競馬 変わる傾向と変わらない鉄則

前週までの馬券圏内馬の血統や馬番を集計し、次週を推理します

東京芝1600m Dコース 馬番別成績

2015-02-06 23:26:31 | 東京競馬

今週の重賞、東京新聞杯が行われる東京芝1600mDコースの馬番別成績について、見ていきたいと思います。

集計期間2010年~、人気=5番人気以内、穴馬=6人気以下、フルゲート16&15頭立てのレースを抜粋

まずは芝もダートも良のいわゆるパンパンの良馬場

東京芝1600mDコース 馬番別成績 良馬場

軸を決めるタイプの馬券なら、8番より内、を狙うのが確実性が高いでしょうね。穴馬もグラフでは中内枠辺りに一山盛り上がりがあります。全30Rで9~15番から穴馬が激走するのは7頭。最大7/30=23%、10レースやって2レースちょっとの出現率しかないのであれば、この辺りの穴馬には一切目を瞑って、残り77%の可能性に賭けるというのは現実的な対処法でしょう。ただ注意しなければならないのは、大外16番から飛び込んでくる4頭。揉まれずに回って外に出したら届いちゃったというケースは、色んな競馬場の色んなコースで見かけられるのですが、この東京芝1600mDコースでも発生することがあるんですね。また、穴馬は14番からも2頭来ているんだから、14~16番まで広げて気をつけなくてはならないんじゃない?という意見はあるでしょうし、それもごもっともだと思いますんで、その辺は読まれた方の裁量次第で。

ちなみに、16番から激走した4頭は、

全頭サンデー持ち。そして、10人気くらいまでが限界なのかな。

次は、芝良でもダート稍重~不良の馬場回復期の良馬場

東京芝1600mDコース 馬番別成績 回復期の良馬場

これまで該当レースが7レースしかないし、今後1人気が1頭コケるだけで単・複信頼度の失点が大きく加算されるので、数字が安定するサンプル数が確保されるまではほんの参考程度に眺めて頂きたいんですが、Dコースではパンパンの良馬場に比べて回復期の良馬場のほうが、好走信頼度の高い馬番が内枠から中枠に移動する傾向が見られます。これは芝1600mに限らず芝1400mや芝2000mでもそうなんですね。私も良馬場をパンパンの良と回復期の良に分けて分析するようになって、初めて気がつきました。

対象7レースの1着馬の馬番は、5(4人気)、1(9人気)、8(1人気)、9(2人気)、8(6人気)、4(6人気)、9(3人気)番という内訳になっとります。単軸馬券なら9番より内、もしくは12番より内、とボーダーは曖昧にしておきましょうか。

しかし、稍重~不良の馬場回復期を見ると、再び内枠が息を吹き返します。

東京芝1600mDコース 馬番別成績 回復期の稍重~不良馬場

対象7レースの1着馬の馬番は、1(5人気)、6(8人気)、4(1人気)、6(1人気)、10(3人気)、3(5人気)番。

1~7番の人気馬の複勝率10/15=67%。8~16番2/15=13%。10番から1着になるようなレースに遭遇したら事故だと割りきって、単軸・連軸・複軸すべて7番より内、の買い方が賢明でしょうね。

ちなみに、馬場回復期を良~不良馬場までトータル13Rでまとめてみると、

東京芝1600mDコース 馬番別成績 回復期の良~不良馬場

こちらのほうが、パンパンの良と比べて中枠の成績優秀さが分かりやすいかな。

東京新聞杯が行われる日曜日は回復期の良馬場、または回復が遅れても稍重の回復期と読んでいたんですが、何やら雨の心配が出てきました。

良~不良の馬場悪化期(雨中の競馬)

東京芝1600mDコース 馬番別成績 馬場悪化期

対象5レースの1着馬の馬番は、10(3人気)、11(4人気)、5(1人気)、5(6人気)、7(3人気)番。

1~8番の人気馬の複勝率8/15=53%。9~16番4/10=40%。ん~、絞り込み辛いか・・・。複信頼度に優秀な数字が並んでいる2~6番に絞り込むと、7/11=64%。この辺の複軸中心か11番まで広げての単軸狙いか。また、馬券に絡む馬の平均人気は3.3倍。これまでに見てきた良や馬場回復期に比べて、固い決着で収まる傾向が見られます。

