つの柱は地域間連携です。自然エネルギーの発電ができるような空地が世田谷区にはあまりないので、被災地も含めて、地方都市と連携していくことが大事になるのではないかということです。その際、地方でつくられた太陽光や風力、小水力などの自然エネルギーを区内で使っていくということをより円滑に行うためには、再生可能エネルギーを選択的に選んでいくという、選択可能性を制度の外枠から保障する、電力自由化の実現ということも課題になってくると思います。

  世田谷区では、自然エネルギー活用促進地域フォーラムをずっと続けていて、この中で、まだ取り組みが遅れている太陽熱や集合住宅で自然エネルギーを使う可能性について、また、エコリフォームなどの連続講座も今後考えていきたいと思います。また、この分野は大変多岐にわたるので、省エネから自然エネルギーのさまざまなツールをどのように組み合わせてどのように使うのが効果的なのかということの消費者窓口相談の機能もぜひ作り出していこうという内容も込めています。さらに世田谷区で進めている、20年後にみどり率を33%にしようという「みどり33」などについても紹介しています。

全国から申請が相次ぐでしょうし、かなり厳しい関門になると聞いていますが、ぜひ大きな一歩のために認定をいただけたらと強く期待しているところです。

 次に、「区制80周年の記念式典・記念イベントの開催結果」についてです。

  10月7日に区制80周年の記念式典を開催しました。俳優の仲代達矢さんと、101歳になられた聖路加国際病院理事長の日野原重明さんのお二人を名誉区民になっていただくということで顕彰しました。当日、日野原先生は所用で来られなかったのですが、仲代さんからは、世田谷区民として非常に長い日々があるということで挨拶をいただきました。さらに、特別文化功労、特別功労をはじめ、それぞれの分野で区政に功労のあった大変多くの区民の方1142人、また、小中学生のポスターや作文、公募したロゴマーク、ポスターなどの募集に優秀な作品を出していただいた方を表彰しました。

  最後に、世田谷区のマークは皆さんも見たことがあると思いますが、これは昭和31年に、江戸開府500年記念ということで公募されたそうです。778点の中から選ばれた作品をデザインした方が高山節子さんという方です。この高山さんが現在もお元気で創作活動をされていて、詳細なタッチで植物を描いて展覧会を催したり、商業デザインなどもずっと手がけられてきて、絵の分野、デザインの分野でずっとお仕事されてきたわけですが、この時は21歳の芸大生でした。区制80周年の式典を前に、この高山さんと57年ぶりにお会いすることができたので、80周年の式典にも来ていただいて、皆様に紹介して感謝状を渡しました。非常に几帳面な方で、当時の世田谷区の区報や、ご自分が選ばれた審査風景などの資料をたくさんお持ちでしたので、ご興味のある方がいたらお見せしたいと思います。これ以外にも馬車を運行したりして、次の12月に企画しているイベントにつなげていきたいと思います。この80周年記念は、スポーツや文化など、さまざまな冠行事として広がっています。

  午後には、世田谷区民会館で、この会見でもご紹介したコンサートがありました。世田谷ジュニア合唱団と世田谷区民合唱団の歌があり、ステージの後半では、ざ・五人囃子という和楽器の奏者たち、ソノダバンドといった方たちがコラボレーションして、舞台に全員、100人はいかないと思いますが、相当大勢の人が舞台に上がって、中村八大さんが唯一作詞作曲して歌も歌ったという「太陽と土と水を」という曲を現代的にアレンジして披露していただきました。この「太陽と土と水を」というメッセージは、今の時代、非常に心に沁みるものがあったと思います。

  また、明日から、産業表彰式、男女共同参画先進事業者の表彰に続いて、「せたがや未来博」が行われます。その中の「せたがやダンスフェスティバル」は、青山テルマさんなどをはじめとしたゲストを迎えて大変盛り上がるのではないかと私も大変楽しみにしています。もう一つ、こちらもだいぶ定着してきた「三茶de大道芸」が開かれます。この2日間は多彩な表現者たちが街頭でパフォーマンスを繰り広げる催しがあり、また、来週末には近くの松陰神社で「萩・世田谷幕末維新祭り」が行われます。

 次に、これも区制80周年記念として企画している「宇宙の星出飛行士と話そう 夢ミッションby南三陸・世田谷キッズ」についてです。

これは、宇宙空間の星出飛行士と世田谷と南三陸の子どもが直接話をしようという企画で、読売新聞社の主催、慶応大学や世田谷区、南三陸町などが共催、宇宙航空研究開発機構が協力ということになっています。日取りが11月6日火曜日の19時から21時までということになり、実際の交信は慶応日吉で行われます。当初の予定から少し変更がありましたが、世田谷では、烏山区民会館ホールをサテライト会場にして行うということで準備しています。

