今週の重賞、東京新聞杯が行われる東京芝1600mDコースの馬番別成績について、見ていきたいと思います。
集計期間2010年~、人気=5番人気以内、穴馬=6人気以下、フルゲート16&15頭立てのレースを抜粋
まずは芝もダートも良のいわゆるパンパンの良馬場
軸を決めるタイプの馬券なら、8番より内、を狙うのが確実性が高いでしょうね。穴馬もグラフでは中内枠辺りに一山盛り上がりがあります。全30Rで9~15番から穴馬が激走するのは7頭。最大7/30=23%、10レースやって2レースちょっとの出現率しかないのであれば、この辺りの穴馬には一切目を瞑って、残り77%の可能性に賭けるというのは現実的な対処法でしょう。ただ注意しなければならないのは、大外16番から飛び込んでくる4頭。揉まれずに回って外に出したら届いちゃったというケースは、色んな競馬場の色んなコースで見かけられるのですが、この東京芝1600mDコースでも発生することがあるんですね。また、穴馬は14番からも2頭来ているんだから、14~16番まで広げて気をつけなくてはならないんじゃない?という意見はあるでしょうし、それもごもっともだと思いますんで、その辺は読まれた方の裁量次第で。
ちなみに、16番から激走した4頭は、
- リムピッドメロディ 8人気 マンハッタンカフェ×ブライアンズタイム
- ジヴェルニー 8人気 デュランダル×ティンバーカントリー
- クロイゼリンチャン 8人気 ブラックタイド×ラストタイクーン
- アラフネ 10人気 クロフネ×サンデーサイレンス
全頭サンデー持ち。そして、10人気くらいまでが限界なのかな。
次は、芝良でもダート稍重~不良の馬場回復期の良馬場
これまで該当レースが7レースしかないし、今後1人気が1頭コケるだけで単・複信頼度の失点が大きく加算されるので、数字が安定するサンプル数が確保されるまではほんの参考程度に眺めて頂きたいんですが、Dコースではパンパンの良馬場に比べて回復期の良馬場のほうが、好走信頼度の高い馬番が内枠から中枠に移動する傾向が見られます。これは芝1600mに限らず芝1400mや芝2000mでもそうなんですね。私も良馬場をパンパンの良と回復期の良に分けて分析するようになって、初めて気がつきました。
対象7レースの1着馬の馬番は、5(4人気)、1(9人気)、8(1人気)、9(2人気)、8(6人気)、4(6人気)、9(3人気)番という内訳になっとります。単軸馬券なら9番より内、もしくは12番より内、とボーダーは曖昧にしておきましょうか。
しかし、稍重~不良の馬場回復期を見ると、再び内枠が息を吹き返します。
対象7レースの1着馬の馬番は、1(5人気)、6(8人気)、4(1人気)、6(1人気)、10(3人気)、3(5人気)番。
1~7番の人気馬の複勝率10/15=67%。8~16番2/15=13%。10番から1着になるようなレースに遭遇したら事故だと割りきって、単軸・連軸・複軸すべて7番より内、の買い方が賢明でしょうね。
ちなみに、馬場回復期を良~不良馬場までトータル13Rでまとめてみると、
こちらのほうが、パンパンの良と比べて中枠の成績優秀さが分かりやすいかな。
東京新聞杯が行われる日曜日は回復期の良馬場、または回復が遅れても稍重の回復期と読んでいたんですが、何やら雨の心配が出てきました。
良~不良の馬場悪化期(雨中の競馬)
対象5レースの1着馬の馬番は、10(3人気)、11(4人気)、5(1人気)、5(6人気)、7(3人気)番。
1~8番の人気馬の複勝率8/15=53%。9~16番4/10=40%。ん~、絞り込み辛いか・・・。複信頼度に優秀な数字が並んでいる2~6番に絞り込むと、7/11=64%。この辺の複軸中心か11番まで広げての単軸狙いか。また、馬券に絡む馬の平均人気は3.3倍。これまでに見てきた良や馬場回復期に比べて、固い決着で収まる傾向が見られます。
最後に馬場悪化キープ期
雨が止んだ後、しばらくの間は含水率の減少が始まらずに重い状態がキープされている時間帯があるだろうということで、馬場回復期からは分離しました。のですが、この境界線が難しい。
もし、後追いでデータを集めてみようという奇特な人が現れて、集計してみたら全然数字が違っていた。となったら、大きく信頼性が揺らぐ訳で。そうなってから、「(馬場悪化キープ期と馬場回復期に)馬場差はありま~す!」と某小◯方女史のように主張しても後の祭り。なので、出来るだけ恣意的な判断でしていると思われてしまうような区分けは避けています。
具体的には、雨中のレースで重馬場まで悪化した後、雨が止んだ=次のレースから馬場悪化キープ期。そして、稍重に回復するまでは(またはダート馬馬が一つ回復するまでは)、この馬場悪化キープ期に設定しよう、と。従って、稍重に回復する直前のレースなどは確実に含水率が減少していると思われるのですが、それじゃ2つ前は、3つ前はどうなの?と議論していくと、誰もが納得いく境界線は引けないと思う訳ですよ。JRAが含水率を発表してくれるようになれば、一発で回答が出るんですけどね・・・。ということで、JRAホームページのレース結果を誰かが後追いで集計しても同じ数字が導き出されるように、上記のような線引を採用しました。ですから、この馬場悪化キープ期と馬場回復期との境界線は、今後修正される可能性が高い、ということをご承知置きの上で、ご覧下さい。
対象4レースの1着馬の馬番は、10(4人気)、11(2人気)、10(6人気)、9(2人気)番。
1着馬の馬番が偏ってます。そして、最内枠の成績がハッキリと悪い。ちなみに、該当4レースはすべて稍重まで悪化した後に雨が止んでいるので、稍重の馬場悪化キープ期という区分になります。上から3つ目に紹介した稍重~不良の馬場回復期とは、バイアスが変化していますよね。
と、まぁ、こんな感じで今年は重賞を追いかけていきたいと考えているんですが、よろしくお願いします。
ここまで書き上げてビールをプシュッとやりながら東京新聞杯の確定枠順を見たら、フルーキー10番、エキストラエンド12番、サトノギャラント14番、タガノグランパ16番、そしてシャイニープリンス4番ですか、なるほど。好枠に恵まれたのはシャイニープリンスと天候次第でフルーキー。穴では5マイネルメリエンダ、6ヴァンセンヌが、どんな天候になってもよさそうです。