最後に馬場悪化キープ期

雨が止んだ後、しばらくの間は含水率の減少が始まらずに重い状態がキープされている時間帯があるだろうということで、馬場回復期からは分離しました。のですが、この境界線が難しい。

もし、後追いでデータを集めてみようという奇特な人が現れて、集計してみたら全然数字が違っていた。となったら、大きく信頼性が揺らぐ訳で。そうなってから、「(馬場悪化キープ期と馬場回復期に)馬場差はありま~す!」と某小◯方女史のように主張しても後の祭り。なので、出来るだけ恣意的な判断でしていると思われてしまうような区分けは避けています。

具体的には、雨中のレースで重馬場まで悪化した後、雨が止んだ=次のレースから馬場悪化キープ期。そして、稍重に回復するまでは(またはダート馬馬が一つ回復するまでは)、この馬場悪化キープ期に設定しよう、と。従って、稍重に回復する直前のレースなどは確実に含水率が減少していると思われるのですが、それじゃ2つ前は、3つ前はどうなの?と議論していくと、誰もが納得いく境界線は引けないと思う訳ですよ。JRAが含水率を発表してくれるようになれば、一発で回答が出るんですけどね・・・。ということで、JRAホームページのレース結果を誰かが後追いで集計しても同じ数字が導き出されるように、上記のような線引を採用しました。ですから、この馬場悪化キープ期と馬場回復期との境界線は、今後修正される可能性が高い、ということをご承知置きの上で、ご覧下さい。

東京芝1600mDコース 馬番別成績 馬場悪化キープ期

対象4レースの1着馬の馬番は、10(4人気)、11(2人気)、10(6人気)、9(2人気)番。

1着馬の馬番が偏ってます。そして、最内枠の成績がハッキリと悪い。ちなみに、該当4レースはすべて稍重まで悪化した後に雨が止んでいるので、稍重の馬場悪化キープ期という区分になります。上から3つ目に紹介した稍重~不良の馬場回復期とは、バイアスが変化していますよね。

と、まぁ、こんな感じで今年は重賞を追いかけていきたいと考えているんですが、よろしくお願いします。

ここまで書き上げてビールをプシュッとやりながら東京新聞杯の確定枠順を見たら、フルーキー10番、エキストラエンド12番、サトノギャラント14番、タガノグランパ16番、そしてシャイニープリンス4番ですか、なるほど。好枠に恵まれたのはシャイニープリンスと天候次第でフルーキー。穴では5マイネルメリエンダ、6ヴァンセンヌが、どんな天候になってもよさそうです。


キングカメハメハ産駒とシンボリクリスエス産駒の反比例なダート馬場適性

2015-02-04 00:10:57 | 種牡馬

キングカメハメハが産駒JRA1日最多勝記録を樹立しました。内訳は東京4勝、京都7勝の合計11勝。芝6勝、ダート5勝と芝ダートを問わずのオールマイティな暴れっぷりでした。

キングカメハメハ産駒は、芝コースで馬場回復期が大得意だと書いたことがあります。日曜の芝は東西ともに終日良馬場で行われましたが、ダートは重馬場でした。拙ブログでのデータ集計では、この日の馬場状態を回復期の良馬場に設定しました。良馬場であるとしてもダートに稍重以上の水分が残っているのであれば、しばらくは含水率が減少していく過程=馬場回復期にあるのではないかという考えからです。詳しくは、過去記事をご覧下さい。

フジキセキ産駒とキングカメハメハ産駒の狙える共通点

日曜の芝はキンカメ産駒の得意な馬場だったと考えられます。そしてダートもまた、キンカメ産駒の得意な馬場になるだろうと予想した方がいます。

亀谷敬正『血統ビーム的・傾向と対策』ー根岸Sも東海Sと同じ狙いで

バレちゃったかなとw 

まぁ、最初に発表した人が一番偉いということで、素直に脱帽します。最近、亀谷氏を始めとして、水分を含んだ状態から徐々に乾き始めた=馬場回復期が得意な種牡馬に言及し始めた予想家が増えた気がします。これは、競馬ファンにとっていい傾向だと思うんですね。そこで、亀谷氏の主張を補強するデータをお見せしたいと思います。