 続いて、発表項目に移ります。

  一つは「児童虐待防止推進月間の取組み」についてです。

   11月は児童虐待防止推進月間ということで、昨年はシンポジウムを開催しました。このシンポジウムの開催は、全国の児童虐待の相談件数がずっと増加しているということで、世田谷区で虐待の未然防止、早期発見などの取組みがあったことから、会場が世田谷になったわけです。今年になって障害者虐待防止という法律のフレームができて、家庭内虐待については、子どもの虐待と、高齢者虐待、ドメスティックバイオレンス、そして障害者虐待という形がありますが、行政としては縦割りになってしまいがちのところに気をつけながら、地域の情報はきちんと総合してシェアして、大ごとにならないうちに情報をキャッチする、あるいは未然に虐待を予防するということで取り組みます。催しは、11月14日に川崎医療福祉大学医療福祉学部の佐々木正美氏を迎えての講演と、その後、シンポジウムを行います。

  世田谷246ハーフマラソンがまもなく11月11日に行われますが、このキャンペーンとして、会場に専用ブースを設置し、世田谷児童相談所と連携して児童虐待防止の普及啓発活動をしたり、区のおしらせでも、「児童虐待防止特集号」を発行して広報する予定です。

 2番目に「食育推進の取組み」についてです。

   世田谷区では、「せたがや食育メニュー」というものを活用して、各施設で、「共に食べる」と書いて「共食」、これを通じた食育を進めていきたいと考えています。取組みの内容は、区内の大学生が発案したレシピ、これは食育の専門家にも参加をしてもらって、「せたがや食育メニュー」といういろいろなメニュー、しかも世田谷産の野菜を使ってつくりあげたということで、大根カレー、根菜汁、ホイル包み焼き、クリームシチューといったものを10月から11月にかけて児童館、小学校、社会福祉施設の子どもたちみんなで食べることにしています。

  また、区民の方が利用できる区役所の地下食堂や大学の生協、病院の食堂などでも、このモデル事業を実施します。実は、東京都市大学付属小学校で、三國シェフが半年がかりで小学校4年生に向けて直接食育の指導をしているのでぜひ見に来てほしいという話が数ヶ月前からあり、今日見てきました。子どもたちにダシの要素をきめ細かく紹介しながら、40分の授業ですばらしい食育の授業をされていたので、世田谷区の中で食育の取組みというのは、今後とも力を入れていきたいと思います。

 3番目は、先ほど少し触れましたが、「第7回世田谷246ハーフマラソン」についてです。

  これは日本陸連の公認コースということで開催されています。ハーフマラソンの部には、1500人の定員に6700名もの応募がありました。普段走れない国道246号の車道をメインに、多摩川の川沿いや住宅街を通り抜けるという、コースとしても非常に変化、起伏に富んでいるということで続いています。また、健康マラソンの部には、親子連れなど1800人が参加します。ゲストランナーとして、元オリンピック選手の川嶋伸次さんのほかたくさんの方に来ていただいて、また、箱根駅伝に出場する駒澤大学、明治大学、青山学院大学、国士舘大学、日本体育大学、東京農業大学、神奈川大学などの各大学のランナーたちも箱根駅伝の手前の時期のこのハーフマラソンに参加するということです。また、来週から私も姉妹都市交流で訪問する予定のバンバリー市からもランナーが参加します。

  今回のハーフマラソンは、昨年に続いて東日本大震災の支援のチャリティということで、ランナーの方から支援金をいくらかずついただきながら被災地に渡していくという息長い活動をしていく予定です。世田谷区から5人の職員が南三陸町に行っているので、南三陸町の物産展も開催する予定です。また、12月16日には、2回目になる「世田谷子ども駅伝」も開催します。

 そして、最後に、「ロンドンオリンピック・パラリンピック出場選手の健闘をたたえる会」についてです。

  先ほども触れた「せたがや未来博」の2日目の21日の午後3時15分から、世田谷ゆかりのオリンピック選手、パラリンピック選手の健闘をたたえる会を開催します。2020年オリンピックパラリンピック東京招致に向けた気運を盛り上げる会という会も同時にやります。当日は、ボクシング銅メダルの清水聡選手、レスリング銅メダルの松本隆太郎選手、体操の田中理恵選手など、世田谷ゆかりのオリンピック選手21選手に出ていただくことになっています。会場は世田谷区民会館で、入場は無料です。明後日ですが、たくさんの方に集まっていただきたいということもあって、ご紹介いただけたら幸いです。以上、これで私からの発表を終わります。

次回の記者会見は11月14日を予定しています。

[引用終了]




コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )



« 自然エネルギ... 世田谷区・バ... »