農業用水の向う岸の藪の中で、立派な烏瓜が垂れている。
用水の川幅は数メートルほどあり、しかも深さが数十センチもありそうだ。
立派な烏瓜は妨害されることもなく、ゆったりと垂れているのだ。
烏瓜に異様な興味を持つ私でも、おいそれとは近寄れない。
私以外のなにびとも近寄れない。
つまり、烏瓜が誰かに持ち去られる心配はないのだ。
だから私は、毎年、豊かな気分でこの季節を過ごしている。
農業用水の向う岸の藪の中で、立派な烏瓜が垂れている。
用水の川幅は数メートルほどあり、しかも深さが数十センチもありそうだ。
立派な烏瓜は妨害されることもなく、ゆったりと垂れているのだ。
烏瓜に異様な興味を持つ私でも、おいそれとは近寄れない。
私以外のなにびとも近寄れない。
つまり、烏瓜が誰かに持ち去られる心配はないのだ。
だから私は、毎年、豊かな気分でこの季節を過ごしている。
しばらくの別れの余情秋日傘 一平
(しばらくのわかれのよじょうあきひがさ)
・・・・・・・
別れには「秋の日傘」は似合わない。
秋とは言え、日傘をさすほどの日和であれば、別れの悲嘆はさほどない。
写真を眺めながら、そんな不埒なことを思った。
無神経なヤツ!
揺れ止めて何を思ふや吾亦紅 一平
(ゆれとめてなにをおもうやわれもこう)
・・・・・・・
花とも思えない吾亦紅に、私はとても魅かれている。
団子のように見える花は、じつは多数の小さな花が集まった花序、いわば偽花なのだとか。
そんな吾亦紅を、私は長い時間をかけて、じっと眺めていたい。
・・・・・・・
然りながら許す気も無し吾亦紅 一平
(さりながらゆるすきもなしわれもこう)
・・・・・・・
午前中に駅前の書店へ行った。
目当ての本は無く、まったくの無駄足になってしまった。
かなり蒸し暑い陽気だった。
が、秋は確かな足取りでやって来た。
私の不得意な季節が近づいて来ているのだ。
昨年の写真の「つくしんぼ」です。
つくしんぼは心を和ませてくれます。
「このつくしんぼの広場」は、広い立派な自動車道路になっています。
今や、散歩コースには使えません。
馴染みの公園です。
一羽のカラスをレンズに収めようと追いかけていました。
私の魂胆を承知のカラスは、私を揶揄うように、草原に降り立ったり、樹上に飛び上ったり・・・。
掲げた写真は、その中の一枚です。
孤独なカラスだったのかも知れません。