2012年夏の新潟開催、ダート1800m全レースの結果を日程順にどうぞ。

この年の新潟は7月26日頃に梅雨明け。

北陸地方 過去の梅雨入りと梅雨明け(確定値)

新潟県新潟市松浜 過去の気象データ (松浜は新潟競馬場から車で10分程度の海岸)

7月12、15、17日にまとまった雨が降った後は晴天が続き、8月13、15日に10㍉超降るも焼け石に水で18日の開催では良馬場施行、以降は最終週まで馬場に影響を及ぼすような雨は全くありませんでした。JRAが含水率を発表していない現状ではいつからなのか断言できませんが、後半のある時点からはこれ以上含水率が減りようがないパッサパサの良馬場だったと思います。

そこでキンカメ産駒の出現の仕方をご覧下さい。

前半戦は頻繁に馬券に絡んでいたものの、後半2週間は全滅です。

一方では、パッサパサの良馬場になって出現頻度が増加していく種牡馬がいます。

両雄並び立たず。


東京ダート1400m 馬番別成績

2015-01-30 23:16:48 | 東京競馬

集計期間2013年10月~、人気=5人気以内、穴馬=6人気以下 フルゲート16&15頭立てのレースを抜粋

東京ダート1400m馬番別成績 良馬場 ※良馬場であっても雨中の5レース分はこちらには含めず、下記の馬場悪化期に合算しています。

東京ダート1400m馬番別成績 良馬場

 

東京ダート1400m馬番別成績 馬場回復期

東京ダート1400m馬番別成績 馬場回復期

 

東京ダート1400m馬番別成績 馬場悪化期

東京ダート1400m馬番別成績 馬場悪化期

 

東京ダート1400m馬番別成績 稍重馬場

東京ダート1400m馬番別成績 稍重馬場

 

東京ダート1400m馬番別成績 重馬場

東京ダート1400m馬番別成績 重馬場

 

東京ダート1400m馬番別成績 不良馬場

東京ダート1400m馬番別成績 不良馬場


東京ダート1600m 馬番別成績

2015-01-29 00:04:14 | 東京競馬

集計期間2013年10月~、人気=5番人気以内、穴馬=6人気以下 フルゲート16&15頭立てのレースを抜粋

東京ダート1600m馬番別成績 良馬場

東京ダート1600m馬番別成績 良馬場

 

東京ダート1600m馬番別成績 馬場回復期

東京ダート1600m馬番別成績 馬場回復期

 

東京ダート1600m馬番別成績 馬場悪化期

東京ダート1600m馬番別成績 馬場悪化期

 

東京ダート1600m馬番別成績 稍重馬場

東京ダート1600m馬番別成績 稍重馬場

 

東京ダート1600m馬番別成績 重馬場

東京ダート1600m馬番別成績 重馬場

 

東京ダート1600m馬番別成績 不良馬場

京ダート1600m馬番別成績 不良馬場

 


1月24日25日 中山ダート1200m戦の結果

2015-01-28 21:41:17 | 中山競馬

予想通り、先週に続いて馬場回復期のレースになりました。前回エントリー分に、最終週の2日間8レースを追加した結果です。

中山D1200m馬番別成績1月17日18日24日25日馬場回復期


中山ダート1200m外枠有利説のカラクリ その2

2015-01-23 23:38:48 | 中山競馬

前回エントリーでは1月17日(土)の中山ダート1200mフルゲート戦4レースの馬番別成績をご覧頂きましたが、これに18日(日)のフルゲート戦4レース分を追加した集計結果です。なお土曜は重馬場・日曜は稍重馬場ですが、共に含水率が減少していく馬場回復期です。

中山ダート1200m馬番別成績フルゲート戦1月17日18日

データ派にとっては勝率や複勝率、単回収率や複回収率ってのは基本アイテムのひとつなんですが、個人的な意見を言うと、これがあまり使い勝手がいいとは言えない。例えば全100レースの結果を分析するとして、1番枠には1人気が30頭で9人気が70頭、16番枠には5人気が1頭で16人気が99頭だった。その分散に対する勝率や複勝率は信頼できるのか?こんな極端な事はあり得ないんですが、でも見過ごすことの出来ない人気馬が片寄る例はあるんですね。また、超人気薄の爆走による単回収率や複回収率の跳ね上がりも同様です。『◯◯◯◯◯の激走が回収率を押し上げている』と、常に注釈入りで解説しているデータ派の競馬評論家は須田鷹雄氏くらいのものでしょうか。

そこで、『勝率や複勝率、単回収率や複回収率に替わる馬番信頼度なるものを数値化出来ないか?』ということを考えるようになって、色々と定義式を作っては壊しを繰り返していたんですね。

まず考え方の起点は、突発的な激走により単回収率や複回収率の数字を狂わせる(元凶となっている)人気薄馬のデータを一切排除すること。即ち、人気馬(1人気~5人気)の成績だけで各馬番の信頼度を測れないかというのがスタートです。次にその数値化については、野球の防御率的な考え方を採用しました。1人気が5頭出走し、全頭1着なら0.00。これが最高点で、以下2着、3着と取りこぼす馬が増えていくほどに点数が加点され、5頭とも4着以下に敗れた時に失点が最大化されます。

単信頼度と複信頼度はあえて説明する必要はありませんね。数字評価の意味合いは、3.00以下ならチームの先発ローテーションの柱を安心して任せられる信頼度を有しているエース級。ダルビッシュや田中マー君や前田(広島)や金子(オリックス)等などを思い浮かべてもらえればOKです。どうしても獲りたいレースで軸にしたい馬が3.00以下の馬番に入ったら、「信じた!これで負けたらしゃ~ない」と腹を括れる信頼度であります。

3点代前半は先発ローテーションの一角を担えるレベル。則本(楽天)や岸(西武)や西(オリックス)等など、チーム事情によってはエースと呼ばれる選手も存在するが、もう少し安定感が欲しいというのが正直なところ。

3点台後半は先発ローテーションの4,5番手あるいはローテーションの谷間を埋める活躍を期待したいのだが・・・のレベル。選手名は出しません!

4.00以上になると、試合に使ってもらえるのか怪しい上に2軍降格や来季の契約も心配、というような感じです。

防御率的な考え方を採用したのにはこの馬番別人気馬信頼度と平行して、馬番別穴馬激走率を打率、あるいは長打率で示せないかと試行錯誤していたことも理由のひとつです。しかし、どう定義式をいじくっても常識の範囲に数字が収まらない。16人気1着なんて激走馬が現れた時にはあなた、そこだけ長打率1.000なのに両隣の馬番を含め.025みたいな数字がずらっと並んでしまって使えないんです。なので、こちらの目論見は、一旦白紙保留ということで・・・

で、こういう長ったらしい説明なんてさらっと流し読むだけでちっとも頭に残らないと思うので、先週よりさらに外枠有利だった1年前の馬場回復期のデータを、最新の図表でご覧頂きたいと思います。

中山ダート1200m馬番別成績2014年冬開催馬場回復期

中山D1200mの追跡 その2

昨年、この現象を紹介したエントリーでは、ざっくりと【『16~13』番からは13頭が出走して12頭が馬券に絡んでいます。】と説明しました。が、最新データを手に入れた今ならば、もっと詳細に具体的に解説することが出来ます。『16~12』番から出走した4人気以内の17頭は、全頭が馬券に絡んだ、と。

恐らくこういった馬場回復期に外枠有利な現象というのは、中山ダート1200mでは数年に一度、あるいはもっと頻繁に発生しているんじゃないかと思います。しかし、10年単位や5年単位で良、稍重、重、不良馬場という4つの区分けを元にしたデータ解析では、こういった短期的な現象は見逃されてしまっているのでしょうね。

前回エントリーでも紹介した、2013年12月~2014年12月中山開催全135レース中馬券に絡んだ405頭の結果をもう一度ご覧下さい。

中山ダート1200m2014年全レース結果馬番別成績

これは約1年間の結果ですが、過去10年間の成績を遡って調べても、同様の『中山ダート1200mは外枠有利』の結果が導き出されるんでしょう。しかし、ここまで辛抱強く読まれてきた方々には分かってしまいましたよね。上記の結果には、先週土日や昨年のような極端に外枠有利のバイアスが掛かっている馬場回復期のデータが含まれていると。

では、良馬場に限るとどうなのか。上図と同様に、2013年12月~2014年12月に行われたレースの中から、良馬場フルゲート16&15頭立て全70レース中馬券に絡んだ210頭に絞り込んだ結果です。

中山ダート1200m馬番別成績良馬場

いわゆる大外、16~13番の単信頼度は概ね4.00前後。決していい数字とはいえません。4,5人気よりも数字に大きな影響を及ぼす1、2、3人気馬の成績が今ひとつ振るわないのが原因です。複勝率で言うと、13番7/16=44%、14番7/15=47%、15番3/9=33%、16番9/20=45%。

これならば単信頼度3点代前半、複信頼度2点台後半が3つ連続で並んだ12~10番でしょう。1、2、3人気の複勝率で言うと、10番8/12=67%、11番5/9=56%、12番7/10=70%です。

どうでしょう。中山ダート1200mの馬番別成績は、書籍やWEB上でよく見かける十把一絡げで全レースを対象に分析したものと、上記のように極端な現象が現れる稍重~不良馬場を分離して良馬場だけに絞り込み分析したものでは、大分景色が異なって見えてきます。良馬場だけで分析するならば、最も有利なのは中枠の外側部分(以降、中外枠と呼ばせてもらいます)であり、大外枠は次位評価にすぎない。それは1、2、3人気馬の複勝率が軒並み50%を割ることからも、明らかです。

『芝を長く走れる分だけ、外枠にいけばいくほど有利』という常識は覆されました。

内枠の馬番についても見ていきましょうか。注意しなければならないのは、7番枠の好成績ですね。大外枠を押しのけて中外枠に匹敵する単・複信頼度を上げているのですが、1人気の出走が11頭と他番のダブル、トリプルスコア的な出走数を得た上に、その中から1着3頭、2着5頭(8/11=73%>1人気複勝率59%)と確実に結果を残しているのが理由です。これが冒頭で書いた『見過ごすことの出来ない人気馬が片寄る例』です。他番と比較しやすいように調整しましょう。1人気11頭の出走数を1人気が出走する平均値70/16=4.4頭に下げてみます。1人気1着率20/70=29%、2着率15/70=21%ですが、実際の複勝率73%が平均より高い(しかし2着が多い)ことを考慮し、1着1頭、2着2頭と算出しました。この数字から導き出される単信頼度は3.57、複信頼度は3.00となります。

5番、6番、7番、8番と順番に数字を追っていけば、こちらの補正値が妥当な数字だと納得できるでしょう。そうしてみると、中内枠も大外枠に劣らない、どころか複信頼度においては大外枠を超える信頼度を持っているといえます。一般的な単・複勝率では追いかけるのが難しかった人気馬の片寄り。これを調整できるのも単・複信頼度のメリットかなとか思ってます。

1番2番枠についても見ていきましょう。1着の頭数が共に6頭。これは5頭が勝っている7番、9番、16番を抑えて堂々のトップなんですね。これはもう、『中山ダート1200mは外枠有利の内枠不利』という常識は捨て去ったほうがいいでしょうね。どちらも侮れない馬番だと頭に入れておいたほうが良さそうです。

さて、今週で中山は最終週。ダート1200mは土日共に4レースが予定されています。全8レースすべて16頭立てのフルゲート戦というのも嬉しい限りです。金曜日正午発表の馬場情報では、ダートは不良。土日の天候は晴れ。最低気温は土曜朝が1℃、日曜朝が3℃。凍結防止剤は撒いていません。先週と同じように馬場回復期=含水率が現象し続けていく状態でレースは行われると思います。ということは、先週のような外枠有利の状況が今週も引き継がれる可能性が非常に高い、と考えています。どうなるでしょうか。

 


中山ダート1200m外枠有利説のカラクリ その1

2015-01-18 00:19:03 | 中山競馬

1月17日土曜日の中山ダート1200mフルゲート戦4レースの馬番別成績です。

単信頼度と複信頼度については、正月から説明用のエントリーを書き始めていたのですが間に合いませんでした。簡単に言うと、1~5人気馬がその馬番に入った時の信頼度を、野球の防御率的な定義式で算出したものです。0.00が一番成績が良くて、4.00以上では2軍降格の話がちらほらどころか来季の契約が危ういというか、あいつにこのプロジェクトを任せて大丈夫かね?というか、お前に娘はやらん!というか、まぁ信頼するには心許ないという数字であります。

そもそもこれを書いているお前自身が信用できるんかい!というツッコミに対しては、次の図表で勘弁して下さい。2013年12月~2014年12月の中山ダート1200m全レースデータです。

巷でよく言われる『中山ダート1200mは外枠有利』という定説に合致していることから、この単・複信頼度は使えるんじゃないかと考えていますがどうでしょうか。

土曜日のような馬場回復期の極端な傾向は、昨年も発生していました。こちらも合わせてご覧下さい。

中山ダート1200mの傾向と対策 「芝を長く走れる外枠有利」は信じていいのか

中山D1200mの追跡 その2

明日はダート1200mが4レース組まれています。今日のところは取りあえずこの辺で。


凍結防止剤はブライアンズタイム

2015-01-04 00:54:55 | 中山競馬

明けましておめでとうございます。

昨年は更新頻度が少なくて、自分自身『これ、ブログを続けていく意味があるんかいな?』などと、考えてみたりビールに逃げてみたり・・・。けど、天皇賞前や有馬記念前には結構な方が訪問されていて、特に有馬記念は初の枠順公開抽選会なるものが行われた事もあり、馬番考察ならこのサイト!と熱心なファンがいるのかどうかは分かりませんが、その件について発信出来なかったことは痛恨の極みでございます、はい。

2500mの有馬記念はやっぱり内枠有利だなぁとか、阪神と中京の年末開催はニジンスキー祭りだったねとか、中山改修後の変化はどうなの?ミスプロクロスを持ってる馬の成績が悪くて父と母両方にノーザンダンサーを持っていて継続クロスしている馬の成績が良くて、ということはサンデー系でもネオユニやゼンロブやマンカフェよりディープやハーツやステゴみたいな自身にノーザンダンサーを抱えてる種牡馬の方が成績がよかった印象があるけど、そういえば芝2000mで6人気以下で馬券に絡んだ7頭の内4頭はステゴ持ちORニジンスキー持ちで2頭はバゴ×母母父ニジンスキーだったねとか、ネタは豊富にあったのですが、競馬場帰りに新聞をゴミ箱にポンと投げ捨てるおっさんが多いことからしても過去を振り返らない競馬ファンは多いのでしょうから、ここは未来へ向けてのエントリーを新年1発目に取り上げてみたいと思います。

あ、そうそう、復習は大事ですよ。競馬も仕事もお勉強も。自分がどのような考察を経てハズレ馬券を買ったのか、新聞には証拠が残っています。その証拠から逃げるな!持って帰りましょう。持って帰って、お家で復習しましょう。いつもと文体が違う?飲んでます、はい。

で、いつぞや書いた記憶があるのですが、凍結防止剤を撒いた馬場ではブライアンズタイムに注目だと。感覚的に掴んではいたんですが、データを示さずに書き散らかすのはその辺の詐欺サイトやパクリサイトと一緒やないか。なので調べました。初めて。いつぞや書いた記事は勘で書いてました。すいません。

有馬記念が行われた週に今冬初めて中山競馬場で凍結防止剤が撒かれたのですが、その2日間のブライアンズタイム持ち馬の成績は、

D1200mで(2-2-1-6)勝率18%、複勝率45%、単回収率456、複回収率152

D1800mで(2-0-2-10)勝率14%、複勝率29%、単回収率117、複回収率125

どうだ、参ったか。まぁ、人気を背負ってる馬がコロッと負けたりしてるので全幅の信頼とまではいかないのですが、それでもすべてのケースでプラスをキープしています。

で、今週は凍結防止剤は散布しなかったと・・・タイムリーな話題からズレてるなぁ・・・。取りあえず、凍結防止剤を散布する冬の期間はこれを追いかけてみようかなという思いを、新春の言葉に代えさせて頂きますおやすみなさい。うん、この文体のほうが書きやすいな。


イスラボニータが挑む高い壁

2014-11-02 13:26:08 | 東京競馬

正午現在、3.0倍の1番人気に推されているイスラボニータ。15番枠をどう乗り越えるのかが今回の天皇賞秋の一番の注目点でしょう。

まずは2010年からの東京芝2000mにおけるOP~G1戦の馬番別成績から見て頂きましょう。対象はフルゲート&17頭立ての12レースです。

東京芝2000mOP~G1戦の馬番別成績

馬場状態は昼に良に回復。しかしダートは稍重のまま。以前書いた馬場回復期の状態です。

フジキセキ産駒とキングカメハメハ産駒の狙える共通点

本日の1Rではフジキセキ産駒、キングカメハメハ産駒と同様に、こういう馬場の鬼血統に認定したダンスインザダークを母父に持つシルヴァーコードが1着になりました。

フジキセキ産駒の得意な馬場になっているのは間違いないんですが、東京の芝は馬場回復期にはイン、前有利が顕著に現れるんですよね。得意な馬場なのに、バイアスはさらに内枠有利に傾いていくという・・・。

もう一つ、今開催の1ターン(芝1400m、1600m、1800m)の馬番別成績をご覧下さい。こちらもフルゲート&17頭立て戦のみ対象です。

2014年秋開催東京競馬芝戦馬番別成績

5番人気以内に支持された人気馬の内、10番より外枠から馬券に絡んだ4頭はすべて1番人気です。2番人気以下は1ケタ馬番じゃないと好走できない。例年以上に内枠有利な馬場状態と言えそうです。鞍上はルメール。さて、どう乗るのでしょうか。

穴馬は1ケタ馬番から探してみようと思っていますが、その際のディープインパクト産駒の取り扱いについて最後に。下表は今開催の馬券に絡んだディープ産駒の一覧です。

2014年秋開催東京競馬の馬券に絡んだディープ産駒の一覧

 東京に限らず、中央4場の外回りコースでのディープ産駒の成績というのは、人気通りの決着が多いんですね。例えば、1人気、5人気、8人気のディープ産駒が出走したとすると、8人気のディープ産駒が1人気、5人気の馬を差し置いて馬券に絡むということがほとんどない。大抵は1人気が順当に勝ち負けして、その他の席を奪い合うような感じなんです。

過去1年の東京芝2000mで馬券に絡んだディープ産駒の一覧

過去1年の東京芝2000mで馬券に絡んだディープ産駒の一覧

過去10年、稍重の馬場では必ず絡むトニービン持ちのサトノノブレス、天皇賞秋では『牝馬!』のデニムアンドルビー、穴党としてはこの2頭に食指が動くんですが、東京芝2000mのG1だからこそ、まずは5人気以内に推されたジェンティルドンナ、スピルバーグを上位に取らねばならない、というジレンマに陥っています。悩みは深いw

ディープインパクト産駒のクラスの壁

ディープインパクト産駒のクラスの壁

最後に天皇賞秋出走種牡馬のクラスの壁を

天皇賞秋出走種牡馬のクラスの壁 サンデー系

天皇賞秋出走種牡馬のクラスの壁 非サンデー系


新潟夏競馬 攻略の切り口 ダート1800m編

2014-08-26 22:21:44 | 新潟競馬

ダート1800m今開催の傾向 人気=5番人気以内、穴馬=6人気以下

フルゲート15頭立て14レース42頭、14頭立て2レース6頭、13頭立て1レース3頭が対象

良馬場

新潟ダート1800m 良馬場 馬番別成績

良馬場穴馬一覧

新潟ダート1800m 良馬場 穴馬一覧

稍重馬場

新潟ダート1800m 稍重馬場 馬番別成績

稍重馬場穴馬一覧

新潟ダート1800m 稍重馬場 穴馬一覧

重馬場

新潟ダート1800m 重馬場 馬番別成績

重馬場穴馬一覧

新潟ダート1800m 重馬場 穴馬一覧

不良馬場

新潟ダート1800m 不良馬場 馬番別成績

不良馬場穴馬一覧

新潟ダート1800m 不良馬場 穴馬一覧


稍重~不良馬場をを馬場悪化期と馬場回復期に分類し直すと 、

馬場悪化期(雨中のレース)

新潟ダート1800m 馬場悪化期 馬番別成績

馬場悪化期 全3レース結果

新潟ダート1800m 馬場悪化期 全レース結果

馬場回復期(雨が止んだ後)

新潟ダート1800m 馬場回復期 馬番別成績

馬場回復期 全7レース結果

新潟ダート1800m 馬場回復期 全レース結果